第2弾【佐賀県海外使節団】アメリカ西海岸で起業家精神を学ぶ！

　5期生の山くんが研修について紹介してくれます！山くんが希望した訪問先とは？？？

　こんにちは。この度、佐賀県海外使節団5期生としてアメリカ西海岸における研修に参加させて頂くこととなった、東京大学教養学部文科一類一年の山凌汰と申します。前期教養課程の修了後は法学部に進学し、将来は外交官としてパブリックディプロマシーを推進し、国際社会における日本の存在感を高めるといったことに携わりたいと考えております。パブリックディプロマシーとは、広報や文化交流などによって、外国の国民や世論に日本の考えを直接訴えかける外交政策のことを言います。パブリックディプロマシーを推進すれば、各国一票の国連会議などにおいて日本の政策への賛同が得られやすくなることが期待されます。

　さて、今回は私が担当する訪問先を紹介させて頂きます。私が担当する訪問先は、在ロサンゼルス日本国総領事館、David Fischer氏、Jami Fullerton氏です。
在ロサンゼルス日本国総領事館は、今年開設100周年を迎えます。10年にも及ぶ羅府領事館設置請願運動が1915年に実を結んで以来、日本経済のアメリカ進出のゲートウェイにあたるカリフォルニアで、在留邦人や日系人を支援し、また日本とアメリカの関係強化に尽力されてきました。今回表敬訪問させて頂く堀之内秀久総領事は、昨年9月に総領事として着任され、日本の対外発信の強化にも取り組まれています。対外発信に関連して、現在外務省では、世界主要都市に日本の戦略的対外発信の拠点である「ジャパン・ハウス」を創設することが検討されており、アメリカではロサンゼルスに建設が予定されています。パブリックディプロマシーに携わることを志望する私にとって、実際にそのような活動に取り組まれている方々のお話を伺うことは非常に楽しみであり、また有意義なものになると考えております。
　David Fischer氏は長らく外交官として活躍され、現在サンフランシスコ州立大学にて、Diplomat in Residenceとして在籍されています。外交官時代には、東西冷戦期に米ソが核兵器などの軍備拡張競争を抑えるために話し合った歴史的な会議である戦略兵器制限交渉（SALT）に参加されるなど幅広い経験をされ、大学ではテロリズムや外交政策における諜報機関の役割などについて講義をされています。今回は主にSALTでの経験や、SALTが冷戦終結に及ぼした意義をテーマにお話を伺い、対立する二か国がどのように協調するのかを学ぶとともに、Diplomat in Residenceとして外交に携わった方々がその経験を学生に伝えることの意義について学びます。
　Jami Fullerton氏は、オクラハマ州立大学に在籍されている傍ら、南カリフォルニア大学の研究員としても活躍されています。主に文化間交流や国家ブランド形成、広報教育について研究されており、最近は9.11以後の間接的なパブリックディプロマシー政策について研究され、‟Advertising’s War on Terrorism: The Story of the U.S. State Department’s Shared Values Initiative”という題の著書を発表されました。今回は貴重なお時間を頂いて電話会議を行い、歴史的に敵対する国家がもつ自国についてのイメージをどのように改善することが出来るかをテーマにお話を伺います。

　
　私が担当する訪問先は上記の3つですが、他にも様々な訪問先があり、どれも自分の視野を広げ、多角的な思考を可能にする点で非常に興味深いものばかりです。残り日数も少なくなってきましたが、皆様のご支援、ご協力のほど、宜しくお願い致します。
　

　佐賀県海外使節団5期生　山凌汰

　使節団のネームタグを手に満面の笑みの山くんです。

次回は、READY FOR?代表の幸田よりご挨拶させていただきます！