廃校リノベーションの対象施設には、その再生を通して地域の活性化を願う多くの人たちが関わっています。今回はその一人、旧・和木小学校、現・和木地域ふれあいセンターを拠点とする和木地域活性化実行委員会の事務局長を務める加賀美和正さんにお話を伺いました。

 

 

和木小学校の卒業生でもあった加賀美さん。定年退職を迎え、故郷の和木に戻った加賀美さんに届いたのが、母校の閉校の知らせでした。古くから交通の結束点であった和木の歴史は古く、小学校も明治中頃に設立されました。歴史に残っているだけでも、閉校時の平成25年の時点で101年。この学校の記憶を形に残さなくては、と閉校記念誌の編集部長を引き受けたのが、小学校と地域に深く関わるきっかけになったそうです。

 

 

編集に関わり、地域の人の学校に対する思いに触れるにつれ、その思い出の場所がなくなる寂しさを感じた加賀美さん。廃校跡地をどうするかが地域に投げかけられた際に、有志で「和木小学校等跡地活用推進会議」を立ち上げました。

高齢者がいきいきと暮らし、多彩な交流を持つための拠点にできないかと考えられたのが「お茶の間サロン」の事業です。

「自分がもっと年寄りになった時に、して欲しいことやあったらいいなと思うことを形にしてみようと思ったんです。やる人も来る人も楽しんでできなければ長続きしないと思ったので、できるだけ気負わずに、気軽に参加できる形で。だから参加者さん達にも、できることはやってもらうようにしたんです。今では皆さん準備や片付けやグラウンド整備など、お願いしなくても率先して動いてくださいます。支え合う理想的な形がここでは生まれていると思います」

 

サロンを楽しみにしている松井フヂエさんの息子と加賀美さんが同級生

 

広島県の中心点に位置し、広島空港から、広島中央フライトロードを通って約15分。廃校リノベーションの3施設の中でも、特にアクセスに恵まれています。

「廃校リノベーションを通して、県内各地から人が訪れるようになって、地域の人がますます元気になれたら。また空港も近いので、県外や国外の方達もお迎えして、ますます大きな交流の輪の拠点になると素敵だなと願っています」

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