戦没学生の音楽作品よ、甦れ！いま戦争の記憶を語り継ぐ

「声聴館アーカイブコンサート」を開催します

 

　大変ご無沙汰いたしました。「戦没学生のメッセージ」プロジェクトより久しぶりの新着情報です。

 

　今年夏の開催を目指していた「戦後75年・里帰りコンサートin旧奏楽堂」は、新型コロナウイルス感染症の影響で、来年8月7日(土)に延期いたしましたが、その代わり6月13日の「新着情報」でお伝えした「アーカイブ推進コンサート」を、11月29日(日)に開催いたします。

　「アーカイブ推進コンサート」は、2019年4月に開館した戦時音楽学生Webアーカイブズ「声聴館」の充実を図るためのコンサートで、主に戦没学生の未演奏作品を取り上げて音源化を進めています。2017年、2019年と過去に2回開催していて、今回はその3回目に当たります。そして今回から「声聴館アーカイブコンサート」と名前を改め、装いも新たに継続的に行っていくことにいたしました。

 

◆声聴館アーカイブコンサート

　日　時：2020年11月29日(日)　14：00開演（13：30開場）

　会　場：東京藝術大学音楽学部第6ホール

　入場料：無料招待制（CF支援者を対象としたコンサート）

　曲　目：葛原　守　《典則曲（三聲）》

　　　　　草川　宏　《Die Doppelfuge》

　　　　　村野弘二　紀元二千六百年奉祝曲《大聖代》

　　　　　鬼頭恭一　《無題（アレグレット ハ長調）》 

　　　　　大中　恩　《或る日 吾児に聞かせし 小曲》

　　　　　中田喜直　《雨の夜に》

　　　　　畑中良輔　《ピアノのための前奏曲第7番》

　　　　　團伊玖磨　《弦楽三重奏曲》

　出　演：田中翔平、松岡あさひ（以上ピアノ）

　　　　　花田和加子（ヴァイオリン）、中島久美（ヴィオラ）、松本卓以（チェロ）

 

　今回のコンサートは、「戦後75年・里帰りコンサートin旧奏楽堂」のプログラムから歌曲を除き、ピアノと弦楽器のみで演奏できる曲をピックアップし、さらに歌曲のみを予定していた大中、中田、畑中3氏の、在学中あるいは卒業直後のごく初期のピアノ作品を加えたミニコンサートです。歌曲を含む完全な形でのコンサートは、来年8月までお待ちいただかなければなりませんが、その一部でもお聴きいただければと考え、クラウドファンディングのご支援者さま限定のクローズドのコンサートとして開催することにいたしました。

 

　ご招待の対象者は、10,000円以上のご支援をいただいた方々（ただし8月7日の「コンサート不参加」のコースを選択された方を除く）です。しかし本学でのお客様を入れてのコンサートは、10月からようやく再開されたばかりです。感染症対策として入場者数も制限されています。会場となる第6ホールは元々定員140名であり、今回は限定60名様ご招待とさせていただき、応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。どうか悪しからずご了承ください。

　対象となる支援者の皆さまにはすでにお手紙を差し上げていますが、参加をご希望の方は、11月16日(月)までにご返信をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

 

「戦没学生のメッセージ」プロジェクトリーダー　大石　泰