無縁仏となってしまうホームレスの人々が入れるお墓を建てたい!

無縁仏となってしまうホームレスの人々が入れるお墓を建てたい!

支援総額

2,550,000

目標金額 2,000,000円

支援者
191人
募集終了日
2015年1月24日

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2014年12月11日 21:54

無縁仏の現状(2/2)

あと少しで目標金額の50%です!

一層のご支援、宣伝へのご協力をお願いします!!

 

前回に引き続き、山友会ソーシャルメディア活用プロジェクトチーム吉間慎一郎さんによる記事、「無縁仏の現状(2/2)」です。

吉間さん、ありがとうございます!!

 

 

無縁仏となった遺体への自治体の対応

 

無縁仏となってしまったご遺体への自治体の対応は、法律によって定められています。身元が判明しない遺体を行旅死亡人と呼びますが、行旅死亡人は「行旅病人及行旅死亡人取扱法」、身元のわかる遺体は「墓地、埋葬等に関する法律」(墓地埋葬法)が適用されます。

 行旅病人及行旅死亡人取扱法は明治32年に施行されたとても古い法律で、漢字とカタカナで条文が書かれていてとても読みづらい法律が、いまでも使われています。


 その1条2項には、住所、居所もしくは氏名が知れず、かつ、引取る者がいない死亡人は行旅死亡人とみなすと書かれています。そして、7条には、行旅死亡人がいるときはその所在地の市町村が、その状況や容貌、遺留物件などの本人の認識に必要な事項を記録した後で、その遺体の火葬、埋葬をしなければならないと規定しています。すでにご紹介した自治体の対応はこの規定に基づいてなされています。また、墓地または火葬場の管理者はこの火葬や埋葬を拒むことができないとされています。
 さらに、9条には、行旅死亡人の本人の認識に必要な事項を官報等に公告しなければならないとしています。官報には、毎日のように、しかも何人もの行旅死亡人に関する事項が掲載されています。そこに掲載されているのは、死亡した方の体格や推定年齢、所持品、衣服の特徴、発見時の状況などですが、この情報でどこまでその人の身元がわかるまでの情報が得られるかはわかりません。

 

 身元のわかる遺体の取り扱いについては、墓地埋葬法が規定しています。9条は、「死体の埋葬又は火葬を行う者がないとき又は判明しないときは、死亡地の市町村長が、これを行わなければならない。」と規定しています(比較的新しい法律なので(とはいっても昭和23年施行ですが)条文は読みやすいですね)。自治体はこの規定に基づいて対応をしていることになります。
 ちなみに、埋葬又は火葬は、原則として、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ行ってはならず(3条)、埋葬は、都道府県知事の許可を受けた墓地以外ではできず(4条1項)、火葬も同様の許可を受けた火葬場以外ではできないとされています(同条2項)。これらの規定に違反した者には罰則が科せられます(21条1号)。

 

当会の無料診療所の患者さんのうち亡くなった方々の過去帳。1984年の活動当初から書き留めているものです。

 

「死して孤独」という悲劇を乗り越えるために

 

 無縁社会という言葉の広がりからもわかるとおり、私たちの社会は確実に変化をしています。コミュニティの消失、格家族化といった言葉がメディアをにぎわせています。つまり、無縁死は決して他人事ではないということです。無縁死した人にもかつては家族がいたはずです。結婚して子どももいたかもしれない。いわゆる、「普通」の暮らし送っていたのかもしれないけれど、何かのきっかけで、社会的に孤立せざるをえなかったのかもしれません。それぞれの人生があったはずなのに、社会から孤立し、孤独な想いを抱えながら、死ぬ時も一人、さらには死んでからも行き場がないというのは、あまりに悲しいことです。
 こうした現状は、「都市型限界集落」と呼ばれている山谷地域においては、より深刻です。この現実を少しでも改善したい。こうした想いがこのプロジェクトには込められています。

 

【参考文献】
NHKスペシャル取材班編著「無縁社会」(文春文庫、2012年)
朝日新聞「寄る辺なき遺体、孤独の末路 悩む自治体『粉骨』も」(2014年8月14日)
朝日新聞「寺に宅配、『送骨』波紋 身寄りなく…低価格で供養」(2013年12月29日)

リターン

3,000


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■  サンクスレターをお送りします
■「山友会ロゴ入り散華(さんげ)」をお送りします

支援者
88人
在庫数
制限なし

10,000


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3000円の引換券に加えて、
■「無縁仏となってしまうホームレスの人々のためのお墓建立プロジェクト報告書」をお送りします
■「お墓建立記念トークイベント」へご招待します
※都内開催予定
※日程/詳細は後日ご案内致します
※スピーカー(予定)
・吉水岳彦さん(光照院 副住職)
・ルボ・ジャン(山友会 代表)
※宗教を超えて、「お墓」とは何か、「お墓」にこれから望まれるものとは何か、等についてのディスカッションを予定しています。

支援者
89人
在庫数
完売

50,000


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10,000円の引換券に加えて、
■「山谷スタディツアー」へご招待します。
※「山谷地域」のスポットや弊会の活動についてご案内させて頂きます。
※日程/詳細は後日ご案内致します

支援者
10人
在庫数
9

100,000


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50,000円の引換券に加えて、
■「お墓完成記念イベント」へご招待します
※日程/詳細は後日ご案内致します

支援者
7人
在庫数
3

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