太鼓と平和を考える学生連絡協議会 活動報告
私たち太鼓と平和を考える学生連絡協議会は、先日の8月15日に、8月6日から続けてまいりました広島原爆の残り火を長崎平和公園へと送り届ける活動を無事完了させることができました。これもひとえに、私たちの活動を支援し、応援してくださったプロジェクト支援者の皆様、協賛企業の皆様、そして社会人サポーターの方々のご協力があったからこそです。心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
それでは、本年度の活動がどのように終了したのか、説明致します。
まず、8月6日、福岡県八女市星野村にて、広島原爆の残り火を採火させていただきました。本来であれば、8月5日に星野村入り、そのまま一泊した後平和祈念式典に参加させていただく予定でしたが、台風の影響により平和祈念式典が中止となってしまったため、8月6日当日に現地入りし、広島原爆の残り火の採火だけさせていただくこととなりました。
そして8月8日、八幡大空襲の日に、八幡の平野市民センターにて、第4回平和音楽祭を開催いたしました。この音楽祭では、私たち北九州市立大学をはじめ、北九州市少年少女合唱団さん、新日鐵八幡うたう会さんやアルパカさんといったゲストをお呼びし、音楽の演奏や詩の朗読などを二部構成で行いました。
翌日の8月9日、長崎原爆投下の日に、小倉の紫江's 水上ステージにて、第10回学生平和太鼓フェスティバルを開催いたしました。このイベントでは北九州市立大学を始めとする大学生による小倉祇園太鼓、沖縄エイサーの演舞、ゲストの才藤尚美さんによる歌の披露、そして韓ソリさんによる韓国の伝統的な太鼓の演舞をして頂きました。小さなお子さんにも来ていただき、私たちの活動目的、より若い世代へと伝え、繋いでいくことに大きく貢献できたと思います。
そして同日、イベント終了後の14時ごろ、長崎まで続く自転車リレーの出発式を開催、この日は小倉から飯塚まで、自転車を走らせました。
翌日の8月10日、この日は大刀洗から鳥栖へと自転車リレーを実施し、大刀洗では大刀洗平和祈念館を訪問、かつて東洋一と謳われた航空場が存在した大刀洗で、特攻隊やシベリア抑留をはじめとする戦争や平和についての学習をさせていただきました。
そして鳥栖では、サンメッセ鳥栖にてピアノソナタ月光をピアニストの方に演奏していただき、フッペルのピアノコンサートを開催しました。
翌朝、サンメッセ鳥栖の前で、小倉祇園太鼓の演奏や、ゲストの韓ソリさんによる韓国太鼓の演舞、そして夢一期さんによる鳥栖太鼓の演舞を行いました。そこから自転車の出発式を執り行い、鳥栖から佐賀まで、自転車を走らせました。
8月12日は佐賀から武雄まで、13日は武雄から大村まで、自転車リレーを実施。
14日は大村から城山小学校まで自転車を走らせ、城山小学校に、西小倉小学校の学生が折った千羽鶴や平和へのメッセージを届けました。また、本来であれば城山小学校の嘉代子桜の前で小倉祇園太鼓を披露する予定でしたが、天候が悪化、同城山小学校内の記念館にて太鼓を演奏いたしました。
そして最終日の8月15日、台風による影響が懸念されましたが、無事、長崎平和公園内の長崎市原子爆弾無縁死没者追悼祈念堂にて小倉祇園太鼓の演奏、ゲストの才藤尚美さんによる歌の披露、そしてここまで自転車リレーで繋いできた、広島原爆の残り火を奉納させていただきました。
これにより、私達の活動は無事、達成することができました。
【収支報告】
皆様からご支援いただいた資金の収支を報告させていただきます。
・音楽イベントに参加いただいたゲストの方への謝礼金 195,000円
・道中ご同行いただいた看護師の方への謝礼金 55,000円
・自転車リレー実施時に泊まった宿泊費 108,650円
・自転車リレー実施時にかかった食費 49,269円
・自転車リレーと音楽イベントにて使った備品の購入 302,403円
・公共交通機関を使ったときにかかった交通費 14,710円
残った金額に関しては、来年の活動費、今年の活動の報告書類等に使わせていただく予定です。
リターンにつきまして、9月から10月にかけて、リターンの発送準備を開始する予定です。また、リターンは必要ないとおっしゃられる支援者様も多くおられましたので、リターンが必要か否か、確認させていただくメールをこちらより10月中に送信させていただきます。そこでリターンを受け取られると回答された方には、12月から1月中にリターンを発送いたします。
私たちのこの活動は、今年で10回目となります。この10回目という大切な節目を無事、無事故で達成することができたこと、本当に嬉しく思います。しかし、私たちは10回目で終わらせるつもりは毛頭ございません。この活動を行うにあたって、最も大切なこと、それは「継続」だと考えております。来年で戦後75年を迎えます。しかし、戦争の記憶は薄れていく一方です。私たち学生にできること、それは伝え、繋げ、残していくことだと思います。10回でこの活動を終わらせず、20回、30回と続けていってこそ、後世へと伝えることができるのです。来年度以降もこの活動を続けていくためには、やはり皆様のご支援や応援が不可欠です。今年だけでなく、来年度以降も、私たちの活動を見守っていただけますと、太鼓と平和を考える学生連絡協議会メンバー一同、幸いに存じます。本年度以降も、何卒、宜しくお願い申し上げます。