プロジェクト概要

星と生きる神楽の里、銀鏡。

映画「銀鏡 SHIROMI」の制作&上映プロジェクト!

 

宮崎県西都市銀鏡
この村には
故郷を離れることなく
大地の恵みと共に生き
星へ祈りを捧げて
神楽を舞う人々がいる

 

銀鏡神楽は
星神楽
いにしえより伝わる
極北星への祈り
それは
生命の故郷への祈り

 

神楽を守るため
祝子たちは
山奥の里に
会社を立ち上げた


千年の
懐かしい未来を
生きるために

 

 

銀鏡との出会い 

 

日本の神話を旅する写真家・赤阪友昭です。今から20年ほど前のこと、友人から「ちょっと変わった神楽を観に行こう」と誘われたのが銀鏡との出会いでした。

 

宮崎県奥日向にある山奥の小さな集落「銀鏡」、ここに古えより伝わる神楽が残されています。「星の舞」 から始まる銀鏡神楽です。日本中に神楽は数多あれど、星への祈りを舞う神楽は他にありません。その歴史は500年と言われていますが、銀鏡の暮らしは古く縄文時代まで遡ることができます。銀鏡神楽の精神は、宇宙の星々が地上の生命の源であることを教える古代アニミズムの信仰にも通じています。自然に生かされているという感謝の祈りが、時代を超えて銀鏡の里で神楽として受け継がれてきたのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

   

しかし、銀鏡も過疎という現実を前に神楽の伝承や暮らしの維持の危機に直面してきました。理由は、時代 が変化し山の恵みだけでは生きていけなくなったからでした。では、いったいどうすれば神楽を守りながら、この先の未来も子どもたちがこの村で暮らせるのか?答えは「ここ」に仕事を作ることでした。古来より銀鏡に自生していた柚子を使って、生産から加工までを担う会社を立ち上げたのです。様々な苦労を経て半世紀 が経った今では、その商品は世界中にファンを獲得するまでに成長しました。雇用ができたことで村に暮らすことができるようになり、それだけではなく銀鏡の魅力に惹かれて外から就職してくる若者まで現れました。人の営みは風土を育み、また風土は人を育みます。銀鏡の人たちは自分たちの暮らしだけでも大変な環 境の中で20年以上にわたって山村留学を続けてきました。多くの子どもたちとその家族が、銀鏡の自然や人とのつながりを感じることで生き生きと生きる時間を取り戻してきたのです。

 

 

山奥の超限界集落になぜそんなことができたのか?それは「この村に昔からある神社と神楽のおかげ」だと彼らは言います。神さまに奉納する神楽を守ることは、偽りのない生き方をすることであり、人として誠実に 生きることです。その心を支柱として、銀鏡の人たちは「千年」という未来を生きていこうとしています。古えの先人たちの記憶と知恵を伝承し、常に未来を想像しながら変化を恐れず毎日を懸命に生きる。動かないようにみえる北極星ですら、地球の地軸の傾きが起こす歳差運動によって何千年か毎に別の星に移り変わります。今の北極星はポラリスですが、約11,500年前の縄文時代にはこと座のベガ(織姫星)でした。移り変わる星々に導かれ宇宙の循環の中に生きる銀鏡は、時代を超えて生き生きと在り続ける可能性に満ちています。

 

 

「銀鏡」は、古層に秘められた記憶を残す数少ない村です。彼らは、星への祈りを心の柱として、山の恵みである柚子を使って、千年という未来を生きようとしています。遥か時代を超えて祖先から残された星の神楽を道しるべに、大地に根ざして懸命に生きる銀鏡の人々を捉えた映像は、ひょっとしたら何万年という未来へと日本を導く北極星となるかもしれません。私たちはこの映画「銀鏡 SHIROMI」を通して、未来を生きる子どもたちに、太古より伝えられてきた記憶や智慧が「受け継ぐべき心の在り方」を教えてくれることを知ってほしいと思うのです。

 

銀鏡神楽とは


磐長姫・大山祇命を祭る銀鏡神社の大祭時に奉納される夜神楽で、米良神楽では銀鏡神楽だけが単独で国の重要無形文化財の指定をされている。

 

その特徴は、夜神楽の前日に舞う式一番の「星の舞」である。北極星へ向けて祈りを捧げる北辰信仰の気配が漂う。また、神楽を舞う所の祭壇には、猪の頭(サチミタマ)が奉納されているなど狩猟信仰や山岳信仰が色濃く残り、五穀豊穣・子孫繁栄の願いが込められている。

 

銀鏡では神面そのものが神様として考えられており、神楽番付の前半では、この神々が 次々に降臨する。これらの神面をつけての舞は降居(おりい)と称され、神々の舞と考えられている。これらの舞は神主や 宮司によって舞われる厳粛なものであり、鎮守社や摂社の神々が登場するのは米良系神楽の特徴である。その他の番付は狩猟や、焼畑農業を中心とした山の暮らしを色濃く伝えるもの、中でも狩の暮らしを狂言風にした “ししとぎり”(狩法神事)は銀鏡神楽を代表する神楽のひとつとなっている。

 

 

あらすじ

 

凍てつく冬の夜、太鼓と笛の音が山里から聞こえてくる。

ここは宮崎県西都市銀鏡。奥日向にある神楽の里。

夜空に瞬く星のもと、古えより伝わる「星の神楽」を舞う。

祈りは、星に住まう神々へ届けられ、

宙からこぼれた星々が、やがてこの地を恵みで満たす。

 

 

映画『銀鏡 SHIROMI』には、二つの時間が流れます。

 

ひとつは、かぐらの里の一年です。日本の中でも超限界集落である銀鏡。この地には、柚子や唐辛子を生産し、加工までを担う人々の姿があります。今という時間をひたむきに生きる彼らの暮らしの時間です。

 

そしてもう一つは、銀鏡の自然そのものがもつ時間。星降る夜、宙を見上げれば、そこには銀河の時間すら感じることができるでしょう。

 

この二つの時間が一年に一度だけ邂逅する瞬間が訪れます。それが銀鏡神楽です。銀鏡は、今も神聖なる自然と人が一体となって存在している場所です。カメラは、銀鏡の四季を巡り神楽と共に生きる里の人たちの暮らしと時間を辿ります。

 

神楽のはじまり、面様迎え

 

銀鏡神楽のワンシーン

 

柚子もぎ@銀鏡の柚子畑にて

 

宿神三宝荒神社・社家 濱砂武昭氏

 

銀鏡宿神三宝荒神社

 

銀鏡神楽の最後の神事:シシバ祭

 

千年を生きる村、銀鏡と出会う。

 

私が銀鏡と出会って20年。今、私は映画として形に残そうとしています。

 

銀鏡神楽の本質であり、日本の基層文化の貴重な実践である宿神をはじめとする星々への信仰及び山そのものへの信仰がここには残されています。しかし、それを記録あるいは報告する文献資料はほぼ皆無の状態です。銀鏡神社に保管されていた資料が失火によって消失してしまったこともその大きな原因です。次世代への伝統継承という点からも多角的な視点から銀鏡神楽を視覚化することは、次代の担い手及び県外の人たちへの認識を高めることになるでしょう。

 

この映画作品には、銀鏡神楽を素材として、伝統文化の継承においてその本質を知ることが、守るべきことと変容すべきことを判断する基準を与えてくれるというメッセージが含まれています。学術研究の成果や記録が現地に還元されず、伝統や文化財という名の下に形骸化してしまいがちな文化・芸能への関わり方についての再考を促すことにもなると考えます。

 

 

また、地方経済の活性化が観光という都市に依存する安易な方法論でしか検討されない現在の社会傾向において、自助努力によって経済基盤を築くことの可能性と重要性を発信します。今後、増えていくであろう地方の活性化や地方再生が他者に頼ることのない自活自助を目指すことができれば、日本全体の地方経済の安定化が広まることにも貢献することになるでしょう。銀鏡神楽を支える祝子や銀鏡の集落で生きる人々の生き方は、地方であっても限界集落であっても、その土地で社会と関わりながら生き生きと暮らすことができることを示すモデルケースとなりえます。都市遍重型の社会構造によって、日本の食文化をはじめとする社会基盤を担っているにも関わらず著しく疲弊していく地方に対して千年先の未来を考えたときの希望となるはずです。

 

 

最後に、お伝えしたいのはこの銀鏡に暮らす人たちの美しさです。訪れる度に、彼らを切なく愛おしく感じる瞬間があります。神様に対して恥ずかしくない生き方をしようとする銀鏡の人たちは、人にも土地にも誠実です。いつも遠くの未来を見つめながら今日を懸命に生きようとする銀鏡の人たち。皆さんには、この映画を通してそんな彼らに会ってほしいと願うのです。

 


リターンについて

映画『銀鏡 SHIROMI』の舞台となる宮崎県西都市銀鏡。今回のリターンは、映画関連グッズや鑑賞チケット、試写会、上映会権利に加え、現地・銀鏡で操業を続ける農業生産法人 株式会社かぐらの里から映画を応援してくださる皆さまへ素敵な商品を用意していただきました!

 

《かぐらの里からのメッセージ》

 

宮崎県西都市内を流れる一ツ瀬川を遡ること車で約1時間。奥日向の山深くにある自然豊かな銀鏡(しろみ)地区は、国指定重要無形民俗文化財である銀鏡神楽(しろみかぐら)でも知られる宮崎県内有数の柚子の産地です。

 

 

銀鏡の地で「かぐらの里」が本格的に柚子の栽培をはじめて半世紀になります。柚子は朝晩の温度差がある山間部が栽培に適していると言われます。耐寒性の強い植物ですが、最低気温は-7℃以上、降水量が多く、かつ気流がスムーズに流れる急斜面が最適条件とされており、ここは、まさにその柚子づくりのための最適な環境に位置しているのです。

寒暖差があり、ゆず栽培に適した地で、農薬に頼らずに、ゆずと対話しながら栽培している銀鏡の柚子。良質な柚子の形とされる扁平な形と香りの高さが特徴で、本当に美味いと評判です。

 

 

「かぐらの里」では、これらの柚子を使って生産・加工・販売を一貫して行いながら、全国、世界へと銀鏡の文化を常に発信し続けています。今回は、映画『銀鏡 SHIROMI』の制作を応援するために、「銀鏡の柚子」を存分に楽しめる調味料をはじめ、純粋に柚子の果汁を搾った『ゆずまるごと搾り』など「かぐらの里」イチオシの品をご協力の返礼品としてセットいたします。皆さん、ぜひご賞味ください!

 

株式会社かぐらの里

代表取締役 濱砂修司

 

URL:http://www.mera-yuzu.com

 

撮影協力

●株式会社かぐらの里のみなさん


 

●銀鏡神楽 祝子のみなさん

 

映画『銀鏡 SHIROMI』製作委員会について

代表:赤阪友昭
事務局:中山晶子
委員会メンバー:古木洋平、上ノ薗正人、牛久保賢二、坂田佐武郎、農業生産法人株式会社かぐらの里、銀鏡神楽保存会、奥日向銀上山村留学実行委員会、山がっこ銀上

 

プロジェクトメンバー

●赤阪友昭 (あかさか・ともあき)

企画/監督

 

1963年 大阪市生まれ。写真家、プロデューサー。1995年の阪神淡路大震災を機に10年間の法律業務から写真家に転身する。 1996年、モンゴルの遊牧民やアラスカ先住民との暮らしから撮影をはじめ、被写体に寄り添いながら 長期にわたる取材活動を実施している。

 

雑誌「コヨーテ」等に写真と文を寄稿し、NHKのテレビ番組 制作、プラネタリウムのプログラム制作や国立民族学博物館での企画写真展、アイヌとアラスカ 先住民の国際交流プロジェクト、トーテムポールに関する文化交流プロジェクトのプロデュース など活動は多岐にわたる。

 

東北の震災後は、文化庁の支援を受けた福島県立博物館の被災地支援 プロジェクト「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」に参加し、変動し続ける福島の自然環境、 特に立入制限区域内のランドスケープの記録撮影を続け、映像記録「水の記憶、土の記憶-南相馬 から」を南相馬市と共同制作する。

 

この映画は現在、ウクライナ・キエフのチェルノブイリ博物館 にて年間上映されている。また、福島の自然環境を再認識するためにオランダから招聘したドキュメ ンタリー映画「新しい野生の地-リワイルディング」は日本全国で劇場公開され、現在も各地で自主 上映が続いている。

 

2009年より写真ギャラリー「photo gallery Sai」(大阪市福島区)を主宰。著作に 北米海岸の先住民と向き合った10年をまとめた『TheMyth-神話の風景から-』(松本工房刊)がある。 現在は、国内外に残された火山噴火などによる自然災害に基づく原初の信仰、縄文文化や祭祀儀礼を テーマに撮影・取材、次回著作「Pilgrimage-火山巡礼-(仮)」を準備中。
 

[参考URL]

赤阪友昭公式ウェブサイト http://www.akasakatomoaki.net

 

関西テレビ FNNスーパーニュースアンカー 特集番組 

https://tvtopic.goo.ne.jp/kansai/program/ktv/25601/256786/


[定期的な講演会]

本屋B&B 東京・下北沢 

http://bookandbeer.com/profile/%E8%B5%A4%E9%98%AA%E5%8F%8B%E6%98%AD/

 

本屋READAN DEAT 

http://readan-deat.com/2017/07/jomon/

 

雑誌関係/コヨーテ刊行記念トークイベント 

http://www.switch-store.net/hpgen/HPB/entries/176.html

 

 

制作スタッフ

●古木洋平 (こぎ・ようへい)

撮影/編集/脚本

 

1981年 鹿児島生まれ。映像作家。モンゴルの伝統音楽を追った映画『チャンドマニ』、マダガスカルを代表するギターリストがルーツを辿る映画『ギターマダガスカル』で撮影監督を務める。近年は日本の土地の記憶や自然観を題材に制作を続けている。

赤阪友昭氏とは南相馬市との共同製作で映像『水の記憶、土の記憶-南相馬から』を制作。

 

公式ウェブサイト:https://www.yoheicogi.com

 

[主な制作実績]

映画『チャンドマニ』(2009年/96分/配給:FLYING IMAGE)撮影監督

映画『ギターマダガスカル』(2014年/106分/配給:FLYING IMAGE)撮影監督

DVD『Soil & ‘’Pimp’’ Sessions「Black Track Recording documentary」』(2016年/60分/製作:Victor Entertainment)監督・撮影・編集

短編『水の記憶 土の記憶』(2016年/20分/共同製作:南相馬市)監督・撮影・編集

映像『「Sassa yo Yassa」を探して』シリーズ(2016年・2017年/各40分/製作:京都府立大学)監督・撮影・編集

 

 

●森 英司 (もり・えいじ)

録音

 

1961年生まれ。音声技術会社を経て28歳からドキュメンタリー録音を志しフリーに。以後TV を主に活動して今に至る。最近の映画では、2018年6月に公開の河瀬直美監督作品『Vision』。

 

[主な作品歴]
映画『あゝ、荒野 後篇』(2017年/147分/劇場公開:スターサンズ)録音
映画『あゝ、荒野 前篇』(2017年/157分/劇場公開:スターサンズ)録音
映画『二重生活』(2015年/126分/劇場公開:スターサンズ)録音
映画『広河隆一 人間の戦場』(2015年/98分/劇場公開:東風)録音
映画『あん』(2015年/113分/劇場公開:エレファントハウス)録音
映画『家路』(2014年/118分/劇場公開:ビターズ・エンド)録音
映画『樹海のふたり』(2012年/124分/劇場公開:アーク・フィルムズ)録音

 

今後のスケジュール

 

 2018年5月〜 これまでの数年間分の撮影データの編集作業

      夏  銀鏡での撮影

      12月  銀鏡神楽、最終撮影

 

 2019年3月  映画『銀鏡 SHIROMI』完成。

      4月  国際映画祭にエントリー。

     夏  都内にて試写会&トークイベント開催。

     冬  日本各地にて上映を巡回予定。

 


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