秋田犬の魅力に導かれるように

 

 現在、ONE FOR AKITAのチーフドッグトレーナーを務める鈴木明子は、かつてはジャパンケネルクラブのハンドラーとして30年ほどのキャリアを持ち、宮城県を拠点に活動していました。ハンドラーはドッグショーで出陳犬たちをハンドリングする人のことで、自分が担う犬の特徴や魅力をうまく引き出し、審査員にいかに上手に見せるかが大切な仕事になります。犬の行動や性格を、きちんと見極めて管理できる判断力が必要です。
 鈴木が秋田犬と出会って深く関わることになったのは3年前。秋田ケーブルテレビの社員犬「だいすけ」と「さくら」に出会ったことがきっかけでした。「賢くて一途な秋田犬にハマったんですよね」。鈴木さんはそう話してくれました。そして、秋田に生活拠点を移し、深く、秋田犬に関わることになったのです。目指しているのは、秋田犬を守りながら、秋田犬の魅力を伝えること。それが彼女の大きなモチベーションになっています。

 

 

秋田犬と人とのふれあいのために

 

 

 鈴木は、2018年4月に立ち上がった「ONE FOR AKITA」プロジェクトのチームのチーフドッグトレーナーとして、現在10頭の秋田犬のお世話をしています。中には保健所から引き取った秋田犬も含まれています。
 「秋田犬ステーション」がオープンしてからは、火曜、土曜、日曜の週3日、数頭の犬と一緒に出勤し、秋田犬を見たくて集まってくれた人たちと一緒に過ごすことが日課となりました。
 この新しい日課のために、鈴木さんが気をつけていることが3つあります。
① 誰からも親しみやすい秋田犬になること。
② 犬の個体管理(体調・精神面)に気をつけて、犬を守ること。
③ 人前で過ごす時間を嫌がらずに、楽しくいられるように気を配ること。
 トレーナーとしてこの3点に気を配りながら、秋田犬を守る。それが秋田犬を見てもらいながら魅力を発信することになると鈴木は考えています。

 

秋田犬のためにできること

 

 鈴木は「どうしても伝えたいことがあるのよね」と話します。「秋田犬は愛玩犬ではないのです。天然記念物の貴重な存在なんです」。元来、マタギ犬だった秋田犬は、不特定多数の人たちに触れられたり、急に抱きしめられることが苦手で、ストレスになります。その点を理解して触れ合って欲しいんですと鈴木。「私の仕事は、犬を良い状態にキープしながら、秋田犬の魅力を伝えること」。秋田犬の良さを伝えるためには、秋田犬を守らなければならない。これが鈴木のドッグトレーナーとしての覚悟だと思いました。その思いは、秋田犬ステーションで働く彼女の姿を見れば、きっと伝わるはずです。

 

 

 

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