修復プロジェクト第2弾終了の報告
修復プロジェクト第2弾終了のご報告
『オホーツクの鉄道史を未来へ繋ぐ!旧国鉄車両7両の修復を【第二弾】』は、全国403人の皆様から10,136,000円の大きなご支援を頂きました。
今回プロジェクトは「アスベスト除去」を前面に掲げて実施した全国初のクラウドファンディングではなかったかと思います。アスベスト除去作業は昨年の10月16日からスタートして、28日に終了。その後はキハ27とDD14の外装塗装に向けての錆落とし塗装落とし作業に取り掛かりました。冬籠りを挟んで、作業は本年の7月初旬までかかり、7月15日から業者による塗装作業を経て、8月11日、待望の修復お披露目会を開催することができました。
この間の経過は逐次の活動報告でお伝えしてまいりしたが、この度最終の決算がまとまりましたのでご報告をさせていただきます。ご支援を頂きました資金は10,136,000円でございますが、その使途は、以下の通りとなりました。
足場組立・解体 448,800円
アスベスト除去 5,499,942円
鈑金工事 997,150円
塗装工事 2,310,000円
窓修理 45,100円
消耗資材 230,480円
返礼品作成・郵送費 393,175円
レディーフォー様手数料(カード決済手数料を含む) 1,560,944円
支出合計は11,485,591円となり、1,349,591円は自己資金により賄うこととなりました。
錆落とし作業に入り、キハ27の腐食具合が見た目以上の激しいことが判り、板金費用はかなり見積もりをオーバーいたしました。また、自前のボランティア作業とはいえ、錆落とし塗装はがしにかかるサンダー等の作業道具の購入、消耗資材、防錆のための液剤、パテ剤、コーキング剤等の購入にもかなりの出費が必要で、この様な最終の収支となりました。
それでもこの程度の支出超過で終えられたのは、ひとえに会員のボランティア作業に負うところが大きかったと思います。
今回のプロジェクトはこの報告をもって終了とさせていただきますが、このプロジェクトの成功は、ご支援を頂いた皆様のそれぞれの思いが結集した結果と思っております。その思いの一つ一つを大事に抱え、これ以後も、とりわけキハ27の車両内部の修復活動に取り組み、一日も早く皆様を車両内部にお招きできるよう励んでまいります。
NPO法人オホーツク鉄道歴史保存会
理事長 長南進一