こんにちは。障害教員研究チームです。

おかげさまで昨日、第一目標金額を達成することができました。改めて皆様のご支援・ご協力に感謝申し上げます。

大変有難いことに、達成後もご支援をいただいておりますが、第一目標金額を超えてご支援いただいた分につきましては、手話翻訳料に使用させていただく予定です

 

現状では手話翻訳に約30万円かかる見込みのため、READYFORにお支払いする手数料も踏まえて、ネクストゴールとして1,538,680円の目標金額を設定しました。

 

さて、この文章を読んでくださっている方の中には、「手話翻訳って何?」と思われた方もいらっしゃると思うので、少し長くなりますがここで補足いたします。

 

わたしたちの本は、書記日本語(日本語で書かれた言葉)を使って作成します。

でもこの形ですと、本の情報にアクセスできない/しにくい方々がいます。

 

まず挙げられるのは、視覚障害のある方や、読みに困難を抱えるディスレクシアの方です。

私たちの本を出版してくださる生活書院さんは、すべての出版書籍で「テキストデータの提供」をおこなっていますので、

読み上げソフトを使えば、私たちの本を読んでいただくことができます。

(詳しくは後日、ページを改めてご説明します。)

 

書記日本語の情報にアクセスしにくさを感じる人たちとしては、そのほかにも日本手話を使って生活している方々がいます。

彼らは文字を「見る」ことに困難はありませんが、文章の内容を理解するのは苦手という場合があります。

なぜならば、日本語と日本手話は異なる文法を持つ異なる言語なので、手話話者にとっての日本語は、日本語話者にとっての外国語と同じようなものだからです。

日本語話者の多くが、学校で長年英語を学んでも、「英語の文章を読むのはちょっと…。誰か日本語に翻訳してくれないかな」と思うのと同じように、

手話話者も、「日本語の文章を読んで、なんとなく理解はできるけど、手話だったらもっと理解できるのにな」と思っています。

 

2014年に日本が批准した国連の「障害者権利条約」では、「言語」の定義の中に「手話」も含められています。

また、「第21条 表現及び意見の自由並びに情報へのアクセス」には、「手話の使用を承認し及び促進すること」という項目があります。

これを受けて日本でも、各地で手話言語条例ができていて、手話を使って生活する権利を保障することの重要性が認識されつつあります。

 

「手話を使って生活する権利」の中には、手話で本を読む権利も含まれるはずですが、手話翻訳はまだまだ普及していません。

私たちの研究チームにとって、「合理的配慮」は研究対象であると同時に、研究活動において実現していくべきものでもあります。

手話翻訳を当然のものとして位置づける、という試みもその1つです。

 

ちなみに、私たちが合理的配慮としての手話翻訳の必要性に気づいたのは、

研究代表者の羽田野が知り合いのろう者(手話話者)に出版の計画を話したときに、

「手話DVDがついていれば、ろう者も読むと思う」と言われたことがきっかけでした。

※実際には流通の都合上、すべての本に手話DVDをつけるのではなく、本を買ってくださった方のうち、希望者にDVDをお送りする、あるいは動画のURLをお知らせするという方法をとる予定です。

こうやって、周囲の人に教えていただいて、学んだり気づいたりしながら進めてきたのも、私たちの調査の特徴です。

 

ところで最初、「え、手話翻訳って30万円もかかるの?」と思った方もいらっしゃると思います。

でも、ここまでお読みいただいた方はご理解いただけるのではないでしょうか。

手話翻訳は、日本語の文章を外国語に翻訳するのと同じように、異なる言語への翻訳になるので、それなりの費用がかかるんです。

そのことを踏まえて私たちも、専門性の高い作業に見合った対価をきちんとお支払いできる体制をつくりたいと思います。

ネクストゴールの設定にご理解をいただけますと有難く思います。

 

かなりの長文になってしまいました。

ここまで読んでいただき、どうもありがとうございました。

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