クラウドファンディング、残り5日となりました。
現在90%、168万円と本当にたくさんのご支援をいただいております!本当にありがとうございます。


本日は、トンド室内合奏団(以下TCO)のメンバーと共演したことのあるメンバーからの声をシェアします、是非ご一読ください。
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ワールドシップメンバーのおとーさんです!
コントラバス奏者として過去にタイ・インドネシア・フィリピンに行っています。
どの国も素晴らしい経験ができましたが、特にフィリピンには思い入れがあります。

「なぜ」「なにを」フィリピンの子供たちに支援したいのか。ボランティア活動の意義とはなにか。私のワールドシップオーケストラ(以下WSO)での経験を通じて共感していただければ、是非ご支援いただきたいです。

 

フィリピンにはアジア最大級のスラム街・トンド地区があります。そこでは、恵まれない子供たちがTCOとして楽器を練習しています。
将来、音楽家として生きていくという夢のためです。

 

昨夏、コントラバスの青年、ディーン君に出会いました。学生の彼は、コントラバスを初めて数ヶ月。キレイとはいえない楽器、ほとんど毛がない弓、いつ換えたのかわからない弦、湿度の高い屋外バスケットコートでの練習……そんな状況でも一生懸命弾く彼の姿に心打たれました。合奏で隣で弾いたり、パート練習をしたり…… たった数日でしたが、みるみる吸収していく彼を見るのが嬉しくてとても幸せな時間でした。

 

目標があって、それに向かって一生懸命努力をすることは、実際なかなか出来る経験ではありません。そんな経験を私たちは音楽を通じてさせてもらっている。
それをTCOの子供たちに少しでも伝えられていたらいいな、と思いました。

 

また、観光では行けないトンドの子供たちの家庭訪問もさせてもらいました。

そこに広がっていたのは驚くほど普通の日常でした。
カラフルな家々。屋台やクリーニング店、ゲームセンターやネットカフェなど様々な商店。バイクや自転車。笑顔で遊ぶ子供たち。
もっとどんよりしたところを想像していたので、とても驚きました。

 

ですが、トンドの中でも最貧困地区である「ハッピーランド」に足を踏み入れた瞬間から空気が変わりました。


信号もない幹線道路を、絶え間なく走るトラックの間をすり抜けて渡った先にある、ハッピーランド。
街並みは一変しました。先ほどまでのコンクリートや木造の頑丈そうだった家は、廃材やトタン板の壁、商店のテントだったであろうシートで覆われた屋根、言ってしまえば"ゴミ"で出来た家に。コンクリートや砂地だった道は、ゴミと土が踏み固められた湿った道に。そして、生ゴミと湿気が混じったような臭い。

 

そして案内されたTCOの青年の家。彼の家ではゴミの分別をして生計を立てているとのことで、家の前には大量のゴミ袋が積まれてありました。入口らしきところからさらに屈んで奥に進んだ1室が家族で住む家だそう。そこが家だと認識するのは少し難しかったです。

 

別の女の子の家も見せてもらいましたが、2人とも悲壮感があるわけでは決してなくて、「ここが自分のうちだよ!みてみて!」という無邪気さ。そこには普通に生活があって、少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうに見せてくれました。

 

トンドに住む彼らにとっては、そこで生まれそこで生活することは当たり前で、その中では彼らなりに幸せに暮らしている。
だけど、その街の外から出て暮らすこと、やりたいことや夢を持つこと、そんなことは出来ない。そもそも、そういう選択肢があることを彼らは知らない。
彼らには彼らの仕事、ゴミを拾って分別したり、廃棄の食料品を加工して売り直したり、にんにくの皮を剥いて出荷したり……があって、それを見て多くの人がそれを当たり前の日常、自分の進む道だと思っている。
そんな分厚い分厚い経済的・精神的な城壁の中で、彼らは彼らなりに幸せに生きている。

 

本当に、ショックでした。

 

でも、日本に住む私たちも同じように自分たちのことを分厚い城壁に囲わせているのでは、と感じました。
学校に行って、就職して、結婚して、子育てをして、老後は年金をもらって慎ましやかに寿命を全うする。
そんな「当たり前」に囚われていないか?
「当たり前」から外れる人のことを咎めたり排除したりしていないか?
個人の自由選択が奪われているという意味において、それはトンドの子供たちと同じなのかもしれません。

だからこそ、その壁を破りたい。

 

夢を見るって、すごいんだぞ。

 

それを、子供たちに教えてあげたい。

そんな意義が、この活動にはあります。

 

私にとってワールドシップが人生で初めて参加したボランティア活動でした。
それまで「ボランティア=施し」だと私は勘違いをしていました。
でもボランティアにはきっと、する側・される側に上下なんてないんです。助け合い、と言うと大げさですが、おすそ分け、のような気軽なものなのではないでしょうか。

 

「やってるんだから喜べ」じゃなくて、「よかったらどうぞ」の精神。

 

だから、私はワールドシップで音楽をするとき、真っ先に自分が本気で楽しむようにしています。
その向こうにいる現地の子供たちに本気の音楽を届けたい。楽しんでもらいたい。
1000人の子供たちに対して本気でやって、たった1人の人生になにか良い影響を与えられたとしたら、それはそれはとてつもなく素晴らしいことじゃないでしょうか。

 

あるお笑い芸人が「どん底で全ての感情を失っていた俺はピカソの絵に救われた」と言っていました。芸術ってまさにそうだと思うんです。
闇の中にいても、キラリと光るものがなにか一つ見つけられたなら、人はそこから這い上がることができるんです。


きっと人によって光るものは違う。絵かもしれないし、人かもしれない。誰かの光るものが音楽だったらいいな……そんな気持ちで私は東南アジアに出かけています。だから、全員に届かなくてもいいんです。人生変えれなくてもいいんです。「よかったらどうぞ」でいいんです。

これがきっと本来のボランティアの形なのではと思います。

 

今年の夏、私はもう一度フィリピンに行くことに決めました。

 

トンドの子供たちがとても印象的だったから。そして、昨夏出会ったコントラバスの青年にもう二度と会えないんじゃないか、ととても不安だったから。

決して幼くはない彼が、コントラバスを続けていけるのだろうか。
一度「やりたい!」と思ったことを手放すのはとてつもなく苦しいことです。それも自らの意志に反して。
音楽を、コントラバスを好きになってくれた演奏家が、1人減ってしまうのを私は見たくありません。


家庭の事情でTCOを去る子は決して少なくないのです。

 

そして、このTCO自体も金銭的に存続の危機に直面しています。
こういう活動は一度やってハイ終わり、とはいきません。根気強くやってこそ初めて成果がある。
そして、彼らが自分たちの力で活動を継続していくには、もう少し時間がかかります。


今、支援できなかったら、本当に終わってしまう。


せっかく生まれた芸術の芽を、子供たちの生きる糧を、摘み取りたくはありません。

 

子供たちが初めて見た夢を守るため、夢を叶える場所を奪わないため、ご支援をいただけませんか?

「よかったらどうぞ」のお気持ちで。

https://readyfor.jp/projects/music-for-children

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