お早うございます。
松竹大谷図書館の須貝です。

 

早いものでこのプロジェクトのスポンサーの募集期間も残すところあと5日となりました。23日の募集終了までがんばってまいりたいと思っております。

 

さて、皆様は"組上燈籠"を御存知ですか?
当館の閲覧室には、歌舞伎の『金閣寺』という演目の一場面を組立てたペーパークラフトが飾ってあります。

 

(『金閣寺』 組み上がり完成図)

 

これは"組上燈籠"または"立版古"といわれ、大正期まであった和製ペーパークラフトです。木版で和紙に刷られた錦絵の一種で、"おもちゃ絵"に分類されます。人物や建物を切り抜き、組み立てて遊びます。


当館は平成19年に、味の素の名誉会長・故鈴木三郎助氏所蔵の、芝居を題材とした"組上燈籠"コレクションの寄贈を受けました。鈴木家にはこのほかに建物や風景などを組立てる"組上燈籠"や、双六、姉様人形などの"おもちゃ絵"があり、それらは玉川大学教育博物館に寄贈されました。


平成22年、玉川大学教育博物館と当館の共同主催で「鈴木コレクション おもちゃ絵の世界」展を開催した折、玉川大学出版部から「組上燈籠『金閣寺』」を復刻出版いたしました。
 

 

(『金閣寺』四枚続のうちの1枚)

 

見本を閲覧室で展示するため、職員が協力して作業を行ったところ、全部を切抜き糊付けをし完成させるのに10時間以上かかりましたが、昔は大人と子どもが一緒にこういう遊びをしたんだろうな、中には「さてこそ、尋(たず)ぬる倶利伽羅丸(くりからまる)」なんて、その場面の台詞をつぶやいたりもしたのかな、などと思いを馳せて、楽しい時間をすごしました。

 

ご支援いただいた方へのリターンのポストカード「歌舞伎」セットは、この鈴木コレクションの中から『侠客春雨傘』三枚続をハガキにしたものです。実物の7分の1と小さいので、さすがに切り抜いて組上げるのは難しいと思いますが、眺めているだけでもとても楽しいですよ。どうぞお楽しみに!!

 

 

(『侠客春雨傘』 組み上がり完成図)

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