はじめにプロジェクト達成率が50%を超えました!たくさんの方に支援していただき、本当にありがとうございます。

 今回の新着情報では、震災救助を学ぶCSRMベーシックコースを開催するきっかけとなった出来事と参加希望者の現状について説明させていただきます。

 研究会では2008年の第1回CSRMベーシックコースから回を重ね、今年までにCSRMベーシックコースを41回、スタッフ養成コースを12回行ってきました。

 第1回のベーシックコースを行うきっかけとなったのは、「当時災害医療センターで勤務していた井上先生を中心としたアメリカ遠征メンバー」による帰国後の技術紹介で「様々な現状」を知ったことです。このアメリカ遠征とは井上先生を中心に医療、消防、海上保安庁及び警察と多職種のメンバーがチームとなり、アメリカで国内のUSARチームに対し実施されていた研修に参加しました。(詳細は5月16日の新着情報をごらんください。詳細に書かせていただきました。)

 その様々な現状から仲間同士一致団結し、第1回CSRMベーシックコースを開催したのです。(写真は当時連載したKENGO君のCSRM修行から1ページ目を持ってきました。集合写真が第1回CSRMベーシックコースの集合写真です。)

 「様々な現状」とは

 様々な現状とはどのような事かと言いますと大きく3つあります。

 

①「瓦礫の下の医療」(現在のCSRM)について医療関係者の意識がとても高かった。

 この技術紹介の勉強会はアメリカ遠征メンバーが医療を中心とした多職種連携だった事もあり、参加者も医療関係者がとても多く参加していました。消防も多く参加していたのですが、「瓦礫に埋もれた要救助者の対応について」驚いた事に「初耳」の方が多い状況でした。何を隠そうこの文章を書いている八櫛自身がアメリカで勉強するまでは初耳の事ばかりでした。そんな中、医療関係者はというと、「瓦礫の下の医療」という言葉が共通用語としてすでに定着しており、その重要性はすでに認知されているようでした。参加している方々もとても積極的で消防よりもずっと意識が高いように感じ、驚きました。

 

②定期的な勉強会が今後も必要だと意見は皆一致しましたが、消防の待ち時間がとても気になりました。

 勉強会はとても充実していました。また、消防だけの集まりではなく、様々な分野の方が参加していたのでとても新鮮でした。しかしながら、気管挿管のトレーニングや点滴ラインの確保トレーニングなど、どうしても消防関係者が立って待っている時間ができてしまったのです。最終的には消防関係者(救助隊)も知っておかなければならない知識ですが、まだ、そこへ知識の幅を増やせる状況ではありませんでした。この待ち時間も多職種合同の勉強会であれば当然のことではありますが、全国から集まってきた消防のメンバーが1日の3分の1が待ち時間になってしまっている状況は、何か改善しなければと思いました。

 

③高い知識技術を持った医療関係者がいる一方、医療関係者の活動などの安全管理をする体制が消防に整っていなかった。

 医療関係者の中には知識技術がとても優れていて、「環境が整い、消防がOKを出してくれれば中に入れるよ。」と言うほどに情熱を持って取り組んでいる方々がいました。勉強会では具体的に瓦礫に埋もれた要救助者の観察方法や容態安定のためのステップ、救出方法、さらには周囲の安全管理についても説明がありました。しかしながら、その多くが災害現場を管理する消防に浸透してない知識技術でした。現場の医療関係者に活動のOKを出す出さないの判断をする土台がない状況だったのです。そもそも救助に入る消防側の隊員の安全管理体制も研究開発中というのが実情でした。

 

 このような現状を感じた研究会の私たち(当時10数名)は、「消防職員だけを集め、1日の全てを消防に使う勉強会」が必要だと考えました。その希望をアメリカ遠征メンバーに相談したところ二つ返事で応援してくれることとなりました。そして、日本の消防向けに内容を精査し、第1回CSRMベーシックコース開催となったのです。

 

この写真はプロジェクトページでも使用していますが最近の第12回スタッフ養成コースの集合写真です。

 

第1回を行った際に「すぐに誰も来なくなってしまうかな?」と話していたのを覚えています。しかし、内容は第2回に向け、確実なものにしなければならないと考え、すぐにスタッフ養成コースを行い、主催者側のレベルアップを図りました。第2回、第3回とコースを重ねましたが、参加希望者は減るどころか増える一方となり、最も応募人数が多かった時で50名の受講者枠に300名を超える応募があった時もありました。今でも60名程度の受講者枠に対し、100名近い応募があります。最近では消防本部から公費での申し込みも増えてきており、定員割れすることはありません。「震災時の救命率を少しでもあげたい。」「少しでも知識や技術を吸収して、消防本部に持ち帰りたい。」という方々にも順番待ちをしていただいている状況です。

 私たち研究会は全国のどこで発生するかわからない震災に対して、幅広く知識技術を広め、全国の方々と連携し、協力を得て、全国の救命率を向上させていきたいと考えています。そのために研究会が所有する訓練場が大きく効果を発揮すると思っています。

 プロジェクトも残り2週間を切り、10日前後となりました。ぜひ、このプロジェクトを達成させてください。もし、支援までは手が伸びない、という方がおりましたら、このプロジェクトについて、周囲の方々に紹介だけでもしていただけないでしょうか。たくさんの方々に見てもらうことで支援していただけれる方に情報が届くかと思います。ご協力を宜しくお願いします。

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