PHJ設立25周年|カンボジアとミャンマーの母と子2万人の命を守る

寄付総額

2,833,000

目標金額 3,000,000円

寄付者
137人
募集終了日
2022年9月30日

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プロジェクト本文

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これまで東南アジアの母子を対象に「保健・医療の教育」を中心とした支援活動に取り組んできました。今年で団体設立25周年を迎えます。

 

カンボジアやミャンマーでは、医療施設や医療人材の不足、地域住民の保健衛生に関する知識不足などにより、お母さんが出産前後に亡くなるリスクや赤ちゃんが1歳までに亡くなるリスクが未だにとても高い状況です。

 

ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)は、母子の命を取り残さないために、家庭への個別訪問での保健・栄養教育や母子保健推進員の育成、助産師のスキルトレーニングなどを地方農村地で実践してきました。

 

コロナ禍の影響もあり資金調達をするうえでも、活動を進めるうえでも厳しい環境ですが、現在もカンボジアとミャンマーの母子の健康改善活動を進めています。支援対象となる母子の人数は合わせておよそ「2万人」です。

 

今回いただいたご支援は、カンボジアとミャンマーでの今年度3ヶ月分の支援活動の費用に充てさせていただきます。

 

未来を担う母子への保健サービスを充実させ、命を脅かされることなく誰もが健やかに暮らせる地域をつくっていくために、皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

PHJは設立25周年を迎えました

 

 こんにちは、特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)です。私たちは主に東南アジアで母と子を対象に「保健・医療の教育」を中心とした支援活動に取り組む国際協力NGOです。

 

現在、カンボジアとミャンマーの農村地を拠点に、取り残されがちなお母さんや子どもの健康を改善するための仕組みを作っています。

 

PHJの使命は、「教育を中心とした自立支援」です。保健人材への研修や、地域住民への教育を進めることで、自らの力でよりよい保健環境を構築し維持することを目指しています。

 

2022年、PHJは皆さまのお力添えいただいたおかげで設立25周年を迎えました。1997年に米国に本部を置く国際NGO Project HOPEの日本法人として設立されました。

 

1999年に特定非営利活動法人の認証を受け、2001年に発足した認定NPO法人制度により、同年に最初に認定された法人のなかのひとつとなりました。*

*https://www.tabisland.ne.jp/news/news1.nsf/e90c465d3d6676b7492564e20021d206/efb38483024ed74b49256b20000b3b34?OpenDocument&Highlight=0,npo

 

そして2006年、Project HOPEとの協力関係を維持しながら、「ピープルズ・ホープ・ジャパン」として独立。タイ、インドネシア、カンボジア、ミャンマーに現地事務所を開設し、保健医療支援活動を展開してまいりました。

 

✔母子保健分野におけるこれまでの活動成果の一例

 

 

 

カンボジアとミャンマーでは、母子の健康が取り残されてしまっています

 

お母さんが妊娠中や出産・産後に亡くなるリスクは、カンボジアでは日本の30倍以上、またミャンマーでは日本の50倍です。赤ちゃんが1歳までに亡くなるリスクはカンボジアでは日本の10倍、ミャンマーでは18倍にもなります。*

 

*世界子供白書2021https://www.unicef.or.jp/sowc/data.html

 

カンボジアでは、1時間に1人の子ども(5歳未満)が亡くなっています。その多くが下痢や呼吸器系の感染症で亡くなっています。*

*https://www.unicef.org/reports/levels-and-trends-child-mortality-report-2017

 

 

1970年代の長期的な内戦とポルポト政権により、医療制度は崩壊状態に陥りました。ポルポト政権が陥落した時、カンボジアに残された医師数は50人以下だったといわれています。*

*https://blogs.worldbank.org/health/cambodia-progressing-toward-universal-health-coverage

 

今もなお国内では、医療従事者や医療施設が不足しています。現在農村部には、保健センターと言われる診療所がありますが、提供するサービスの質が低かったり、設備が整っていないこともあります。

 

ミャンマーでは、1日に6.5人、妊産婦さんが亡くなっています。そのうち約76%が農村地で起こっています。また、ミャンマーでは中絶は違法のため、安全ではない中絶による死亡も多くみられます。*

*https://www.myanmarhscc.org/wp-content/uploads/2019/09/MDSR-Report-2017-Final.pdf

 

 

鎖国的な経済政策によって長らく経済が停滞したことなど、さまざまな要因で、保健医療の環境や人材が整っていません。

 

また2021年2月1日に政変が起きたことがさらに状況を悪化させています。これまで以上に自宅出産が増加し、 難産や多量出血など不測の事態に対応できず、 お母さん、 そして生まれてくる赤ちゃんも命を落とす可能性が高まっています。

 

 

以上を踏まえると、カンボジアやミャンマーで母子の健康が取り残されてしまっている原因は以下の3つです。

 

✔医療施設がすくない、移動手段がない

✔医療人材が少ない、提供するサービスに課題がある

✔地域住民に保健や衛生の知識が不足している

 

 

母子の命を取り残さないための私たちの活動

 

✔カンボジアの母と子の命を取り残さない取り組み

 

PHJでは、カンボジアの農村地で、保健センタースタッフと村のボランティアが支援ネットワークを形成を推し進めています。地域の子どものケアに関する正しい知識の普及や実践の促進を行いながら、5歳未満の子どもの予防可能な死亡を削減し、子どもの健康な成長発達が促進されることを目的としています。

 

 

<研修を受けた保健センタースタッフの声>

 

 

 

研修を受けたことで患者さんへのアドバイスがより適切になりました。

 

たとえばあるお母さんが連れてきた2歳半の子どもは、やせていて栄養が足りていない状態でした。そこで地方病院に行くように促しましたが、連れて行こうとしませんでした。研修で教わった「生後半年までは母乳で育てることが大切」と、いうことを思い出し、とにかく母乳を飲ませるように伝えると、それならできると答えて帰りました。数か月後、来院したその子は健康そのもので体重は増加し、標準まで戻っていました。

 

研修で小児の病気や栄養の知識を教わったことで、患者さんやその家族の状況に合わせて柔軟にアドバイスを伝えることができました。

 

 

✔ミャンマーで母と子の命を取り残さない取り組み

 

地方農村地で、妊産婦が適切な保健サービスやケアを利用するための互助の仕組み作りを支援しています。

 

具体的には、母子が安全な環境で適切なサービス(妊婦健診、分娩介助、産後検診、新生児健診、予防接種)を利用できるように、現地の保健局、医療者、ボランティアと連携して、地域の保健システムの強化を支援しています。

 

 

✔ミャンマーでの活動の成果

 

事業開始時(2017)は施設分娩率と自宅出産率が半々でしたが、事業実施後(2020年)は施設分娩率が89%になりました。

 

<保健教育を受けたお母さんの声>

 

 

 

初めて出産したときは、施設もなく、自宅で出産していました。その後サブセンター(分娩施設)ができ、そこで実施していたPHJの母子保健教育を受けたことで出産するならサブセンターでと考えていました。

 

2019年3月に二人目の子どもをサブセンターで出産。赤ちゃんが臍帯巻絡で難しい状態でしたが、助産師さんが24時間ケアしてくれたおかげで、無事出産できました。

 

 

今回のプロジェクト内容

 

発展途上国の母子の健康改善のためには、継続的な取り組みが大切です。クラウドファンディングを通して多くのご支援者に現状を知ってもらうこと、そして応援してもらうことが必要不可欠だと思い、今回挑戦いたします。

 

●目標金額:300万円

 

●資金使途:

集まったご寄付は、カンボジアとミャンマーにおいてそれぞれ以下の事業を実施するために充てさせていただきます。

 


○カンボジア <2022年10月~12月に実施する子どものケア支援ネットワーク強化事業>

2018年11月〜2023年1月の約4カ年計画の中で「コンポンチャム州の5歳未満の子どもの健やかな成長発達」を達成することを掲げています。そのためにこれまでに引き続き以下の活動を継続していきます。

 

・産後ケア用施設・医療機器整備、小児医療機器の整備と管理の支援

・保健スタッフを対象とした子どもの成長促進、小児疾病統合管理の指導

・保健センターとボランティアの会議実施による子ども支援のネットワーク構築

・養育者対象とした子供の栄養教育や小児ケア知識の強化

保健行政の保健センター運営能力を支援

 


○ミャンマー <2022年10月~12月に実施する妊産婦と新生児の健康改善のための保健システム強化支援事業>

2020年12月~2024年9月の約4か年の計画の中で「ネピドー特別行政区の母と子の健康状態が改善される」ことを掲げています。そのためにこれまでに引き続き以下の活動を継続していきます。

・保健スポーツ省およびネピドー公衆衛生局との会議や視察による連携強化

・レウェイ郡保健局の郡保健計画策定支援、保健情報システムの研修支援、基礎保健スタッフの継続学習支援

・補助助産師や助産師の研修支援

・保健教育や家庭訪問、母子保健ボランティア育成による地域住民の知識の向上

 


●対象人数:約2万人

https://www.ph-japan.org/program/cambodia/

https://www.ph-japan.org/program/myanmar/

 

※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、目標金額分を自己負担するなどして、必ず上記の実施内容の通り実行致します。

 

 

命を脅かされない健康な未来に向けて

 

ピープルズ・ ホープ・ ジャパンが目指しているのは、誰もが健やかに暮らせる地域づくり。そのために未来を担う母と子を中心とした保健サービスの充実に向けた活動を続けています。

 

カンボジアやミャンマーのお母さんや赤ちゃんが適切な保健サービスを受け、命を脅かされることなく健やかに暮らせること。同時に医療者は定期的に研修をうけ、質の高い保健サービスの提供ができるようになる、そんな社会を目指しています。

 

カンボジアやミャンマーで暮らす人々にとって、誰かが関心を持ったり、支援してくださることは、大きな励みとなります。それはお金以上に価値があるものだと感じています。皆様がご支援してくださった、そのお気持ちはきちんとお伝えします。

 

今回のクラウドファンディングをきっかけに、私たちのような国際協力NGOの存在、活動、カンボジアやミャンマーといった海外で暮らす人々に対してもっと身近に感じてもらえたら嬉しく思います。どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

PHJ東京事務所メンバーからのメッセージ

 

「すべての人が健康で希望をもってくらせるように」という理念のもと、東南アジアで「保健・医療の教育」を中心とした支援活動に取り組んでまいりました。現地のニーズに基づいた地域密着型の草の根活動が私たちの特徴であり、つねに現地の人々が自立を目指して支援活動を進めています。

 

PHJの運営には、企業を退職したスタッフがかかわることで、管理費を抑え、いただいたご寄付を少しでも多く現地の活動に使えるよう創意工夫を重ねています。

 

今回のクラウドファンディングでもいただいたご寄付の多くは母子の命を守る活動に充てるよう配慮しています。ぜひ皆様のお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

税制控除について

 

〈クラウドファンディングでのご入金に対する寄付金控除について〉
東京都から認められた認定NPO法人であるPHJへのご寄付は、税制優遇の対象となります。


・個人の場合:2000円以上の寄付をされた方は、領収書を添えて確定申告を行うことで、所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。


・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。


〈領収書の発行について〉
寄付をされた方には、後日「領収書」を送付致します。
領収書名義:READYFORアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します。
領収書発送先:READYFORアカウントにご登録の「ギフトの発送先ご住所」にお送りします。
寄付の受領日(領収日):クラウドファンディングで寄付された方はREADYFORから実行者に入金された、2022年11月10日となります。
代理寄付を希望された方はPHJの口座に入金した日を発行日とします。
領収書の発送日:2022年11月末を予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

 


 

●プロジェクトに関するご留意事項

 

・ご寄付確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。

 

・寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

・アカウント情報を変更した場合でも、ご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄付時に入力いただいた宛名と住所に寄付金受領証明書をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

 

・銀行振込にてご寄付いただく際、返金先口座情報をお伺いいたしますが、All-inのため原則返金はいたしません。ただし万が一ページで約束していたプロジェクトを実施できなかった場合や、振込金額が予約金額より超過している、もしくは不足しており追加で振込まれない場合に返金先口座を利用いたします。お手数ですがご入力をお願いいたします。

 

・ご寄付に関するご質問は、こちらをご覧ください。

プロジェクト実行責任者:
神谷洋平(特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン)
プロジェクト実施完了日:
2022年12月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

カンボジアでは 「コンポンチャム州の5歳未満の子どもの健やかな成長発達」を達成するため<2022年10月~12月に実施する子どものケア支援ネットワーク強化事業>を進めます。ミャンマー では「ネピドー特別行政区の母と子の健康状態が改善される」ことを目指し<2022年10月~12月に実施する妊産婦と新生児の健康改善のための保健システム強化支援事業>を進めます。

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