「モロッコの刺繍トートバッグ」でもっと女性職人に活躍の機会を

日本も暑いですが、グルミマも暑かったです。この時期は、暑い日だとまだ日中は40度近くまで気温が上がります。湿度は10%くらいで、肌がカサカサになります。今回は、すっかり秋で雨が降るマドリッドからモロッコ南部へと空路で向かったので、飛行機から降りた瞬間に全身が一気に乾燥するのを感じました。

グルミマの職人たちの笑顔に再び会えました

久しぶりに会った刺繍アソシエーションの職人たちはみんな元気そうで、彼女たちの笑顔を再び、こんなに早く見ることができて、とても幸せを感じています。

クラウドファンディングで皆さんに助けていただかなければ実現できなかったことなので、本当に感謝しております！！

笑顔の再会の傍ら、先日の投稿でお伝えしたようにフェズのコンセプトショップからの発注があったため、作業場に入ると、大忙しでバッグに刺繍を施している真っ最中でした。

そんな忙しい中、私の到着が夕方になってしまったのに、お昼ご飯を用意して待っていてくれ、依頼していた数のバッグ、タハルート、小物をそれぞれきっちり数を揃えて用意してくれていました。

到着した日は日曜日だったため、普段は近くの街で働いている刺繍アソシエーションの責任者モハメドさんがグルミマに帰って来ていて、最近のアソシエーションの様子や今後の方針について、全員で話し合うことができました。

方針は「グルミマらしく」

モハメドさんは、今回のバッグ製作企画を地元グルミマの振興のために続けていきたいと言っています。バッグをラバトから仕入れるのは大変なので（今回は知人に頼んで車で運んでもらったそうです）近隣の地方中核都市であるエラシディアに良さそうな印刷会社を見つけたそうで、今後はそこにバッグのプリントを依頼することを検討しているそうです。

全体的な傾向として、商売っ気がなく、人をもてなすことが好きで、自然の中で家族や地元の繋がり大切に生活している人たちが多いベルベル文化のため、こつこつと地元で作って地元で売るという方向性が一番彼らには合っているのではないかと思います。

ただ、プロモーションのために、人目に触れる場所に商品を置くことは重要ですので、今私が彼らに代わってモロッコ国内での営業に回っているところです。

まずは始めに、グルミマの数少ない宿の一つで、しかもかなりオシャレな宿であるLa Berberinaにバッグのサンプルを置かせてもらおうという話になり、モハメドさんと一緒に挨拶に行きました。オーナーのスアドさんのことは私が前から知っていて、地元の刺繍商品を売ってみたいと言っていたので話は早かったです。

この先はグルミマを離れ、近隣や観光地の店などにサンプルを置いてもらえるようあたっていきます！