みなさまこんにちは。夢のコミュニティキッチンプロジェクト東京大学チームの竹村由紀です。私たちのプロジェクトへのたくさんのご支援・応援どうもありがとうございます!

これまで、セントマーサエステートにコミュニティキッチンを整備することになった経緯をカマルフリーダより説明してきましたが、今回と次回の「夢のコミュニティキッチンまでのあゆみ」では、コミュニティキッチンの設計をどのように進めてきたか、東京大学チームから詳しくお話ししたいと思います。

 

東京大学の隈研吾研究室・清家剛研究室がこのプロジェクトに関わることになったのは、建築分野での途上国支援のパイオニアであるポートランド州立大学セルジオ・パレローニ教授を東京大学に特別講師として招いたことがきっかけです。

 

カマルフリーダと親交のあったパレローニ先生は、セントマーサエステートでの家庭菜園づくり・栄養学習プログラム、それを発展させた野菜スナックづくりのアイデアを耳にし、プロジェクトへの協力を検討していました。またちょうど同じ頃、東京大学大学院建築学専攻の2016年度夏学期(4月〜7月)の隈先生担当のスタジオ形式建築設計課題の学生の特別講師としてパレローニ先生を招聘することが決まりました。

 

そこで、フィリピンにより近い日本からサポートしたほうがプロジェクトも進めやすいのではないかという考えもあり、隈先生・パレローニ先生が共同で指導する東京大学学生の授業課題として、セントマーサエステートのコミュニティキッチンの設計に取り組むことになったのです。

 

東京大学・サントトマス大学の学生による現地フィールドリサーチの様子

 

まず、2016年の4月下旬に一週間ほど、パレローニ教授が指導する東京大学大学院建築学専攻の10名の修士学生たちが、セントマーサエステートを訪問し、コミュニティキッチンの計画に必要なフィールド調査・お母さんたちへのインタビュー調査等を行うワークショップを開催。

現地でのワークショップは、フィリピンの地元大学であるサントトマス大学の建築学部のリザリト・メルカド先生とその指導学生10名にサポートしてもらい、総勢20名の学生が調査にとりくみました。

 

皆で建設予定地を見学したあと、3-4人のグループに分かれて住民の方にセントマーサエステートでの暮らしについてインタビューをしつつ、現地で手に入る建築資材に関しての調査や現地に入っている他のNPOの活動に関する調査も行いました。

 

コミュニティキッチン建設予定地を見学する学生たち

 

住民へのインタビュー調査に取り組む学生グループ

 

私たち東京大学の学生メンバーは、現地の言葉であるタガログ語を話すことはできないのですが、サントトマス大学の学生に通訳をしてもらいながら、しっかりとお母さんたちを中心とする現地の人々の言葉に耳を傾けて、日々の生活で困っていること、キッチンに必要なもの、など様々な話を聞き、コミュニティキッチンの計画に必要な情報一つずつ集めていきました。

 

また、お母さんたちから家庭菜園で採れる野菜を使った料理を習い、一緒にお昼ご飯を作って食べる、現地の子供たちと遊ぶなど、言葉が十分に通じなくてもできる様々な交流を通して、お母さんやその家族たちとプロジェクトの目標を共有していきました。

 

お母さんたちに教えてもらいながら、現地で採れた野菜を使った料理を一緒につくる学生たち

 

インタビュー先の家庭で子供たちと遊ぶ

 

こうして教えてもらった様々な情報をもとに、東京大学の学生が5-7月の残りの授業期間を利用して、帰国後本格的にコミュニティキッチンの設計を始めとする、セントマーサエステートの課題解決に必要なデザイン提案に取り組みました。次回は、4月下旬のワークショップ後の取り組みについて詳しくお話しします。

 
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