伝えたい事

皆様、いつもエンジェルズの活動にご理解とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

このクラウドファンディングも、残すところ残り3日となりました。

改めて、私たちが今、シニア犬猫のための施設を必要としている理由をお伝えさせてください。

20年以上にわたり、「小さな命を救いたい」という信念のもと、多頭飼育崩壊や愛護センターからの引き取りなど、様々な理由で行き場を失った犬猫たちを保護し、その数は11,000頭を超えました。

おかげさまで、保護した犬猫たちの約9割は新たな家族とのご縁を繋ぐことができています。しかし近年、ブリーダーの廃業や孤立化が進む社会を背景に、譲渡が難しいシニア犬や成猫の保護が増え、シェルターでの終生飼養となる子たちが増えています。

ブリーダーの廃業に伴い保護される繁殖引退犬の多くはシニア犬であり、また、高齢や病気の飼い主さんからの相談も後を絶ちません。先日ご相談いただいた飼い主さんは、愛犬の認知症による昼夜逆転の生活に心身ともに疲弊し、誰にも相談できずノイローゼ状態に陥っていました。私たちは、飼い主さんとシニア犬の安全を守るため、一時的に保護することになりました。

このような状況を受け、私たちは、シニアの犬猫たちが穏やかに最期を迎えることができる場所を、スタッフの自宅そばに新設することを決意しました。

現在、皆様からの温かいご支援により、犬のシェルターは安全に過ごせる空間となり、猫たちの保護部屋も実現しました。心より感謝申し上げます。

しかし、増え続けるシニア犬や成猫と、若い犬猫たちが同じ空間で暮らす現状には課題を感じています。若い子たちは思い切り走り回りたくても、シニアの子たちは静かに穏やかに過ごしたい。それぞれの願いを叶えられる環境が必要です。

譲渡会では、どうしても若い犬猫に注目が集まりがちです。しかし、私たちにとって、どの子も大切な命です。特に、これからシニア期を迎える子たちが安心して暮らせる場所を作りたい。最期の時まで、温かい陽の光の中で、穏やかに過ごさせてあげたい。

スタッフの自宅そばに施設を作ることで、24時間体制での見守りが可能になり、強制給餌や強制排泄が必要な子、夜に不安を感じる子にも寄り添うことができます。最期の瞬間まで、私たちが傍にいられるように。

今回のクラウドファンディングでは、皆様からのご支援で、プレハブ棟の設置や内装工事、外構工事を行います。目標金額は1200万円です。

厳しい状況ではありますが、皆様のご支援が、シニア犬猫たちの温かな未来を創ります。

私たちの活動は、目の前の命を救うだけでなく、将来的にはレスキューが必要となる命をなくしていくことを目指しています。そのためには、地域社会全体のサポートが不可欠です。

20年間の活動の中で、その道のりは決して平坦ではないことを痛感しています。しかし、心から信頼できる頼もしいスタッフ、そして私たちの活動に共感してくださる皆様と共に、一歩ずつ、すべての小さな命が救われる未来に向かって歩んでいきたいと強く願っています。

残りわずかとなりましたが、どうか皆様の温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

ーーーーー
「どうか温かな最期を…。高齢犬猫たちのための終生飼養施設をつくりたい」
URL：https://readyfor.jp/projects/npo_angels_4
目標金額：1,200万円
公開期間：3月10日(月)7時～4月28日(月) 23時
ーーーーー