プロジェクト概要

お互いの意見をぶつけ合い、よりよい復興へのアクションを

 

ページをご覧いただきありがとうございます。みやぎボイス連絡協議会と申します。私たちは東日本大震災の2年後の2013年より震災復興シンポジウム「みやぎボイス」を開催しています。

 

みやぎボイスは、どうしても目の前の問題解決に重きを置く現場に対して、未来につながる課題解決型復興、さらにはまちづくりに向けた多様な主体による協働・共創のプラットフォーム構築の大切さを痛感した建築・まちづくりの有志により立ち上がりました。

 

被災者、漁業者、農家、遠くから乗り込んできたボランティア、中間支援関係者、福祉関連支援者、土木技術者や建築家のような専門家、学識経験者、行政職員など、復興に取り組んでいるさまざまな立場の方々が一同に介し、お互いの意見をぶつけ合う場となるシンポジウムとして、毎年回を重ねるごとに成長しています。

 

第7回目となる今年は、みやぎボイス2019「復興の終わりの始め方」として開催します。ですが最大の課題は財政基盤です。

 

これまでの開催には、共催団体からの拠出金と報告書売上、関係者の人的関係からの寄付金、2016年からは"新しい東北"からの助成を受けています。それ以外は協議会構成団体及び関係者の無償の支援によって実現してきました。

 

厳しい状況の中、建築まちづくりでの「連携と協働のプラットフォーム」と「経験と知見のアーカイブ」を活動の目標としたみやぎボイスの手応えと成果と評価が、私たちを動かす大きな力となっています。

 

今年は皆様にみやぎボイス開催のための費用の一部をご支援いただきたいと考えております。ご支援・応援をよろしくお願いいたします。

 

 

地域課題、社会課題を捉えた「みんなの声」となるシンポジウム

 

 復興と建築まちづくりは地域ごとに違います。普段から継続的な「地域それぞれの地域経営の視点と活動」が大切です。そこでは、制度や前例では応えきれない「隙間を埋め」「一人ひとりの特徴を知りそれに応える」ために、互いの「顔」を知り、地域社会の「全体像」を知る、その"場"としてプラットフォームが有用です。


戦後70年の成功体験に固執しない、少子高齢化・人口減少社会での復興・建築まちづくりの進め方を見つけるために、震災後多くの復興計画でうたわれた「創造的復興」実現のために、関係する人と組織の「読解力」を高めることが大切であり、プラットフォームはその役割を担います。

 

こんなエピソードがあります。

 

被災地には復興商店街などの仮設店舗があります。震災後に復興に尽力する人々のためにさまざまなお店がオープンしました。仮設ですので、これから本設に切り替わっていくことになるのですが、震災前にお店が存在していたかどうかで、支援制度の対象かどうかが一律に決まってしまいます。

 

高い志を持っていても、震災後にオープンしたお店には、本設時の補助金が支給されないのです。

 

諦めかけていた方々のために、みやぎボイスのプラットフォームは、人と人のつながりを用意しました。店主に最適な支援制度を見つけることができる専門家を探し出したのです。今、店主は本設のオープンに向けて準備しています。

 

震災時には、いたるところで想定外のケースが発生します。答えが見つからないように思われる状況でも、協働・共創のプラットフォームは、きっと何か前に進めるヒントを見つけてくれます。

 

私たちは、少なくともあと2年、発災後10年まではこのみやぎボイスを継続し、地域と共に課題を見つけ、その声を社会に発信していく予定です。

 

神戸、中越の知見は、東北を経て、熊本、北海道・・・次なる被災地へつながります。

 

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平成30年9月14日北海道新聞はみやぎボイス2018の4日後に北海道胆振東部地震が発災したことを伝えました。

 

あれから8年、私たちが考える「復興の終わりの始め方」

 

東日本大震災から8年が経過しました。今年は7月6日に第7回目となる、みやぎボイス2019「復興の終わりの始め方」を開催します。

 

私たちは今「復興の終わりの始め方」を議論する必要があります。私たちの社会はこれまでの経験と知見の上に築かれているからです。

 

大震災から8年で、各分野の参加者が、失ったこと、得たこと、考えたこと、行動したこと、変わったこと、変えたいこと、次に伝えたいこと、心に刻んだこと、を共有し「復興の終わり」に向けて求められることを話し合います。

 

それにより「まちづくりとは?」「復興とは?」「それぞれの主体の役割とは?」「プラットフォームのあり方とは?」など地域と社会のあり方を探っていきます。

 

 

国や宮城県などが描いた復興期間まで、残り2年を切りました。

 

津波の被害を受けた沿岸部では、目新しい堤防・港・道路・造成地と、住宅・生産施設が姿を現す中、まだ復旧復興工事が続いています。一方、内陸部では大震災があったと気づくことが難しいほどに復旧復興が進みました。

 

2011年以降、熊本、北海道での地震、西日本での度重なる豪雨など災害は後を絶ちません。さらに阪神淡路大震災など過去の災害からの課題は今も続き、東海・東南海・南海地震が現実味を帯びて議論されています。

 

「復興の終わり」を考えることは、被災者と被災地にとっては「大震災からの再生」に、災害から復興に立ち向かっている地域にとっては「課題解決」に、将来に対しては「日々の備え・まちづくりに対する知見と示唆」が期待できます。

 

今回の開催でも、引き続き集められた「声」を報告書として書籍化し、広く社会に発信していく予定です。

 

<みやぎボイス2019 開催概要>

開催日時:2019年7月6日(土)12:00~18:00

会場:せんだいメディアテーク1階オープンスクエア

 

 

みやぎボイス過去の報告書は¥1,000/冊(税抜)でお譲り可能です。

 

みやぎボイス型プラットフォームを全国各地に

 

毎年会場とさせていただいているのは、世界的な建築家・伊東豊雄氏設計のせんだいメディアテークの1階オープンスクエアですが、まちに拓かれた空間で、拓かれた議論を、拓かれたメンバーで行うこと自体が、創設時からの理念に適っていると関係者の方からの評価もいただいております。

 

また、館長には哲学者の鷲田清一氏が就任しており、震災後『対話の可能性』という作品が正面玄関に掲示されております。

「人と人のあいだには、性と性のあいだには、人と人以外の生きもののあいだには、どれほど声を、身ぶりを尽くしても、伝わらないことがある。思いとは違うことが伝わってしまうこともある。<対話>は、そのように共通の足場を持たない者のあいだで、たがいに分かりあおうとして試みられる。そのとき、理解しあえるはずだという前提に立てば、理解しえずに終わったとき、「ともにいられる」場所は閉じられる。けれども、理解しえなくてあたりまえだという前提に立てば、「ともにいられる」場所はもうすこし開かれる。対話は、他人と同じ考え、同じ気持ちになるために試みられるのではない。語りあえば語りあうほど他人と自分との違いがより繊細に分かるようになること、それが対話だ。「分かりあえない」「伝わらない」という戸惑いや痛みから出発すること、それは、不可解なものに身を開くことなのだ。・・・」(鷲田清一『対話の可能性』より引用)

みやぎボイスはまさに『対話』を軸に据えたプラットフォームを目指しています。

ジャンルも立場も性別もこえた対話の場は、あらゆる課題解決に向けた一助となるはずです。

 

昨年度のみやぎボイスでは、南海トラフ地震の甚大な被害が想定される徳島県からお二人にご登壇いただきました。共に事前復興を進める一旦として『みやぎボイス型プラットフォーム』を構築したいと仰っていただきました。

 

地域とジャンルをこえた専門家のネットワークが事前復興にも不可欠だということが確認されました。

 

このようなプラットフォームが各地に展開され、それらがつながり連携することができれば、災害にかかる同じ過ちを繰り返さず、さらなる苦しみを生じさせないことができると信じております。

 

そのためには、まずはみやぎボイスを継続していくことが必要不可欠です。今年の開催のためにどうか皆様の力をお貸しください。ご支援・応援をよろしくお願いいたします。

 

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これまでの取り組み

 

みやぎボイスは、毎年テーマを決めて開催します。テーマは企画打合せの中で、その年毎に課題だと思われる内容を抽出し設定してきました。

 

 

第一回の2013年のテーマは「地域とずっといっしょに考える復興まちづくり」。地域の建築家の覚悟を込めました。

 

2014年は災害公営住宅の整備を視点に「復興住宅のこえー住まいの再建から見る宮城の復興」を、2015年には新たな土地と住まいでの暮らしの始まりに合わせて「復興で橋渡しするもの」をテーマに開催しました。

 

震災から5年目となった2016年は中間総括と位置づけ、「これまでの復興とこれからの社会」をテーマに、復興全般を振り返り、暮らし・生業・伝承と次の災害に向けてこれからの取り組みを論じました。

 

鹿島出版会から発刊、WEB購入可能です

 

2017年は「計画・制度とそこから零れ落ちるもの」をテーマに、弁護士会はじめ仕業13団体が加わり、ハードが先行する復興の中で「零れ落ちるもの」と「そこからの解決」に焦点を当てました。弁護士会の活動から、報道では見えない在宅避難者など「隠れた被災者」と「必要な支援」があぶり出されました。

¥1,000(税抜)でお譲り可能です

 

そして昨年は、第6回となるみやぎボイス2018「次の社会の在り方につなげる試み」を開催しました。日本建築学会東北大会とみやぎボイス連絡協議会、建築学会の共催となり、プラットフォームがさらに拡大しました。

 

その結果、宮城という垣根をこえて「福島」「熊本」をテーマに加えた3テーブル×3ラウンド計9テーブルと、広いテーマについて論じ合うことができました。

 

¥1,000(税抜)でお譲り可能です

 

会場のレイアウトイメージです。複数のラウンドテーブルが同時に稼動し議論を行います。

 

メンバー紹介

 

増田 聡(一社東北圏地域づくりコンソーシアム代表理事/東北大学経済学研究科教授)

穏やかな表情は隠れ蓑、様々な公職を兼務する協議会のご意見番

 

石塚 直樹(一社みやぎ連携復興センター代表理事)

中越での経験を東北に活かし、幅広い知見と人脈で協議会を牽引

 

真壁 さおり(宮城県サポートセンター支援事務所)

男性陣顔負けのバイタリティで全国各地を駆け回る協議会の紅一点

 

渡邉 宏(公社日本建築家協会東北支部宮城地域会)

冷静な分析でチームをまとめるみやぎボイス連絡協議会の代表

 

左より

手島 浩之/櫻井 一弥/安田 直民/佐伯 裕武/阿部 元希

(全て公社日本建築家協会東北支部宮城地域会)

普段は揉めてばかりですが、この時ばかりは一致団結

 


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