輪厚ヴィンヤード栽培予定品種③～台木品種群～

輪厚ヴィンヤード栽培担当の家島です。
植え替えの候補としている品種パート3は台木品種。

自分の本業が苗木屋ということもありますが、
台木用の品種も輪厚ヴィンヤードへの植栽を検討しています。

「台木」というのはワイン用の苗木を作るときに、
「根っこの部分」として使われる品種です。

この台木品種の上に、「穂木」と呼ばれるヨーロッパ系品種、
たとえばピノ・ノワールやシャルドネが接ぎ木されます。

接ぎ木することによって、実の味わいはそのままに、
肥料の吸収力や害虫（フィロキセラ）の被害耐性を獲得できます。
台木品種によっては耐湿性や耐寒性が強かったり、
樹勢を強めたり抑えたりすることもできます。

輪厚ヴィンヤードも改植により接ぎ木苗の比率が高まってますが、
その（文字通り）根本となる台木品種も植えてみようかと考えています。

現在のところ検討しているのは…

①テレキ（コーベル）5C
②101-14
③R・G（リパリア・グロワール・ド・モンペリエ）

あたりを1列ずつ栽植し、どの台木がこの土地と合うか、
ということも検証していこうと考えています。

また生育が旺盛なので、
常時吹いている風に対する、壁の役割を期待しようと思っています。

風で葉が揺らされると、ブドウは光合成効率が急激に落ちます。
風に対する方策もいろいろと打ちますが、
そのひとつがこの台木品種による防風壁です。

もちろん、これだけでは解決しないので、
今年の改植時には何か構造物で風を遮ることも検討中ですが…。

このクラファンが成功すれば資材も買えますが、
失敗だと自力でなんとかしないとな…。