中国残留日本人孤児2世が笑顔で暮らしていくために、法改正を。

俳優の神田さちこさんからご支援いただきました。

3年前、神田さちこひとり芝居「帰ってきたおばあさん」を上演しました。

終戦時，満州に取り残され中国人の妻となった少女の物語です。

当時、公演実行委員長としてこのような挨拶をしました。

国策に従い、農村から多くの家族が満州に渡りました。王道楽土だ。何かあれば世界最強の関東軍が守ってくれるとの言葉を信じて。国が間違ったことを言うはずがないと信じて。

しかし、関東軍は女性や子どもたちを満州の広野に置き去りにしさっさと引き上げました。女性や子ども達はなすすべもなく殺され、奇跡的に助かった人達は中国人の妻となり、養子となり、これまでとは全く異なる環境で生涯を送らなければなりませんでした。国は、この人達の帰国の願いすら踏みにじり続けました。

いつの時代も戦争の犠牲になるのは女性や子ども達です。

戦争をはじめた政治家や軍人が犠牲になることはありません。

今、安倍総理は北朝鮮の恐怖を煽り、国民に戦争やむなしの空気を作ろうとしています。北朝鮮のミサイルに対する訓練としてお間抜けな訓練をさせています。かつての戦争では、竹槍やバケツリレーの訓練が役に立つどころか、却って多くの市民を空襲の犠牲にする原因となりました。それと同様、今行われている訓練は人々の心に北朝鮮への恐怖を植え付けるだけの意味しかありません。あんな格好をしてミサイルの被害を防げると信じている人がいるのでしょうか。竹槍でB29を落とせる、水の中でも燃え広がるナパームをバケツで消せると信じさせたことと同じ轍を踏もうとしています。

北朝鮮をぶっ潰すと勇ましいことを言っているオヤジ達が戦場に行くことはありません。

戦場に行かされる子ども達は選挙に行くこともできません。

私たち大人が守るしかないんです。

わが子を守る。そのためにもかつてこの国が国民に強いた苦難を私たちは学ばなけれななりません。

私は、わが子の命を守るために、この芝居の実行委員長を引き受けました。

一人でも多くの方に観ていただけるよう、ご一緒に芝居を作り上げていきましょう。