プロジェクト概要

このプロジェクトは、4月27日(土)・28(日)に幕張メッセで開催される第四回ニコニコ学会β 内の一セッションで、国内外から個性的な虫博士たちを招聘するにあたり、皆様のご支援をお願いするものです。
 
こんにちは、メレ山メレ子です。会社員として働きつつ、旅行記メインのブログ「メレンゲが腐るほど恋したい(http://d.hatena.ne.jp/mereco)」を書いています。一部の方には昆虫より、秋田犬「わさお」を最初に世に紹介した旅ブロガー、と言った方が通じやすいかも…。
もともと生き物全般が好きで、2010年に訪れたベトナムで蝶の大群を見て「虫って色形から生態から不思議すぎる!もっと知りたい!」と思うようになりました。また、その旅行記をきっかけに、虫にかかわる完全変態な方々とも知り合う機会を得ていきました。
・「昆虫大学」について
わたしが感じている虫の魅力を少しでも人に伝えたい!と思って開催したのが、2012年11月の虫イベント「昆虫大学」です。アートフェス「TRANS ARTS TOKYO」(以下TAT)内の一イベントとして、虫に関するアート作品や細密画、昆虫グッズ・書籍の販売、標本作製の実演、昆虫食など、虫に関するあらゆる「楽しいもの」を集めました。オオゴマダラというチョウが金色のサナギから羽化するシーンなども、たくさんの方に驚きを与えたようです。2日間で700人余りの方にご来場いただきました。
「昆虫大学」の目玉のひとつが、「アリの巣の生きもの」、いわゆる「好蟻性(こうぎせい)昆虫」に関する展示です。アブラムシなど、アリに甘露を与えるかわりにテントウムシなどの敵から守ってもらう虫がいることはよく知られていますが、他にもいろんな虫がアリと関係を結んでいます。
アリの幼虫のふりをして餌をもらうもの、硬い殻で身を守りながらアリの子を食べてしまうもの、アリに羊のように牧畜されるもの…アリの社会は、決してアリだけで完結しているわけではないのです。九州大学総合研究博物館の丸山宗利さんと信州大学の小松貴さんにご協力いただき、昆虫大学では「アリの巣の生きもの」の写真パネルの展示を行い、またお二人に特別講演をしていただきました。
 
・ニコニコ学会βとの出会い
講演は前評判から大人気で、当初予定のスペースでは予約が数日で埋まる有様。スペースの不足をツイッターで嘆いていたところ、いきなり「ニコニコ学会βの一画を貸しますよ!」と申し出ていただいたのが、同じくTATでイベントを開催していたニコニコ学会β事務局長の江渡浩一郎さんでした。おかげで丸山さんと小松さんの両講義を、多くの聴衆に聞いていただけました。
ニコニコ学会βの皆さんはさらに、連動企画として「ダンゴ虫の動きを検知して音楽を奏でさせるシステム「DangoMusic」を披露したりと、昆虫大学をおおいに盛り上げてくれました。これを契機に、今回の昆虫セッションを開催の運びとなったのです。
 
・登壇者紹介
それでは、「むしむし生放送〜昆虫大学サテライト」の登壇者をご紹介します。
まだまだ紹介しきれないアリの巣のドラマをより詳細に、多くの人に見ていただきたく、好蟻性昆虫研究者の丸山さんと小松さんには今回もご登壇をお願いしました。
お二人の撮影された美しい写真と、アリの巣の生きものの凄い生態を一度目にすれば、足元のアリの巣を見る目が変わってしまうに違いありません。
 
 
そしてアフリカとヨーロッパから、それぞれサバクトビバッタとクマムシを研究するムシ博士のお二人を招聘します。
サバクトビバッタは、不定期に大発生してあらゆる緑を食い尽くし、甚大な被害を与える虫。サバクトビバッタ発生地域の多くは紛争や貧困に苦しむ国であることから、防除体制は不十分なのが現状です。幼い頃に聞いたバッタの猛威に魅せられるまま、愛するバッタの暴走を止めるためにサハラ砂漠に向かい、日々研究やバッタのコスプレに励んでいる前野ウルド浩太郎さんをお招きします。
 
そして今セッションの中で、「ムシ」とつきながらも唯一、虫ではないのが緩歩(かんぽ)動物門に属するクマムシ。
ゆるキャラ「クマムシさん」にもなっているよちよち歩きの姿もかわいいけれど、その第一の特徴は極限環境への耐性能力です。いわゆる仮死のような「乾眠」の状態に入ることで、超高温・超低温・真空状態から放射線にまで耐えられるものも!クマムシ研究者の堀川大樹さんは、研究者が個人で情報発信して研究できる環境を得る方法を模索する第一人者でもあります。セッション内では、その辺もお聞きしたいところです。
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丸山宗利 / Munetoshi Maruyama 好蟻性生物研究者
九州大学総合研究博物館(助教) 農学博士
 
ツノゼミとアリ
「社会性昆虫と共生する昆虫の種多様性と進化」を研究する分類学者。長期海外調査で世界の虫とふれあう毎日。近年は奇虫・ツノゼミに目ざめ、独自の深度合成写真撮影法を駆使した写真集「ツノゼミ ありえない虫」(幻冬舎)で人気を博する。著書に「アリの巣をめぐる冒険」(東海大学出版会)、「アリの巣の生きもの図鑑」(共著・同左)など。
ブログ:「断虫亭日乗」http://d.hatena.ne.jp/dantyutei/
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小松貴 / Takashi Komatsu 好蟻性生物研究者
信州大学理学部研究員・理学博士
 
アリヤドリコバチの飛来を警戒するツムギアリ
世界各地で好蟻性生物(アリと共生する生物)を研究中。野外でそれらが生きている様を撮影し、記録として残すことをライフワークとしている。好蟻性生物写真家および魔法使いを名乗る。
好きな物は世間が嫌いな物。嫌いな物は世間が好きな物。愛する物は二次元美少女。尊敬する人は南方熊楠。持病は中二病。ネイチャー・プロダクション所属。
ブログ:「III月紀」http://sangetuki.blog.fc2.com/
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堀川大樹/Daiki Horikawa クマムシ研究者
 AXA研究財団リサーチフェロー・パリ第5大学所属 地球環境科学博士
(撮影:堀川大樹・行弘文子)
通常状態(上)と乾眠状態(下)のクマムシ
ヨコヅナクマムシの飼育系を確立し、極限環境耐性能力を明らかにしてきた。2008年からNASA宇宙生物学研究所にてクマムシを用いた宇宙生物学研究を実施後、2011年よりAXA研究財団リサーチフェローとしてパリ第5大学所属。
ゆるキャラ「クマムシさん」、人気メールマガジン「むしマガ」発行など、多角的な活動に取り組む。
ブログ:「むしブロ+」http://d.hatena.ne.jp/horikawad/
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前野ウルド浩太郎/Koutaro Ould Maeno サバクトビバッタ研究者
日本‐CGIAR特別研究員 (受入機関:モーリタニア国立サバクトビバッタ研究所(The Mauritanian Desert Locust Centre (Centre National de Lutte Antiacridienne, CNLA) 農学博士
サバクトビバッタ
サハラ砂漠で大発生するサバクトビバッタを研究する、通称「バッタ博士」。愛するバッタの暴走を食い止めるため、西アフリカ・モーリタニアに渡り奮闘中。かの地で最高敬意あるミドルネーム「OULD」を与えられ、日モ友好にも尽力。
夢は「緑の服を着てバッタの群れに飛びこみ、群生相のサバクトビバッタに食べられること」。
ブログ:「砂漠のリアルムシキング」
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・「むしむし生放送〜昆虫大学サテライト」へのご支援について
上記のように豪華な虫博士をお招きして行う本セッションですが、海外を中心に遠方からの登壇者が特に多くなっています。既にクラウドファンディングを行っているニコニコ学会βの予算とは別に、虫博士の旅費・滞在費をまかなうため、ご支援をお願いしたいのです。
目標金額は40万円。もし余りが出た場合は、次回ニコニコ学会の運営に役立てていただきます。
ニコニコ学会βがコンセプトにしている「野生の研究者」とは、在野かどうかではなく「生まれながらの研究者」という意味だそうです。今回お呼びしたい四名は、まさに「生まれながらの研究者」と言えます。2歳の時から好蟻性昆虫を求めて石を起こしたり、森の中で6時間腹ばいになって虫を待ったり、バッタ飛来情報を集めるために地元民にヤギを贈ったり、肉眼では見えないクマムシの体重を量ったりしている虫博士の生態は情熱と知性にあふれ、時に研究対象である虫以上に面白いのです。
 
(みんな、オラたちに力を分けてくれ、と願う前野ウルド浩太郎さん
 
必ず楽しんでいただける濃密なセッションにすることをお約束します。ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
・八谷和彦からのおねがい。

「ニコニコ学会β」および「ガイガーカウンターミーティングふくしま」ではお世話になりました。今回、黒子としてこのセッションのクラウドファンディングをお手伝いすることになりました。むし系博士たちが(いろんな意味で)こんなにヤバイことになっているとはつい最近まで想像もしませんでしたが、このセッションを成功させるためには、まず皆さんに「日本に来てもらうこと」が大事でして、そのため、是非旅費・滞在費のご支援をおねがいいたします!!!
 
・「むしむし生放送〜昆虫大学サテライト」詳細
ニコニコ超会議内(幕張メッセ)のニコニコ学会βで開催されます!
4月27日 土曜日 15:30~17:00 
むしむし生放送~昆虫大学サテライト
(座長:メレ山メレ子 黒子:八谷和彦)

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