【第4弾】歌舞伎や映画、日本文化の歴史を後世に伝える。

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

いよいよこのプロジェクトもあと１日です！募集終了日もカウントダウン表示に切り替わりまして、数字が一秒毎に減っていくのを見ているとドキドキします。もうすぐ残り３０時間をきりますが、途切れることなくご支援を頂いている事に、大変勇気づけられております！初めてご支援下さった方、第1弾から変わらず応援して下さった方、皆様本当に有難うございます。

もし、ご支援が300万円に到達しましたら、傷んだＧＨＱ検閲台本の補修の材料の購入だけでなく、簡単な修復も可能だと思いますので、残りの時間もさらに頑張って参ります！

さて、【歌舞伎台本作品リスト】に挙げた歌舞伎台本のご紹介も今回で最終回となります。

歌舞伎の俳優さんは、幹部クラスの俳優さんとそのお弟子さん筋を○○屋一門といいますが、その一門の俳優さんが中心となって行う公演もあります。

十八世中村勘三郎が始めた歌舞伎劇場「平成中村座」が、3年振りに浅草に帰ってきた平成27年4・5月「平成中村座陽春大歌舞伎」。この10・11月には大阪城西の丸庭園での「大阪平成中村座」公演も行われています。また9月赤坂ACTシアター「赤坂大歌舞伎」も中村勘三郎が始めた公演で、その志を受け継ぎ中村屋一門が中心となって舞台を勤めました。

また澤瀉屋一門の出演する公演には、平成26年11月明治座の「市川猿之助奮闘連続公演」、平成27年4月名古屋の中日劇場、5月明治座、8月大阪新歌舞伎座などがあり、文字通り全国各地で活躍しています。

若手花形俳優の中でも平成生まれ20代の俳優さんたちの成長ぶりは、特に目覚ましいものがあります。今年は彼らが中心となって活躍した公演がありました。平成27年1月浅草公会堂の「新春浅草歌舞伎」はお正月恒例の若手公演ですが、続いて3月には京都南座で「花形歌舞伎」公演が行われて、大役に挑戦する真摯な舞台が話題となりました。

今年は新作歌舞伎が多く上演された年でもありました。平成27年1月新橋演舞場『石川五右衛門』は、漫画『金田一少年の事件簿』などの原作を手掛けてきた樹林伸の原案による平成21年の初演作に、新たな物語を加えて上演されました。そして劇団☆新感線の作品を歌舞伎化して、歌舞伎NEXTと銘打った、平成27年7月新橋演舞場『阿弖流為』。　また、きむらゆういち原作の人気絵本を歌舞伎化した9月京都南座『あらしのよるに』や、尾田栄一郎原作の漫画『ONE PIECE』をスーパー歌舞伎Ⅱ（セカンド）第2弾として上演中の平成27年10・11月新橋演舞場『ワンピース』など、それぞれ人気の高い原作をもとにした新作歌舞伎は、歌舞伎界のみならず社会的にも大きな話題となりました。

歌舞伎は誕生以来、常にその時代の世相や風俗を積極的に取り込んで作品を生み出してきました。今年初演された新作歌舞伎たちも、今後再演されて上演演目の一つになっていくことでしょう。その日のためにも松竹大谷図書館では、上演台本などの資料をしっかり保存していきます。

お名入れする台本がまだお決まりでない方には、プロジェクトが成立いたしましたら、順番にお伺いの連絡をいたしますので、それまでじっくりお選びください。

作品リストは、プロジェクト【ホーム】本文「支援券について」の台本カバーの説明から、または↓こちらからもご覧いただけます。
【歌舞伎台本作品リスト】

どうぞよろしくお願いいたします。