井戸端会議始まる!もしもの不安はいつもの楽しい関係作りから
このプロジェクトに興味を持って下さった
すべての皆様に心から感謝いたします
約1カ月という短い期間でしたが言葉にできないほどたくさんのことを経験しました。
プロジェクトが始まるとすぐに興味を持って下さる方々とお話をする機会に恵まれ、
そこで感じたのは、「私、井戸のこと何も知らない…」でした。逆に詳しい方に
教わったり、あるときは「応援してますよ」と声をかけていただいたり。意外とあった
のは「ネット経由ではなく直接支援したい」という声でした。自分も含め、シニア世代
ならではといいますか(苦笑)、でも直接お会いして話をすることでお互いに元気になって。
「もしかしてこれが井戸端会議なのかも・・・」と気が付きました。
実は、クラウドファンディング自体もぼんやりとしかわかっておらず、プロジェクト
開始直前にFacebookを始めたり、何かどうなっているのか考える間もなく進んでいきました。
そんななか、時折私のことを全くご存知ない方からもご支援いただき、驚きと嬉しさで感動しました!
だんだん支援が集まって来るにしたがって、初めの頃には思いもしなかった「ここまで
応援してくださった方々の支援を無駄にしてはいけない」という使命感のような感情が
芽生えて来て。「成立しなかったらどうしよう」不安にかられながらの日々でしたが、
素晴らしいラストスパートでなんとネクストゴールまで達成することが出来ました!
本当にありがとうございました!!
古井戸再生工事は無事完了!!
つい先日の9月17日に瀧島商事さんに工事をしていただき、ついにウチの井戸が
手こぎのポンプに生まれ変わりました!
瀧島商事さんから瀧島社長と高橋さんがいらっしゃって、朝8時半から午前中で完了する
予定で工事を開始。本体設置まではとんとんと進んだのですが、あと水が出てくるだけになってから、井戸水がなかなか上がって来なくて大変でした。調整すること1時間、冷たく澄んだ水が出たときは嬉しさとほっとした気持ちとでいっぱいでした!!
ずっと動画を撮っていてバッテリーが限界、ハラハラドキドキだったので(笑)
土台(ハカマと呼ぶそうです)を水平になるように井戸の地上に置いて固定した後、
ポンプ本体に水が上がってくるパイプをつなぎます。
ウチの井戸は地下8mにあるので、4mのパイプを2本継ぎました。それから本体をハカマに固定して、あとはハンドルを押し下げるいわゆる漕ぐ動作を繰り返すと、水が上がってくるわけです。初めて水が出てくるまでは、本体の中に呼び水を入れてハンドルを漕ぐ動作の繰り返し。ここで予定より時間がかかりましたが、パイプの先から井戸水が出たときは感激でした!手こぎの動作はちょっと力が必要ですが、コツがわかればお子さんもできると思います。
ちなみに完成以降、1日1回は井戸水を汲みに行っていますが、呼び水は必要なくどんどん井戸水が上がって来ます。瀧島社長と高橋さんには本当にお世話になり、ありがとうございました!
はじめて井戸からお水が出た模様はこちら
浄水器とフィルターについて
井戸水を安心して飲むために、特に大勢の人たちがウチの井戸水を飲むことになった場合に備えて浄水器を9月1日に購入しました。
このプロジェクトを始めてからいろいろな方々から井戸について教えていただくことばかりですが、「毛細血管が発達するように井戸水は使えば使うほど出るようになる」と小平井戸の会の金子さん。
その無限の井戸の水を安心して飲めるようにしたいと思い、災害時に使われるサイズの浄水器を用意しました(1日に600ℓの浄水可能)今回は予備のフィルターも1つ購入予定です。
金子さんによると、実は避難生活で足りないのは生活用水なのだそうです。トイレ、洗濯などで1人が1日で使う水は20ℓ!それだけの水の確保は簡単ではありませんね。そこで期待されているのが枯れることのない井戸水というわけです。避難所で暮らすような事態は来ないほうがよいのですが、備えあれば憂いなし!ですから。
井戸完成プレお祝いパン販売を行いました
毎月1回の「HātWorkさんの出張パン販売」は9月は21日(祝)でしたので、完成した
井戸のプレおひろめも合わせて開催しました。
真夏の前回がウソのように和らいだ暑さに驚きつつ、ご来店のみなさまにはもれなく
井戸の手こぎ体験もしていただきました。「初めてですー!」というお若いカップル、
「私のウチでは…」と語り出す年配の方々など。
「いざという時は安心ね。」の言葉を聞いた時は、「再生工事をしてよかったなー」としみじみ。
そしてなぜか今回はワンコ連れのお客さまが3組もいらっしゃいました。井戸とパンと
ワンコ=水と食糧とペット、とまさに避難所生活の超縮図を見た思いでした。もしもの
時に、「ハチ、よく来たねー、水もパンもあるよ!」と声をかけられるような関係や、
場所にしていきたいと思いました。
震災用井戸の登録
西東京市では震災用井戸として登録すると、年に1回の水質検査(11項目)の費用3,300円の助成が受けられます。登録要件は、1.現在使用している井戸であること、2.生活用水として適していること、3.市民が使いやすい場所にあることです。
現在西東京市内の震災用井戸180基のうち、手こぎの井戸は数基しかないそうです。クラウドファンディング開始前に相談した際、ウチは手こぎの井戸にしようと思うと伝えたところ、西東京市危機管理室の井戸担当の方はとても喜んで下さいました。ほとんどが電動ポンプの井戸なので災害時を想定した「手こぎはいいですね~(笑)」と。震災用井戸の協定を締結すると、「震災用井戸 西東京市第〇〇〇号」というプレートを設置するそうです。23日に井戸完成の報告をしましたので、震災用井戸申請のために担当の方がウチにいらして井戸を確認することになっています。
古井戸再生プロジェクトはリアル井戸端会議へ
8月末に始めたプロジェクトを進めるなかで、古井戸を見たいと実際に来て下った方がいらっしゃいました。「実はウチにも井戸があって…」と、井戸が使えるようになったらアレもコレもやりたいという話で盛り上がりました。ある時は、パンを買いに来てくれた友人が「毎週無理にがんばらなくても月に1回でもいいのよね」と、自分の活動のヒントにしてくれたりと、自分では想像もしていなかった出来事が何度もありました。プロジェクトに関心を持っていただき、何か感じたことが皆さんの次への1歩のきっかけになったのだとしたら、プロジェクト達成と同じくらいうれしいことだと思っています。
パンの販売を始める前から何がやりたいのか、何ができるのかと友人と話をしたこと。クラウドファンディングを始めるにあたってFacebookのやり方を教わったこと。日頃は質問するのが仕事の私がインタビューに答えたり、原稿の書き直しで言い合いになったり…ということが井戸端会議だったと言えるのかもしれません。古井戸だったときも、手こぎ井戸になった今も、これからもリアル井戸端会議は続きます。
井戸完成おひろめ会は10月31日(土)11時~14時です
手こぎに生まれ変わった井戸のおひろめ会を開催します。ご来場の皆さまには、もれなく井戸の手こぎ体験と大人気の粒あんパンをセットでプレゼントいたします(どういうセットなんだ(笑))。
井戸完成祝いのふるまいあんパンなのでなくなり次第終了、パンはそれぞれ2種類のベーグル(プレーン、かぼちゃ)と、ちぎりパン(プレーン、りんご)の限定販売となります。
その他採れすぎた野菜、食器なども並べる予定で、お支払いにはご支援いただいた皆さまへの「お買物券」が使えます(ステッカー、ポストカードと合わせて10月下旬までにお送りする予定です。楽しみにお待ちください)。
井戸端会議しましょう!
お約束の井戸水コーヒー(水質検査済)を淹れて皆さまのお越しを心からお待ちしていまーす!!!
ご支援の使い途について
手押しポンプ設置工事費用:202,400円
浄水器購入費用:165,000円
フィルター料金:45,000円
以上の通り、大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。