プロジェクト概要

 

誰かがどこかで失った足を、取り戻す仕事をしています。

 

初めまして、臼井二美男と申します。僕はヘルスエンジェルスという団体を設立して、義足のスポーツ選手たちの義足を作成しています。足を失って一度自信を失くした人が義足でかなり自信を取り戻せる。それが僕の仕事のやりがいだと感じています。義足がよければ人生のすべてが良くなるわけではないですが、足を失ってたくさんのものを失くしても、ちゃんとしたいい義足、夢を持てるような義足を作れば、失ったものをかなり取り戻せると実感してます。

 

上記写真並びに、TOP画 撮影/越智貴雄

 

今回のプロジェクトの目的

 

今回のプロジェクトでは将来の日本のアスリートとして活躍する義足の選手たちによりよい義足を提供して、アスリートたちが世界の舞台でもっと活躍していくことを目指しています。そのためには選手たちに常に新し義足を提供してあげる事が大切です。皆様に頂いた支援金は、ヘルズエンジェルス所属の選手たちに最新の義足を作成する資金として使わせて頂きます。

 

 

スポーツ義足作りに取り組み始めたきっかけ

 

僕がスポーツ義足を作り始めたのは7年前です。この頃には国家資格も取得し、義肢装具士として何とか、独り立ちしていました。そんなある日、専門誌で米国人の義足アスリートの存在を知り、「こんな世界もあるのか」と衝撃を受けたことがスポーツ義足作りに取り組み始めたきっかけでした。当時、日本にいた約3000人の義肢利用者の中に、「走る人」など見たことも聞いたこともなく、また、周囲の義肢利用者に直接尋ねてみても、「走るなんて考えたこともない」と、諦めムード一色でした。そんな中、「走ってみたい」と興味を示してくれた、ある20代の女性に勇気を得て、"実験"を思い立ち、急遽米国から取り寄せた部品を使い、見よう見まねで初めて"スポーツ義足"を製作しました。「イチかバチか」と固唾を呑んでいた僕の前を、見慣れない形の義足をつけた彼女は、走っていきました。15年ぶりに彼女は走りました。彼女の顔にみるみる広がる笑みが、スポーツ義足製作に本格的に取り組むきっかけになりました。

 

 

義足を通して、選手によりそう

 

今、僕の携帯には400人くらいの患者さんが登録されてますが、声を聞くだけでどういう義足を作ったどこの誰っていうのがだいたいわかります。患者さんにも僕の携帯の番号やメールアドレスを教えてます。でも仕事中だけじゃなくて土日とか家にいるときでも電話やメールがしょっちゅうくるんで、教えたら教えたでけっこうたいへんなんですけど、僕の仕事は選手たちの義足を作るだけじゃなくてその選手たちと義足を通して語り合うことだと思っています。ヘルスエンジェルスのメンバーは9才~68才まで幅広く現在、70名の選手たちが参加しています。

 

 

 

ロンドンパラリンピック走り高跳び日本代表鈴木徹選手との出会い

 

鈴木選手との出会いは彼が交通事故で足を失った高校時代でした。切断直後は周囲も腫れ物に触るように接していたと聞いています。もともとハンドボール選手だった彼にスポーツへの興味を復活させたいと僕は考え、百聞は一見にしかずだと思い、義足アスリートの走りを見学させるために彼を病院から連れ出しました。力強く地面を蹴るアスリートの姿に、「自分もやればできるはず」と思ってくれ、数ヵ月後には彼はグラウンドに立っていました。

義足のアスリートを育てる上での第一の課題は、「いかに心の壁を取り去り、スポーツへと興味を持たせるか」です。失望感でいっぱいの切断障害者に、何かを始める前向きな意欲を持たせることは容易ではありません。当時は鈴木選手もすべてに対して諦めの境地でした。ですがその障壁を乗り越えた今ではロンドンパラリンピックで4回目のパラリンピック出場となるハイジャンパーであり、世界を誇る2メートルジャンパーとして活躍しています。

 

 

 

 

僕が『義足に関しては任せろ』と選手たちに言ってあげることで、障害をもった人たちがもっと世界に挑戦していけるような、そんな体制や環境を作っていきたいです。

これからも、選手たちが使う義足にさらなる改良を加えて、選手たちの脳からの指示を、より正確に迅速に義肢に伝達する"筋伝力"とでもいうべき機能を強化していきたいです。1分1秒を争うスポーツの世界では、一瞬の判断ミス、反応ミスは致命傷です「脳が指示したタイミングより義肢の動きが遅かったり、力が弱かったりではダメ。本当の意味で、身体の一部だと思えるような義足にしなければと思います。

 

僕も選手たちと一緒に日本代表として戦いたいと思っています。

どうぞ戦うアスリートを支える応援を宜しくお願いいたします。

 

多くの子供達が僕が作った義足を付けて、高く跳んで、早く駆け抜けていくのはとても嬉しいです。