山形発！IoTを気軽に取り入れてもらい、農家さんの負担軽減へ

センサー技術で、農家さんを少しでも手助けしたい

 

ページをご覧いただきありがとうございます。株式会社シンフォディア・フィル代表の上田賢一郎です。山形県米沢市にて、この会社を引き継いで早３年になります。

 

引き継いだ当初は、共同研究をはじめ様々な事業に取り組む会社でしたが、「世の中の役に立つことを、事業としてやるべき」と考え、得意分野であるセンサー技術を使って農家さんを支援することに注力するようになりました。新しい方向へ向かって走り始めたばかりですが、社内メンバーと力をあわせて頑張っています。

 

今回、農家さん向けの環境測定装置「アグリーノード」の製作費用を集めるため、クラウドファンディングに挑戦することにしました。皆様からのあたたかいご支援を何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

アグリーノードの開発ヒストリー

―得意分野のセンサー技術で、農業向けの技術開発に携わる―

 

今の会社は某大学と共同で、振動センサを使って植物の水分ストレスを測定する「植物AE」という技術の開発をおこなっていました。

 

2016年には「山形ものづくりイノベーション塾」に参加し、植物AEをテーマとして最終選考まで残り、シリコンバレーでの研修にも参加することができました。帰国後は山形県内で成果発表会をおこない、新聞等でも取り上げていただきました。

 

 

―現場で感じたギャップ―

 

シリコンバレーから戻り、さっそく植物AEの実用化・製品化に向けて動き出した矢先、想定していない壁に直面しました。

 

知り合いの農家さんを訪問したところ、現場から聞こえてくるのは「既存の環境測定装置ですら高価で複雑で、一部の大規模農家でないと導入できない」という声だったのです。

 

近年、様々なセンサを使った技術・製品が出回っています。しかし農業分野では「高価で導入出来ない」「使い方が複雑そう」という理由で普及が進んでいない現状があります。これではどれだけ新しい技術を持ってきても受け入れてもらえない、と自分達のアイデアと現場とのギャップを感じました。

 

 

 

―農業県山形で、農家さんに寄り添ったサービスを展開したい―

農家さんの仕事は本当に大変です。たくさんの農家さんにヒアリングをした結果、多くのご苦労の声が聞こえてきました。

 

果樹の霜取りのため、夜も寝ずに寒い屋外で気温を監視しなければならない

 

近年の異常気象の影響で24時間ハウス内の環境から目が離せない

農場・圃場が飛び地にあるので、様子を見に行くだけで時間がかかる

作業のほとんどが経験や勘に頼りきりで、将来が不安

 

（実際の農家さんの声）

 

こうした農家さんを少しでも手助けしたいという思いから、「技術の普及を妨げている課題を、自分たちの力で解決したい」と考えるようになりました。こうして生まれたのが、環境測定装置「アグリーノード」です。

 

 

環境測定装置「アグリーノード」

アグリーノードは、農家さん向けの環境測定装置です。農場・圃場の温度、湿度などを、いつでもどこでも簡単に確認することが出来ます。

 

現場の声を第一に考え、複雑な機能はなくし、簡単に使ってもらえるよう工夫しました。また、装置を販売するのではなくシェアリング（レンタル）することで初期費用をなくし、農家さんに手軽に使って頂けるようにしました。「農業IoTがどういうものかとりあえず使ってみたい」という方にもおすすめです。

 

 

 

特徴１：シンプルな機能

使いやすさを重視し、複雑な機能は実装せず、シンプルな機能のみで構成してます。

 

・測定データのグラフ化(日計グラフ表示・月計グラフ表示・年計グラフ表示など)
・測定データの蓄積とダウンロード
・各種メール通知(設定値の超過通知、通信切断通知、故障通知)

 

※オプションで気圧、CO2濃度、日射などのデータ管理も可能です。

 

 

 

特徴２：すぐに使える！

 

アグリーは弊社へのお申し込みだけで、すぐにお使いいただくことができます。他サービスにありがちな「通信キャリアとの契約」「Wi-Fiなどの通信環境の設置」「測定装置の設定」は不要です。装置を設置したら、コンセントにつなぐだけで使うことができます。

また、測定データの閲覧もスマホ・PC問わず指定のブラウザからWebアプリにログインするだけでOKです。ブラウザの要件を満たしていれば特別な専用アプリのインストールは必要ありません。

 

 

 

特徴３：必要なセンサを、必要な期間だけ。

アグリーノードのご利用は、購入ではなく月額レンタル方式ですので、使用する期間を選ぶことができます。また、センサは付け外し可能なので、申し込み時に必要なセンサだけを選ぶことができます。

つまり、「冬の間だけハウスの温湿度とCO2濃度が見たい」や「夏の間だけしか使わない」といった場合も、無駄なコストを抑えて使用することができます。

 

 

実際に使っていただいた農家さんの声

ブドウ栽培をしています。ここ数年は異常気候の年が多く、24時間自宅から離れたハウスの気温を確認できるようにしたいと思っていたこともあり、利用を決めました。毎日行う気温見回りの回数を減らすことができ助かっています。

 

干し柿生産の乾燥工程において、これまでは重要な温湿度管理を父親のカンに頼っていました。アグリーを使うことで、父親の温湿度管理ノウハウを可視化しデータとして残すことができるため、カンに頼った生産から脱却する上でも役に立っています。また、干し柿は使用する時期が限られているため、レンタル方式のアグリーはちょうど良いです。

 

春先や秋口は気温が上がり下がりするのでトマトのハウスの開け閉めが必要です。この時に、ハウスがどうなっているかいつでも分かるのは便利です。自宅が山の中にあるため、市街地に出かけている時に、ハウスの状態が分かるので安心できます。

 

とうがらしのハウス内の温度がどれだけ上がってどのぐらい落ちていったのか細かく分かるので良いです。家の中に居ても色々分かるのは便利だし管理が楽になりました。

 

 

 

アグリーノードを、多くの農家さんにシェアリングしたい！

 

我々の資金で、これまでに17台のアグリーノードを製作しました。すでにサービスもスタートしており、実際に使ってもらっている農家さんからはご好評頂いております。

 

ですが、17台だけではまだまだ足りません。そこで、この装置を追加で100台作って、もっとたくさんの農家さんにこの装置を使ってもらいたいと考えています。100台の製造費用総額は数百万円なのですが、我々にはあまりお金がありません。その費用一部を少しでも皆様からの支援でまかなえれば、と考えています。

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農業の現場と最新技術をつなぐ、橋渡し役でありたい

「農業IoT」「農業ICT」「アグリテック」、こうしたキーワードは最近メディアでもよく見かけるようになりました。しかし、このような最新技術は、実際の農家さんの現場では、まだまだ導入が進んでいません。

 

われわれシンフォディア・フィルは農家の方に寄り添ったサービスを提供していくことを目指しています。山形をはじめとし、全国に農業IoTを普及させ、日本の農業発展のために貢献していきたいと考えています。

 

今回の「アグリーノード」の挑戦は、そのための第一歩です。どうぞ皆様からのご支援・応援を、よろしくお願いいたします。

 

メンバーからのコメント

この支援を通じて、環境測定装置アグリーノードを作り、農家さんの仕事の負担が
楽になればと思い、このクラウドファンディングにトライすることにしました。農家さん支援とは、最終的には地域貢献、社会貢献につながると信じています。皆様からの暖かいご支援を何卒、宜しくお願いします。

 

※本プロジェクトは、2019年10月31日(木)までにアグリーノード100個を製作することをもって完了とします。