世界が注目した日本画家「加藤弘光」の遺言未来への展覧会と画集

 

 

画家として、芸術家として、そして人として大尊敬する加藤さん。

 

日本の伝統の中で、

日本の芸術とヨーロパ音楽の融合を一緒にやり遂げてくれた加藤さん。

 

 

なんとも見事な三枚の素晴らしい作品を搬入してくれたのは2017年4月1日。

 

まだ肌寒い4月のはじめでした。

コンサートは大成功。

 

加藤さんの作品と共に歌わせていただく音楽は、

いつもの舞台では味わえない優しさと煌びやかさに溢れるものとなりました。

 

取材があるといえば、作業中の手をとめ、

原チャリを飛ばして、東松山のアトリエから熊谷まで来てくれました。

 

私のわがままな提案にいつも笑顔で快く対応してくださいました。

 

 

 

ウィーンに戻る数日前に、加藤さんの個展を訪ねました。

 

そこには加藤さんの作品を愛する方々、

加藤さんご夫婦を愛する方々がたくさん集まっていました。

 

ご夫婦で作り上げた芸術空間。そこは愛情に 溢れてました。

 

加藤ご夫妻は、ウィーン人の私のお友達に

「マナミちゃんをよろしくね」と言って回ってくれました。

 

「ウィーンに遊びに行くからね」と奥様と楽しみにウィーンへの旅を語ってくれたあの笑顔も今でも鮮明 に思い出されます。そして私はウィーンでの加藤さんの個展をオーガナイズすると心に誓ったのでした。

 

ウィーン人は心で芸術を感じ取ります。

 

そんなウィーン人に加藤さんの心から表現される芸術作品の鮮明さ、器用さ、アイデア、日本の心は必ず届くはずです。

 

その誓いは今でも変わってません。

加藤さんの作品をウィーンの人にも届けたい。

一人でも多くの方に加 藤さんの作品を見ていただきたいです。

 

加藤さんが残してくれた作品の中には加藤さんの魂が生きています。

 

日本から、これから更に世界へ。

 

 

岡﨑麻奈未

コロラトゥーラソプラノ
ウィーン在住

 

2008 年に渡欧し 23 歳でウィーン室内歌劇場にてオペラ 歌手デビューを果たす。その後ドイツ・オーストリアな どの様々な劇場で契約を結ぶ。オペラだけでなく、オペ レッタ、ウィーンリートの世界でも活躍し現地メディア にも注目されている。2020 年 3 月には自身初のドイツ

語による独り舞台を控えている。

http://www.manami-okazaki.com/