支援総額
目標金額 1,550,000円
- 支援者
- 191人
- 募集終了日
- 2023年10月19日
人新世から火新世(Pyrocene)へ!
▼ちょこっとご紹介の第八弾は、「火新世(Pyrocene)」となっている気候変動による森林火災!
以下は
この夏も世界中で山火事・森林火災の報道がありました。すでに人新世から火新世に移行していると警告する研究者もいます。
このような、気候危機への専門家の意味について早くから深い考察を続けてきたのが、ナオミ・オレスケスさんです。本書の序文の一部を以下に転載いたします。
▼ 気候変動がハリケーンや山火事を悪化させる可能性を、科学者たちは数十年にわたって承知しており、さらには気候変動がこのような現象を実際に悪化させているという点も、もう何年も知られている。気候変動が単なる「理論」だった時代は、もうとうに過ぎ去っている。しかし、それでもなお、政治指導者たちは対策を先延ばしにし、状況を紛らわせ、場合によっては科学が示す現実を頭から否定している。専門家たちはこうした問題を長年にわたって研究し、その研究結果を他の科学者からの批判に潔く開いてきたわけだが、政治指導者はそのような専門家の言葉に耳を傾ける代わりに、自分が聞きたいことを言うだけで真実を言わない「反専門家」に傾聴している 。
こうして、人々は傷を負い、住まいを壊され、命を奪われる。
科学への信頼さえあればすべての人の命が助かるとまでは言わない。ハリケーンやパンデミックは今までも度々起こってきた現象であり、これからも起こり続けるだろう。公共政策は科学への傾聴には還元できず、また還元されるべきでもない。個人の人生や公共政策をめぐる決定には多くの要素が絡んでくる。それは健全なことだ。選択には必ずトレードオフが付随する。どの公共政策にも必ず費用と効果の対比が含まれる。しかし、関連する科学的情報を見落とし、あるいは意図的に無視するという最悪の選択をしてしまっては、そもそもトレードオフを評価したり、費用と効果を正確に計算したりすることもできなくなってしまう。
ポジティブに言い換えるならば、科学的知識をしっかりと理解し、それを適切に応用すれば、かなりの量の苦しみや痛みを回避できるようになる。そもそも科学者とは、私たちにとって役に立つような形でものごとを理解できている人たちを指す。つまり、私たちが知る必要があるものごとを、この人たちは知っている。そして、新型コロナ感染症が悲劇的な形で示したように、科学者が知っていることを無視した場合、苦しむのは私たち自身に他ならない。
―――以上
いかがですか?
本の完成をお楽しみに。
▼著者や作品について、詳しくは下記のプロジェクトページをご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/naomi-oreskes-science
目標金額は155万円です。
支援募集期間 2023年08月21日 午前9時~2023年10月19日 23時です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
リターン
5,000円+システム利用料
純粋応援コース
◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定
- 支援者
- 53人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年1月
10,000円+システム利用料
書籍先取りコース
◇ 完成書籍を発売前にゲット
・2023年12月に発送予定
◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定
- 支援者
- 124人
- 在庫数
- 75
- 発送完了予定月
- 2023年12月
30,000円+システム利用料
科学への情熱コース
◇ 書籍へお名前記載(ペンネームまたは匿名も可)
◇ 完成書籍を発売前にゲット
・2023年12月に発送予定
◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定
- 支援者
- 14人
- 在庫数
- 86
- 発送完了予定月
- 2023年12月
100,000円+システム利用料
会心の一押しコース
◇ 訳者・出版社との編集会議へご招待
・ビデオ通話形式(音声のみも可)
・2023年11月以降に開催予定
◇ 書籍へお名前記載(ペンネームまたは匿名も可)
◇ 完成書籍を発売前にゲット
・2023年12月に発送予定
◇ 出版記念イベントへご招待
・オンライン講演会形式
・2024年1月に開催予定
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 19
- 発送完了予定月
- 2023年12月