一頭入魂！殺処分ゼロを目標にした保護活動を継続させるために

Q.野犬の仔を迎えていただいた感想をお聞かせください。

Ａ.正直、みなさん言われている通り野犬ちゃんは本当に大変です。見た目がかわいいという感情だけでは迎えてはいけないと思います。
ともかく敏感。音や人、空気の感じやいろいろなことに反応します。これはもう遺伝子に組み込まれているのだと感じます。「人は怖いよ」「危ないところに近づいてはダメよ」きっとお母さん犬にもそう教わったことでしょう。

でも家が安心な場所だとわかり、人や物音も怖くないと理解すればそこからグングン絆は深まります。今でも初めて見るものにはびびってしまうこともありますがどう対応してあげたらいいかがわかれば問題ありません。

そしてお友達の元野犬ちゃんたちにも共通して言えること、ともかく静か、ほとんど吠えるようなことはありません。これは野犬として生きて行くには無駄に吠えてはいけないという本能なのかもしれません。
そして無駄に争わない、なにより賢いです。
きちんと散歩をして、愛情をかけて育ててあげれば、本当にそれに応えてくれます。

心を開いてくれた、昨日できなかったことができるようになった、家族になれた。野犬に限らず、保護犬を迎えた人にしかわからない本当に幸せな瞬間です。

大きな心と忍耐力をもって、犬の気持ちを理解することができない人は、野犬との生活は難しいです。

Ｑ.しっぽの会へのおもい

Ａ.殺処分ゼロを目指していつも忙しく活動されている林さんに対しては尊敬と感謝しかありません。
今回のクラウドファンディングを行なうことに対しても苦渋の決断だったと思われます。

迷子になった、歳をとった、病気になった・・・
なぜ探してくれないのでしょうか？そして、なかなか減らない野犬ちゃんたち。

すべての始まりは人間です。誰でも出来ることではなく、林さんだけでなく、全国で一生懸命ひとつでも多くの命を救おうとしてくださっている方たちにほんの少しでもお手伝いができるとしたら、物資や活動資金、お散歩ボランティアやお掃除のお手伝い。できることはいくらでもあります。

もちろん賛否両論あるかもしれませんが、私は応援したいと思います。

そしていつか殺処分ゼロ、そもそも愛護センターや保護活動が必要の無い日本になってほしいと願ってやみません。

最後に、保護犬や野犬ちゃんを初めて迎える方へお願いです。人慣れしていない子を家族に迎える方はプロのトレーナーさんのレッスンを一度は受けていただきたいです。犬の性格や行動をきちんと見て的確にアドバイスをもらい、お互いにストレスのない幸せな生活を送るためには絶対に必要だと考えます。

そして一度家族にすると決めたからには生涯、その子が天命を全うするまで一緒にいてあげてください。犬は物ではありません、大切な命です。