プロジェクト概要

みなさん、こんにちは!長野県根羽村で「夫婦で村づくり」に挑戦中の、杉山泰彦&有希です。(文責:杉山泰彦)

 

元々同じ会社で働いてた僕たちは、2年前に結婚。都内のベンチャーでお互いバリバリ働いていましたが、2018年12月に都内での暮らしを手放して、人口900人、高齢化率53%の根羽村に移住しました。

 

僕たち夫婦が掲げるテーマは「豊かさのおすそわけ」。山村暮らしから生まれる技能・知恵・文化に着目し、「村の日常」を古民家宿での滞在を通じてお届けしています。

 

 

今回クラウドファンディングに踏み切ったのは、日々の暮らしの中で出会った、根羽村の高橋地区に根付く、愛おしくて誇りに溢れる「トウモロコシ物語」を映像に収めたいから。多くの人に伝えることで、トウモロコシ農家の方々が持つ課題を解決したいと思ったからです。

 

平均年齢82才のおばあちゃんを中心に、3~4ヶ月手塩にかけて育てられているトウモロコシ。収穫の時は毎朝4時に起きて仕事を始めます。

 

人生100年時代と叫ばれはじめたこの時代に、おばあちゃんたちが80歳を超えても精力的に、こだわりを持ってトウモロコシづくりに取り組む姿勢は、まさに、これからの時代のロールモデルといってもいいでしょう。

 

トウモロコシ農家を始めて今年で50年という節目に、彼女らがひたむきに接しつづけてきたトウモロコシとの日常を映像に収めたいのです!

 

 

- 根羽村への移住

このプロジェクトの本筋の前に、私たちのことを少しお話させてください。

 

根羽村と出会ったのは夫婦ともに株式会社CRAZYに所属していたときのことです。都内の会社と地域の村とが一緒になって村づくりをする、というプロジェクトの一貫として、民間主体で古民家を改修するプロジェクトが始まったのがきっかけでした。そこから2年間、地域のPRをお手伝いする形で通い続け、今に至ります。

 

 

「生きる」から人生を捉え直したかった。これが僕たちが移住を決意した理由です。

 

ちょうど、7月末には第一子も生まれます。家族としてのこれからの未来を考えた時に、バリバリ働くのではなく「生きる」を大切にしたライフスタイルを1から確立したいと思いました。

 

それが一番実現できる選択肢として浮かんだ場所が根羽村です。アクセスが悪く、土地の9割が森という環境でも、不便さに嘆くことなく豊かに生きる。根羽村民の「生きる知恵」を吸収したく、一緒に暮らしたいと思ったのです。

 

この村は森に対して本気です。その証として、村長=森林組合長という決まりが旧来よりあります。そしてないものは自分で作るという考え方(各家の大工道具の充実度がすごい)、旬や自然に適応した生き方、特に70代以上の人々の「なければ作る、あれば分け与える」が染み付いた生き方は、美しく、都会にはない新鮮さで、尊いものです。

 

そんな生き方に、都会では出会えなかった。だから僕たちはそれを吸収するだけでなく、世の中に残し、未来に伝えていきたいとも考えていました。

 

ですが、村にはこの魅力を編集し情報発信する人がほぼおらず、技能や伝統がすごいスピードで姿を消していっていました。

 

本当にそれらを残そうと思うと、外から関われることには限界がある。であれば、自分たちがその発信者として、“間の人”としての役目を担うことはできないのだろうか?そう考え、東京から根羽村への移住を決意しました。

 

 

- 村での暮らし

現在の仕事は「森の村の可能性を最大限に引き出すこと」。地域プロデューサーとして、PR・プロジェクトづくり・古民家宿の運営を通じて自らが「つながるプラットフォーム」として機能することを目指しています。

 

現在の第一の仕事は、まず村暮らしを覚えること。村民としての生き方の作法も日々学んでいます。地域の消防団に入り、掃除活動に参加し、刈り払い機の使い方を教えてもらったり、山菜やジビエの食べ方を教えてもらったり。いち村民になれるように日々学んでいます。

 

その上で、暮らしの中で出会った魅力や豊かさをコンテンツに、PR・プロジェクト作りを実施。村内の人の「理想」と、村外の人の「理想」とのマッチングを“間の人”としてコーディネートし、挑戦をする人々の想いを形にするためのサポートを行なっています。

 

今回の、トウモロコシプロジェクトも村暮らしの中で出会ったストーリーでした。

 

舞台となるのは根羽村の高橋地区。ここに70年以上の絆で繋がるおばあちゃんたちがいます。もともとは隣村の出身でみな近所。そしてみんな嫁いで今の根羽村の高橋地区にやってきました。

 

そうしたおばあちゃんの1人、幸子さんは、トウモロコシ栽培を始めたひとりです。嫁いできた当時は決して裕福ではなかったのだといいます。しかし、当時の根羽村は子供を高校に送り出すだけでも交通費が3万円かかるような環境。「子供たちになるべく自由な暮らしを」との想いで集落の人々と共に挑戦したのが、トウモロコシ栽培だったのです。

 

 

美味しい源流、標高800mの高原地、手入れされた森と、自然に恵まれた環境の根羽村。そこに加え、土地によってはおばあちゃんたちが50年前に自分たちで土地を耕すところから始めたといいます。

 

さらに、最高のトウモロコシを届けるためにおばあちゃんたちは毎日手入れし、収穫期は太陽が出る前の朝4時に起きて朝採り。自分たちで店頭に立ち、薪でお湯を沸かし、茹でたトウモロコシを直接手渡します。

 

 

そりゃあ想いも味も、めちゃうま。毎年購入してくれる固定客が各家についているのも納得のトウモロコシです。

 

そんな想い一筋で、トウモロコシを心を込めて作る彼女たちの姿を、今、映像に残したいと思いました。

 

命をかけて何かを作る。そういうことをやってきたおばあちゃんたちの生きた足跡は、来年には、もしかしたら撮れない映像かもしれないから。

 

- クラウドファンディングのきっかけ

ここまで読んで「このような50年つづいた文化なんて、他にもあるだろう」と思った方もいるかもしれません。ではなぜ、僕たちはこのおばあちゃんたちと、クラウドファンディングをしたいと思ったか。

 

それは、彼女たちが僕たちのこと、そして僕以外の移住者の挑戦を全力で日々支えてくれているから。このプロジェクトは、日々の支えに対する感謝の意味も含んでいます。

 

この集落に僕よりお世話になっているのが、同じ移住者の山地酪農家の幸山さんです。彼は僕より1年早く、熊本より村に移住してきました。僕は仕事面で彼の事業づくりをサポートしていますが、しかし村暮らしの日々では、芝刈り、薪割り、山菜どりなどの、生きる知恵と技術のアドバイスをしてくれる、頼れる兄貴です。

 

そんな彼は、夢を追いかけるために家族を置いて高橋地区で山地酪農に単独で挑戦中。心細い彼を、支えているのが、高橋地区の皆さんです。

 

 

家の近くで飼われている牛を一切嫌がらず可愛がってくれ、さらに幸山さんの生活面のサポートまで行い、週7で昼・夜ご飯を提供してくれています。

 

 

自分たちの挑戦を支えてくれる人たちの存在がどれだけ尊いことか。活動する中でこの集落の人々にたくさん支えてもらう機会がありますが、その度に僕たちは「明日も頑張ろう」と思えています。

 

彼女たちが僕たち挑戦者を支えられるのは、きっと僕たちより大きな挑戦をトウモロコシづくりを通じてしてきたから。

 

だからこのプロジェクトでは、お礼として「おばあちゃんたちの挑戦の証」を映像に残したいのです。

 

 

- 情報発信と販路の開拓

おばあちゃんの1人、87歳の美寿良さんは100才までトウモロコシづくりを続けたいと言っています。鮮度の基準は、今でも一切妥協しない。でも、近年は高齢化で体力的にも限界を迎えてきており、いつ続けられなくなるか、わからない状態です。

 

 

それでも、彼女たちはなぜトウモロコシ栽培を続けるのか。それはトウモロコシを作り、お客様に届けるということが彼女らにとっての「誇り」だから。

 

僕たちにはトウモロコシは作れません。でも、販路の開拓と、より多くの人に知ってもらうための情報発信の手段を整えることはできる。

 

そして発信だけでなく、僕たちは彼女たちの誇りが表現される売り場を用意してあげたい。

 

クラウドファンディングはその一貫の活動でもあります

 

- プロジェクト内容

今回のプロジェクトでは、皆様のご協力をいただいて、トウモロコシを育てるおばあちゃんたちが、自分たちがやってきたことを本当に誇りに思える映像をつくります。

 

これは間の人として村の魅力を伝えるという、自分たちにとって第一歩目のチャレンジでもあります。

 

クラウドファンディングの期間は約1ヶ月半。収穫期間に映像カメラマンに滞在してもらい、ストーリーが伝わる編集まで行なってもらう予定です。高橋地区の日常とともに、朝4時からのトウモロコシ朝採り、消費者に届ける風景、採ったトウモロコシを支援者の皆様に送付する姿まで納めるつもりです。

 

 

作った映像は地区のおばあちゃんたちの誇りの記録になるとともに、来季以降の高橋地区のトウモロコシのPR動画としても活用していく予定です。

 

また、今回ご支援いただいたお金は、プロジェクト実施に必要な映像の撮影にかかる機材費・編集費他諸経費、それからトウモロコシの購入費・支援者の皆さまへの送料、システム手数料にあてたいと考えています。

 

今の時代、あまりにも便利すぎて、必死に、不便に、手間をかけてものを作る機会は減ってきています。けれど、必死に誇りをもって何かをやる、ということはいつの時代にでも不変的な美しさがあり、そこに古き良き日本があるのではないでしょうか。

 

資本主義の次の時代の答えを求める今、そのヒントは過去から培われたその日本の生き方の姿勢に詰まっていると私たちは考えています。

 

私たちは移住してまだ8ヶ月ですが、すでに色々な根羽村の人々から豊かさのおすそわけをもらっています。だからこそ、都会出身の僕だからできる「おすそわけ」をしたいし、少しでも自分の住む村の環境を面白くできればと思っております。

 

大切なことが無くなってしまう前に、今、まだここにあるうちに、形に残せるものは形に残し、未来に伝承していきたい。

 

今を未来につなぐため。皆様、ご支援のほどよろしくお願いします!

 


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