北海道のアイヌ文化発信地で、アイヌ独自の星座を伝えたい！

「北海道のアイヌ文化発信地で、アイヌ独自の星座を伝えたい！」プロジェクトを応援してくださり、ありがとうございます！
只今、17日消化残り33日で228,000円のご支援を頂いております。
ご支援頂いた皆様、ありがとうございます！

第一目標50万円（目標に達しなければ、頂いたご支援は全て返還されプロジェクトは中止になってしまいます。）、そして第二目標60万円（北海道外の支援者も多くいらっしゃるため、60万円を超えれば東京でのワークショップ開催を目指して）がんばります！

さて、前回ワークショップ開催を考えている平取町二風谷のことを書きましたが、今回は上川町について書きたいと思います。

上川町は、旭川から普通電車で40～60分程度のところにあります。スキージャンプの有名選手も輩出している北の町。大雪山系の黒岳があり、北海道有数の温泉地・層雲峡温泉もあります♨

（層雲峡温泉）

（氷瀑まつり　来年1月24日(土)から開催されますよ☆）

この層雲峡には「パウチ」という魔物（淫魔）が棲んでいて、パウチに憑りつかれると、みんな裸になって歌い踊っている…という伝説もあります。
同じように温泉地の登別にも、このパウチの伝説があると聞いたことがありますが、温泉地によく出没するのでしょうか?!（笑）
ちなみに、層雲峡のあたりでは、昔、パウチのおかげで盗賊を追い払ったという伝説もあるそうです。「パウチカムィ」とも呼ばれることがあって、魔物といっても悪いものでない印象です。

「パゥチコル」というのは、昔はトゥスクル（シャーマン）が憑依してトランス状態になった様子をさした言葉だったようなのですが、アイヌの星座でもペルセウス座の変光星アルゴルを『パゥチコル・ノチゥ（巫術に憑かれた星）』と呼んでいた地域があったそうです。時代とともに「パゥチ」というと、アイヌ語ではちょっとエッチな印象に受け取られる言葉になっている感じです。

（上川神社　妙見神を祀っています。）

また、この上川町と星のつながりも見つけましたよ！
上川町にある「上川神社」は、妙見神を祀っている神社です。
“妙見”とは北極星と北斗七星のこと。北晨信仰といって、北極星と北斗七星を神格化している信仰です。
北海道にはもともと神社というものはなくて、開拓民たちが入植するようになってから各地に神社が作られたわけですが、北海道にある馬頭観音は、妙見神が込められていて、馬や牛などの家畜の神様として福島県相馬の妙見神が分霊されているという話を文献で読んだことがあります。
上川の駅から層雲峡までは車で30分ほどかかるので、駅前は華やかな感じはなく生活圏の駅だなぁという印象でしたが、駅から徒歩5分くらいの地元の方たちに大事にされている立派な神社でしたよ☆
 

私は、今年縁あって2回この上川と層雲峡を訪れているのですが、その中でアイヌの歌と踊りを伝えているご一家と星座の話をしながら歓談する機会がありました。
後日聞いたことですが、その場に参加していた高校生の女の子が「山内さんみたいに星座を話す仕事がしたい」と言ってくださっていたそうです。

上川からも近い旭川でワークショップを開いたほうが、人も集まるのでは？と言われたりもしましたが、今回、ワークショップを開催するなら上川でやりたい！と思ったいきさつは、この女子高生の言葉が大きいです。
生活に根付いた上川神社が北極星と北斗七星を神様としていることもつながって、上川の人達に、アイヌの星座を通じて、地域の歴史や星を見ることの楽しさを共有できたらと思います。

引き続き、プロジェクトのご支援、情報拡散をよろしくお願いいたします。