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今回は,SIGGRAPH Asia2017にて学部1年でポスター発表をした,安藤真之介くんのインタビューです.

 

(安藤真之介 / 1997年滋賀県生まれ。筑波大学 情報学群 情報メディア創成学類 2年)

 

 東京オリンピックに関われる方法を探しているうちに、この研究室を見つけた


ー 落合先生の研究室を選んだきっかけは何でしたか。

 

高校を卒業してから特にやりたいことがなくて、何となく京都でフラフラと遊びながら学生生活を謳歌したいなと思いながら浪人していました。そんな時にテレビでやってたリオオリンピックの閉会式を生中継で見て、これはかっこいいなと思ったことがきっかけです。

 

2020年には東京でオリンピックがあるから、そこに何かしらで関われたら面白いと思い、どんな方法があるか考えました。例えば、東京オリンピックの開会式で和太鼓を使った演出があるだろうと思ったので、和太鼓をこれから4年間くらい本気で頑張ったらパフォーマーとして参加できるかな、とか考えていました。

 

ー 和太鼓の経験があったんですか。

 

和太鼓はおろか、楽器の経験も全くないです(笑)。他にもいろいろと考えていた中で、空中に映像が存在しているように見せる演出とかありそうだなと思い、調べているうちに落合さんの研究と出会いました。それから落合さんに興味を持ち、本を読んでみたり研究室のHPを見ました。研究室では、学部生から積極的に活動し、賞を受賞したりしているのを知って、ここはなかなか刺激的で面白そうだと思い、筑波大学を受験することにしました。

 

 

 受験前から関わりたかった「空中映像」の研究へ


ー 安藤さんの一番思い入れのある研究を教えてくだい。

 

研究室に入ったら、まず研究のテーマを決めるところから始まるんですが、入学した時はオリンピックにどうにかして関わりたいという思いが強かったので空中映像の研究をやりたいと思っていました。色々調べたり落合さんに助言をもらううちに、「Aerial Image on Retroreflective Particles」の研究に至りました。

 

 

ー 「Aerial Image on Retroreflective Particles」について教えてくだい。

 

再帰反射材を空気中に上から投下させると、霧状のスクリーンの霧のように映像を投影できる空中スクリーンの役割を果たすことができます。再帰性反射の特性によってプロジェクタからのスクリーンに当たった光は散乱することなく反射するため、高輝度の映像を投影することが可能となります。空中映像の素材に「再帰性反射材を使う」というのが新規性の部分です。

 

(SIGGRAPH Asia 2017にてポスターセッションをしている様子)

 

ー 「再帰反射材」ってそもそもどんな素材なんですか。

 

再帰性反射材自体はビーズのような小さい粒で、例えば道路標識とかに埋め込まれていて、夜間に自動車に乗っていて光を当てるとそこが反射して明るく見えるのは再帰性反射によるものです。ある程度重さの素材なので、埋め込まずに空中へ落下させると、重力で垂直に落下するので、スクリーンを形成することができます。

 

ー この研究で技術的に難しかったことはありますか。

 

技術的に躓くことはあまりなかったのですが、僕にとっては研究の何もかもが初めてだったので、論文の文章を書くといったことも大変でした。そもそも論文に相応しい文章がどのようなものであるかも知らなかったし、しかもそれを英文でどう書けばいいのかということもあり苦労しました。ネイティブが書いている似たようなテーマの論文を参考にしたりしながら何とか書いていました。

 

落合さんが、「日常的に論文を読むことが大事」と言っていますが、そのことを身に染みて感じました。最先端のことを知らないと、新しい発想や研究ができないのはもちろんのこと、スムーズに論文に相応しい文章を書くためにも論文を読む習慣は大切にしています。

 

「Aerial Image on Retroreflective Particles」では、去年6月にテーマが決まってから、8月に国際学会に投稿したのが運良く採択され11月のポスターの発表に至りました。フルペーパーはつい先日、別の国際学会に投稿したところです。

 

(Media Ambition Tokyoにて展示した作品の様子)

 

ー 研究をするにあたって役立っているご自身の得意なことや専門性はありますか。

 

得意なことだと…「くじ引き」が超得意です。小さい頃から大体くじ引きは引くと当たります。これまで出会った人間の中でも運の強さなら自分が一番だと思います。運がよくなかったら落合さんを知ることもなかったし、筑波大学に合格して研究室に入ることもなかった。まだ20年くらいしか生きていないですが、親を始めとして、要所要所で魅力的な人とよく出会っているように感じます。そういったところでもやっぱり運がいいんだなあと思っています。

 

 

 今はただ、昨日よりも今日を楽しむ、そして今日より明日が楽しそうだったらいい


ー これからどんな研究をしてみたいですか?誇大妄想的なことでも構いません。

 

最近は100万人くらいが「能動的に作品に関わった」と思える面白い映画を作りたいなと妄想しています。具体的にどんなテクノロジーを使ったら実現できるとかの考えはまだないですが、100万人で作るとなると何らかのテクノロジーを用いた新しいシステムが必要になるだろうと思ってます。

 

今、世の中にたくさんのコンテンツがあって、僕にとっては、どれを見ようか溢れすぎていて選べない位あるんですよ。だけどそれらをのんびりと観る時間もない。そんな中でどんな映画なら観るかなと考えてて思ったのが「自分が関わった映画」でした。学園祭とかで自分が関わった短編映画ってやっぱり観ちゃうじゃないですか。もし、それをすごい大きな規模でみんなが「自分が作った!」と言えるくらいのものが作れたら、面白いなと思っています。

 

ー 安藤さん個人の夢はありますか。

 

社会全体をよくしていきたい、未来に貢献したい、そういった高尚な思いや野望みたいなものは、まだないです。今はただ、昨日よりも今日を楽しむ、そして今日より明日が楽しそうだったらいいな、と思って日々を過ごしています。

 

 

 Q and A


ー 研究室の魅力を教えてください。

 

多くのチャンスがある点です。研究に関しては様々な分野に取り組むことができます。また研究だけでなくアートとかもできます。以前、六本木ヒルズ 森タワーで展示する機会がありたくさんの人に自分の作品を見てもらうことができました。おそらくですが、芸術系の学生であってもそんな機会はなかなかないと思います。この研究室には機会があって、手をあげればチャンスを掴むことができる環境です。

 

ー 研究室の仲間とは研究以外でどんな会話をしますか。

 

研究室は生活の中心になっているので研究室のメンバーとは何でも話します。この前は、筋トレ好きの先輩と効率的な筋肉のつけ方で話が盛り上がって、それを教えてもらいにジムに連れて行ってもらいました。あとは普通に好きな女の子の話とかもします。

 

(国際学会で行ったタイにてトゥクトゥクに乗って移動中、テンションが上がり慣れない自撮りをしたがブレブレの様子)

 

ー 落合さんとのコミュニケーションの中で驚いたことを教えてください。

 

落合さんは、メディアに出て話している姿と、研究室にいる時であまり差異を感じなかったので、びっくりするようなことはあまりないですが、以前、落合さんが講演会をしている最中の様子がTwitterで流れてきて、そうかと思えば、研究室のslackで自分の研究へのアドバイスが来て、同時に全く異なる事に対応しているのには驚きました。

 

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安藤真之介

筑波大学 情報学群 情報メディア創成学類 2年。1997年滋賀県生まれ。膳所高等学校理数科卒業。2017年よりデジタルネイチャー研究室所属。SIGGRAPH Asia2017にて自身の研究を発表。Media Ambition Tokyo2018にて展示を行う。

 

 

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