Ｔｅａｍ宮工（宮崎工）の挑戦！　ソーラーカーレース鈴鹿ラストラン

今回もご覧いただきありがとうございます。

 

コロナの感染が最大レベルで広まっており、高校生の活動も年明け早々、止まってしまいました。鈴鹿の夏はまだ先のこととはいえ、自分たちの取り組んできたことが実現すること無く終わってしまうのではないか・・・先行き不安はありますが、今はすべてを信じて前に進むしか無いと思います。

というわけで、ソーラーパネルの自作は地道に進めています。

 

 

前回の報告「ソーラーパネルの自作①」に続き、今回はハンダ付けについて報告します。

 

サンパワー社のセルは裏面電極であるため、電気的な接続はすべて、セルの裏面で行います。セルの両端に　「＋」と「ー」の電極があり、ここに専用の「タブワイヤー」をハンダ付けすることにより電気的な接続を行います。

 

 

画像左に３本転がっているのがタブワイヤー。通称「ドッグボーン（犬骨？）」と呼ばれます。セルにはあらかじめ、３カ所の電極部分に薄くハンダメッキしておきます。（画像右）

 

ここから先、すべてのハンダ付け作業は、セルに必要以上熱を加えないよう手際よく行います。ハンダごては大きめのもの（６０ｗ）で、ハンダは電子回路用のものを用いています。

 

まずはセルを並べるところから開始。１２枚のセルはすべて直列接続となります。セル４枚をドッグボーンにて接続し、これを３列に配置となります。

 

 

セル間の隙間が１mmになるよう慎重に、耐熱透明テープにて仮止めします。

この状態でとりあえず、４枚直列接続を３セット作ります。

 

 

すべての電極をハンダメッキします。各列の両端は端子の内側部分に、耐熱および絶縁性の高い「ポリイミドテープ（通称カプトンテープ）」を２枚重ねで貼り付けておきます。

 

 

ハンダ付けは骨１つにつき３カ所。

付ける位置を慎重に決めてから、まずは骨に薄くハンダメッキ。直後に骨とセルの電極部分を同時に付けます。画像にはありませんが、コテ先を話す瞬間は精密ドライバー（ー）で抑えておくと浮き上がりを防ぐことができます。

ハンダ付けの作業は、不必要な面を汚したり傷付けたりしないよう、保護紙を敷いて進めます。

 

 

両端部は、ドッグボーンを反対向きに付けます。カプトンテープによる絶縁はこのためのものです。４直列が３つできたら、列の隙間も１mmになるよう、耐熱透明テープで仮止めします。

 

 

あとは１２セルの直列接続です。モジュール全体の電極「＋」「ー」の取り出し位置は、あらかじめ車体に貼り付けたときのことを考えた上で決めておきます。

 

 

直列接続部分には錫めっき銅帯を用います。これについては後日公開しました「番外編」をご覧ください。

 

 

モジュールの電極部分には、ハンダメッキを施しておきます。

ラミネート後の加工で、この部分のみ剥き出しにすることで、電気的な接続ができるようにしておきます。

 

これでハンダ付けの作業は完了となります。

 

次の工程は、ラミネート加工となります。

またそのうち、ご報告します。

 

・・・皆様からのあたたかいご支援、お待ちしております。