モネちゃんの旅立ちと、移動手術車への願い

今日は、悲しいご報告があります。
能登から帰途に着く間に報告を受けその後レスキュー対応をし

多頭飼育崩壊現場から保護したモアちゃんが、本日お空へ旅立ちました。

譲渡日の数日前にモネちゃんは乳腺腫瘍が見つかり、
先日手術を受けました。
病理検査の結果は良性で、安心していました。
ありがたいことに、モアちゃんを迎えたいと希望してくださる里親様もおり、
状態が落ち着いたら正式譲渡の予定でした。

術後落ち着いていたのですが、

一昨日から体調を崩し始め、
昨日には血便と嘔吐の症状が見られました。
すぐに獣医師の診察と処置を受け、
看護師とともに懸命にケアを続けていましたが、今朝、急変してしまいました。
最後まで最善を尽くしましたが、モネちゃんは静かに酸素投与してもらいながら

息を引き取りました。

 

ずっとモネちゃんを待っていてくださった里親様は、
訃報を受けてすぐに会いに来てくださり、
お花を手向けてくださいました。
そして、「できればお骨でも連れて帰りたい」とおっしゃってくださり、

明日、荼毘にふしその後、お家へ迎えられることになりました。

保護活動の現実と移動手術車の必要性

多頭飼育崩壊の現場から保護した子たちは、
栄養状態が悪く、体調に不安を抱えた子が多くいます。

被災猫能登の猫たちも同様です。
感染症、内臓疾患、目の治療が必要な子もいます。

私たちは、目の前の命を救うために全力を尽くしていますが、
すべての子を助けるには医療の手が圧倒的に足りません。

今回、モネちゃんのように「あと少しで幸せになれる」
と、いうところで命を落としてしまう子を減らしたい。

そのために、私たちは移動手術車を必要としています。
多頭飼育崩壊の現場や被災地、医療が届かない地域に駆けつけ、
迅速な処置を行うことで、救える命を増やしたいのです。

正直、悔しさと悲しさで押しつぶされそうになりますが

私たちには立ち止まっている時間がありません。

次の命を救うために、前を向くしかありません。

どうか、私たちの想いを信じ、
移動手術車の実現に向けたご支援をお願いいたします。
モネちゃんのような悲しみを少しでも減らすために、
どうか力を貸してください。

最後に、モネちゃんを迎えようと待っていてくださった里親様、
本当にありがとうございました。
モネちゃんは、短い時間でも愛される存在でした。
そして、これからも多くの猫たちが幸せを掴めるよう、
皆様とともに頑張っていきたいと思います。

引き続き、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

チンチラ多頭飼育崩壊でお空を渡った猫達

22番ふわりちゃん
45番モネちゃん

55番銀ちゃん
64番モカちゃん

ほんのわずかな時間しか過ごせなかったかもしれないけれど

飼い主さんにたくさんの愛情をいただいたり

病院に面会に来てくださりお名前をつけてくださったり

 

幸せにと願い、活動をする中で

保護の難しを痛感していますが

それでも、1匹でも多く幸せになれる様に頑張っていきたいと思います

 

追記
明日、〇〇モネとして荼毘にふします。

乳腺腫瘍の時にもたくさんの不安と心配で心を痛めながらも

モネちゃんと名前をつけてくださり

そして、結果に安堵しお家へ迎え入れる事が決まり

今朝、急変した時にやり取りでもご心配をかけるなかでも

「せっかく一生安心して暮らせるおうちがみつかったのに・・・おねがいします」と

 

お空にお引っ越しというご連絡にも

「私たちは親ですもの」と会いにきてくださりました

 

素敵な里親さんとの出会いであり

モアちゃんが愛していただけたことに

本当に感謝しています。