
支援総額
目標金額 1,200,000円
- 支援者
- 111人
- 募集終了日
- 2020年1月24日
#応援投稿「プレイバスのホラーな役割」byえんぜる
専門分野が違う中で、大学時代から同じ志を持ち学生団体や地域活動をしてきた仲間のえんぜるさんから応援メッセージを頂きました!
彼は、都市環境の分野からプレイバスに着目し、
プレイバス発祥の地ドイツで事例研究を重ね、僕もそこからたくさんのことを教えてもらいました。
彼なくしてプレイバスの真の意義を理解することはできなかったのではないかと思います。
今回、プレイバスの意義についてわかりやすく話してくれているので、
ぜひ読んで頂きたいです!!
えんぜるさん、ご支援本当にありがとうございます!!!
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こんにちは!えんぜるです。
団長は学生時代からの僕の大切な友人の一人で、学生の頃には地域活動に関わる学生団体を共に立ち上げ、時には同じ釜の飯を食い語らいました。
そんな団長の大いなる挑戦の成功を願い、
この度は僕の大学院生時代のドイツにおけるプレイバス活動の調査経験から、
プレイバスの概念的な重要性について書くことで応援メッセージとさせていただきます。
ドイツはイギリスに並びプレイバスの活動が極めて活発な国で、全国的にプレイバスの運営団体があり、各々の都市や街で活動を展開しています。
さらに、それらの団体を繋ぐネットワーク組織が存在し、活動の継続に関わるあらゆる情報を発信し、年に一度国際会議を開催しています。
ちなみに、今年(2019年)はそのネットワーク組織の方々が来日し、東京近郊のあそびの活動を視察されました。

さて、話を戻しますが、プレイバスの概念的な重要性とは何か。
それは端的に言って、プレイバスには場所を化けさせるホラーな役割です。
どういうことか。
プレイバスによって運ばれた遊具は広場や道に広げられ、
どんな場所であるかに関わらずその場所は独自のあそび場へと姿を変えます。
単に物が置かれたことだけに依らない、
現象としてのあそびの発生に伴って漂い出す普段とは違う雰囲気が人を惹きつけます。
ドイツの思想家カントの言葉を借りれば、
それは「物自体」への到達不可能性に由来して認識される物以上の、
物にとり憑いたオバケが、巧みに子どもたちを取り込み、通行人を引き寄せ、そこがあそび場であるかのように人を化かしているように思えます。
プレイバスは、そのような"ホラーな役割"を果たしています。
都市部に暮らす僕たちが、普段何気なしに通り過ぎるような場所であっても、
たいていは何らかの制度によって固有名を付けられていて、
その名付けられた場所は一面的な場所として認識されます。
たとえば、同語反復ですが、道路は道路としてしか認識されず、
つまり道路には道路としての機能しか基本的に許されていません。
2014年頃から都心部郊外を中心に聞かれ始めた道路遊びをする子どもを「道路族」と揶揄する批判の声は、
まさにその制度の強さがもたらした一つの帰結であったように思われます。
しかし、道路と名付けられる以前、
その場所には通行以外の機能も当然あったわけですから、
このように制度によって強く規制することは場所を不自由にすることにもなってしまいます。
哲学者の千葉雅也は、人が他人の文脈にどんどん繋がっていく接続過剰の状況を批判して、
関係を切断することで主体化を確保するための哲学を論じています。
たしかに、SNSなどのメディアを通じてグローバルに繋がれる現代は、
弱い関係が氾濫する世界でもあって、そうした関係過剰の状況で現代人は主体の深みを失い、
その深みのある主体によってこそ紡がれた強い関係が解体されてきているようです。
そういった状況に対してむしろ高度化してきたのは制度の方で、
その強い制度が場所のありようを単一化させてしまっています。
裏を返せば、そのような制度に固められた単一の回路とは異なる別の回路を開くことで、
制度の強度に関わらず場所はもっと自由になるはずです。
その別の回路を開く立役者こそがプレイバスというわけです。
いつもの道路がプレイバスによって突如あそび場に化けるとき、
そこを道路と認識する回路とは別の認識に繋がる回路が開かれます。
とはいえ、プレイバスの活動は一時的なものですから、その場所はあそび場に化けたひとときを終えるとまた元の場所に戻ります。なんの変哲もないいつもの場所です。
でもそこでプレイバスに化かされた人たちには新たな回路が開かれていて、
その回路を通じて人はただの通行路でしかなかった道路と別の仕方で繋がるのです。
プレイバスのホラーな役割はここに向けられています。
ドイツで最初期のプレイバスが走ったのは、1960年代末におけるドイツ南部の都市・ミュンヘンでした。
よく知られている通り、当時はベトナム戦争への反戦運動を契機として種々の運動が世界的に広がり、ドイツももちろん例外ではありませんでした。
その時代の中で、芸術教育に対する問題意識から動き出したのがミュンヘンのプレイバスの活動でした。
それから50年の時を経て、ミュンヘンのプレイバスの活動は国境を越えるまでに成長しました。
僕がミュンヘンで話を聞いたミュンヘンの団体で初期から活動されているカーラさんは、団体を起こし、それを継続してきた途上の難しさを振り返りながら、
日本はまさにその大変に難しい状況にありますね、と話しました。
たしかに、日本においてはこのような社会的活動の多くは非営利的なもので、
その支援も充分とはいえず、継続していくことに様々な課題が付きまとうと思います。
それでも昔から移動図書館や紙芝居屋など、
挙げだしたらきりがないくらい多種多様な移動式の風土がある日本においては、プレイバスも高い可能性を持っているはずです。
そして、そのプレイバスを新たなビジネスとして立ち上げること、
その実現に向けられた団長の挑戦は、
その課題を乗り越えプレイバスの可能性を広げるための大変に重要な一歩です。
だからこそ、僕は団長のこの挑戦を心から応援しています。
リターン
5,000円

この挑戦、乗った!
・団長より心からの感謝メッセージ
※直筆がよい方、別途ご連絡下さい。文字には自信がありませんが、心を込めてお書きします。
- 申込数
- 46
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年2月
5,000円

プレイバスDIY優先招待券+お礼のメッセージ
・団長より心からの感謝メッセージ
・プレイバスDIY優先招待券
★プレイバスDIYイベントの際、優先的にご参加いただけます!
- 申込数
- 17
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年2月
5,000円

この挑戦、乗った!
・団長より心からの感謝メッセージ
※直筆がよい方、別途ご連絡下さい。文字には自信がありませんが、心を込めてお書きします。
- 申込数
- 46
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年2月
5,000円

プレイバスDIY優先招待券+お礼のメッセージ
・団長より心からの感謝メッセージ
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