印刷の第１回目の校正刷りが出てきました

写真集の制作は順調に進んでいます。昨日、東京の出版社から印刷の校正刷りが宅配便で届きました。

写真集の場合は、通常、これを２、３回繰り返します。発色や印刷の調子などをじっくりチェックして、作者の意図に近づくように調整していくのです。

使用する紙の質によっても印刷の出方は大きく違ってきます。発色も、最初はなかなか希望する色が出ないものなのです。普通の本と違って、写真集はそういう部分が難しいのです。

来週はまた東京に出て、印刷会社の人やデザイナーを交えて、ああだこうだと議論します。みなさんそれぞれ専門的な知識を持っていらっしゃるので、すごく勉強になります。

え、私ですか？　ここをこうしてください、とか、ああしてください、と注文をつける側ですが、印刷の人から「無理です」といわれることも。まあそうやって写真集というのは出来あがっていくのです。

みなさんもぜひお手元にある写真集をめくってみてください。そこには完成までのさまざまなドラマが潜んでいるものなのです。そういうことをあれこれと想像しながらページを開くのが、「正しい写真集の見方」だと思います。