メッセージリレー#2　粂川「ただの学校建設ではないのです！」

みなさま、

 

こんにちは！

リンクトゥミャンマー理事兼事務局スタッフの粂川です。

 

リンクトゥミャンマーが設立された2年ほど前から、事務や事業のコーディネートをしています。ミャンマーには、20年ほど前から、細く長く、関わってきました。

 

このラカイン州の寺院学校改修プロジェクトには特別な想いがふたつあります。

 

【ただの学校建設ではない、ミャンマーの「子どもの居場所」作り 】

ひとつ目は、子どもの居場所である寺院学校への支援によって、子どもたちが紛争に巻き込まれる危険性を減らしたいという想いです。

 

日本では「子ども食堂」に代表される「子どもの居場所作り」の重要性が叫ばれており、その重要性はミャンマーでも同じです。

 

日本とミャンマーの違うところは、ミャンマーでは武力衝突があり、武装勢力が行き場所のない子どもたちを兵士として利用することがあることです。その点でミャンマーの子どもの方がより脆弱です。

 

寺院学校は、行き場のない子どもたちが、無料で居住し、教育を受けられる受け皿となっています。そこでは、子どもたちを見守る大人の目があり、子どもたちは安心して食事をとることができます。

 

（写真：寺院学校で勉強する男の子）

 

ただの「学校建設」にはとどまらない意味が、このプロジェクトにはあると感じています。

 

【本当に支援が必要なところへ支援を届けるプロジェクト】

もうひとつは、「やっと、本当に支援を必要する方々のところへ手が届くようになった」という想いです。

 

ミャンマーが民主化する以前の軍事政権時代は、NGOが自由な行動をとることができませんでした。

 

特に外国や団体は、活動する場所が主に国の中心部に限られ、本当に支援を必要とする方がいる場所へは行くことすらできませず、当時ミャンマーへの支援に関わっていた私としてはもどかしい気持ちでいっぱいでした。

 

今回、寺院学校改修を試みているラカイン州の寺院学校は、昔から寄付で孤児たちを受け入れてきました。地元に根付いているこのような学校への協力は、ミャンマーの市民社会の底上げにつながると思います！

 

皆さまと一緒に、このプロジェクトを成功させましょう！

 

（事務局　くめかわ）