「モロッコの刺繍トートバッグ」でもっと女性職人に活躍の機会を

グルミマを出て、エラシディアというグルミマから60Kmのところにある都市に立ち寄りました。エラシディアは、砂漠観光の拠点となる町から一番近い空港があり、国内有数の大病院があるなど、小さいながらよく整備された街です。モロッコ人の間では、「人が優しくて常に笑ってる、治安が良い」と言われている場所です。

 

強力な助っ人現る

エラシディアに寄ったのは、とても素敵なホテルがあるからです。

 

密かにこのホテルは有力な販売場所になると考えていたのですが、思った以上でした。

 

Auberge Tinitは、街の中心から少し離れた静かなエリアにあるリゾートホテルのような佇まいで、海外からの観光客だけではなく、モロッコ人のファミリー、カップル、また静かな環境のためビジネス客など、様々な人が利用しています。

オーナーはイタリア人とモロッコ人のご夫婦。いつもイタリア出身の奥様が優しく出迎えてくれて、本当に素敵なホテルです。

 

Auberge Tinit

http://auberge-tinit.info/fr/

 

 

オーナーのお二人にバッグを見せて経緯を説明すると、二人とも急に真剣な顔になり、「今すぐ20枚売ってくれ」と。私からはサンプルしか渡せないけれど、アソシエーションまで行ってもらえればすぐに売れる在庫が準備できていることを伝えると、「次の週末にでも行く」と言ってくださいました。

 

 

 

アソシエーションは良き協働者

モロッコは各地方ごとに地元ならではの工芸品や食品があるため、ホテルやレストランなどにとって地元の物を観光客に売るのは一つの収入源で、あれこれ戦略を考えています。

 

Tinitでも以前にコーナーを作って地元の食材を売っていたそうですが、エラシディアは非常に暑いので品質管理が難しく断念したそうです。

 

こちらの売りである“軽くて薄くて高価ではないおみやげ（しかも腐らない）”というコンセプトがマッチしたようで、とても喜んでいただきました。

「ホテルのロゴをプリントしたオリジナルバッグを作るから、刺繍してもらえないかしら」、とオーナーから提案があり、刺繍職人たちに新たな商機が生まれそうです。

 

酷暑の季節が過ぎ、これから4月くらいまでが砂漠観光のハイシーズン。Tinitにはアソシエーションの商品を取り扱ってもらう最適で有力な拠点になってもらえそうです。