こんにちは,博士3年の古本です.

 

今回は,今更ながら,大学での超小型衛星の開発について書かせていただきたいと思います.

 

学生による人工衛星の開発は,2000年頃から始まりました.それまでは人工衛星といえば国家機関や大企業が作るもので,大学生が作った衛星が宇宙に行き,実際に地上にデータを送ってくるというのは非常に困難な,もしくは無謀なチャレンジだと思われていました.

しかし,2003年に東京大学や東京工業大学の学生が開発した手のひらサイズの人工衛星が成功したのを皮切りに,現在では世界各地の様々な大学やベンチャー企業が超小型衛星を開発し,宇宙で運用する時代となっています.

国家や大企業によらずとも人工衛星が作れることを示すという大学衛星のチャレンジは,見事に成功したと言えるでしょう.

 

そのため,こうした状況をご存知の方は,もしかすると「学生衛星はもう成功したチャレンジだし,今更新鮮さは無いな…」という思いを持たれるかもしれません.

 

しかし私は,学生による小型衛星の開発にはもう一つの大きな意義があると考えています.それは,実際に物を作るプロジェクトに携わるという他では得難い経験です.

工学部を卒業した学生は多くがメーカーに就職しますが,ものづくりに必須のスキルである多くの人との共同作業や製造〜試験〜運用まで見通した設計というのは大学の講義だけではなかなか身に付けることはできません.

 

実際に私も,Q-Li以前に九州大学で開発をしていたIDEA衛星に携わる中で,メーカーの方との話し合いなどを通して様々なことを学ばせていただきました.

プロジェクト概要にも書いてあるようにIDEAは打ち上げに失敗してしまいましたが,それでも開発の経験はかけがえのないものとして私の中で大きな力になっています.

だからこそ,今度こそ衛星を完成させ実際に宇宙で運用できたときに得られる経験と歓びは想像を超えるものになるだろうと確信できます.

 

Q-Liプロジェクトは,宇宙環境の改善と人材の育成という2つの側面から将来の宇宙開発に貢献できることを目指して進めていく所存です.

期限まで残りわずかではありますが,皆様のご支援どうかよろしくお願い致します.

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