土と水を保全する農業や漁業応援プロジェクト

土と水を保全する農業や漁業応援プロジェクト

支援総額

500,000

目標金額 470,000円

支援者
35人
募集終了日
2020年8月5日

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2020年07月06日 21:10

土壌炭素(腐植)にようやくスポットが当たってきた

 2017年の10月あたりから、北大の土壌学研究室に出入りするようになりました。そこで、土壌炭素が今、世界的な注目を集めていることを知ることができました。土壌炭素、ようするに土を黒くする腐植のことですが、農民の感覚として、腐植が多いほうがいい草地・畑だということいくら言っても、ちょっと前までは、と言いますか、畜産や草地の研究者の間では、なかなか認めてもらえない、そんな状況が続いていました。

 ところが、土壌の研究者や一部の草地の研究者の世界では、土壌炭素が今よりも世界中で2%増えると、地球温暖化が大きく抑制できるということで、注目されてきています。2017年の12月には、5人の研究者が土壌炭素の実態を調査にM牧場とY牧場を訪問して、報告書を送っていただきました。研究者の考える土壌炭素・腐植の価値と、農民の感覚としての腐植の価値が違うということはありますが、とにもかくにも、土に腐植(炭素)が多いほうがいい、そんな風向きになってきたことはチャンスだと思います。

 さて、持続型酪農では、土壌炭素がだんだん増えているのかを確かめるために、過去のデータをひっくり返してみました。

 まず、Y牧場の場合です。2001年からのデータがりました。表面の腐植層を取り除いた、深さ2㎝から5㎝のデータです。2001年では、10.5%だった土壌炭素は、2018年に13.5%になっています。17年間で3%増えています。

 M牧場では、表面の腐植層も含めた、深さ0cmから5cmまでのデータになります。2010年では15.2%だった土壌炭素は、2018年に19.5%になっています。8年で3.7%も増加しています。

 土壌の研究者が目標としている2%の増加は、持続型酪農では8年から17年で軽くクリアしていることになります。腐植(土壌炭素)が増加することは、地球温暖化の抑制以外に、どんな良いことがあるのかについては、またお話していきたいと思います。

 今は、新型コロナウイルスの影響で、様々な制約がありますし、牛乳の消費量も大きく減少している苦しい中だと思います。コロナ後の世界は、バブル経済の余韻が完全になくなってしまう世界かもしれません。土を大事にするマイペース酪農は、コロナ後の世界で道を指し示す大切な役割を担うことになると思います。今年は、次の時代に向けてできることを踏ん張る年になりそうです。皆様と一緒に踏ん張りたいと思います。

リターン

10,000


土と水を保全する研究成果2020

土と水を保全する研究成果2020

このプロジェクトで明らかになった研究成果・データを,支援者の皆様にご提供いたします。データの活用は特に制限を設けないこととします。メール添付をご希望の場合は、メールをご選択ください。郵送をご希望の方は、郵送をご選択ください。郵送でお送りします。

支援者
34人
在庫数
50
発送完了予定月
2021年3月

10,000


ニシベツ伝記(小説)

ニシベツ伝記(小説)

今までの研究成果を小説化してみました。
架空の根釧原野に存在する、付属短期大学を持つニシベツ実業高校を舞台として、地域の課題を生徒たちが解決していく、と言ったストーリーです。

支援者
1人
在庫数
99
発送完了予定月
2020年10月

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