
支援総額
目標金額 12,000,000円
- 支援者
- 682人
- 募集終了日
- 2022年4月18日
「にしなり★つながりの家」につながる出会い② ~ひゅうくん~
「にしなり★つながりの家」は大きなプロジェクトです。
なので壮大なビジョンがあって始まったと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
プロジェクト概要のエピソードも含め、たくさんの親子との出会いが積み重なって、このプロジェクトにたどり着きました。
そんな私の原点とも言える出会いを、これからいくつかご紹介させてください。(エピソード①については、こちらをご覧ください!)
~~~~~~~
エピソード②:
はじまりの男の子 ~ひゅうくんとの出会い~
「にしなり★つながりの家」プロジェクトを始めるきっかけになった男の子がいます。
プロジェクト概要でも書かせてもらった子です。
10年前に初めてこども食堂に誘ったとき、「何しにお前のところにいかなあかんねん!」と言ったひゅうくん(仮名)。
「何しに」の「来る理由」を作るために、こども食堂の2年目、ひゅうくんが小学校3年生のときに学習支援をはじめたんです。
そんなとき、彼は決まって
「俺のことどう思ってるんや」
「お前のとこは面白くないから、来週からは行きたくない」
と言ってました。

そんな手探りの関係が半年程続いたある日、彼をいつも通り家まで送っていたのですが、私は早く戻らないといけない事情がありました。
ゆっくりと歩く彼に、つい「早く帰らなお家の人心配するやん」と紋切り型の言葉をかけてしましました。
実は彼は、保育園の年中のときから毎晩、ひとりで過ごしていたんです。
そして一緒に住んでいたのは、彼とは血のつながりのない若い女性。
「育ててもらっている」というより、共同生活のような環境でした。
誰もいない暗い部屋にひとり帰る小学校3年生の男の子に、焦っていたとはいえ、あまりにも一般的な言葉を口走ってしまった私。
ひゅうくんは、
「あの部屋にひとりで寝てる俺の気持ちが、お前に分かるんか!!」
と、激昂して気持ちをぶつけてきました。
びっくりしながら、とっさに私は、「わからへん!!」と返しました。
でも今思い出してもこれは本心だったと思います。彼がどんなにさみしい思いをしているのか想像はできても、実際自分がそんなことを経験していないので、簡単に「わかるで」なんて言えなかった。
「わからへんけど、これからいろんなことがある中で、一緒に考えることはできる。だから私はあなたの隣におるんや!!」
と、私も気持ちをぶつけて、結局お互いに言い合うような形になりました。
けれどそのあとから、ひゅうくんは「俺のことどう思ってるんや」と言わなくなったんです。

ひゅうくんとの関わりを続けるうちに、同居人の女性も私に相談してくれるようになりました。
ある時、「縁だから(ひゅうくんのことを)義務教育までは面倒みるけど、高校生になったら私は私の幸せを掴みたい」と言われました。
当時、ひゅうくんのお母さんが帰ってくるのは年に数回。
高校生とはいえ未成年だから、住むところがないと困りますよね。
これが、私がこどもや親子と一緒に住める「滞在型親子支援」をやりたいと思ったきっかけです。
住むこともできる、地域の人が集まれる居場所。
それが「にしなり★つながりの家」の最初の構想でした。
「2022年までにつくりたい」と私がよく言っていたのは、その年にひゅうくんが高校生になってしまうから。
そんなひゅうくんは現在、お母さんと生活しています。
彼が中学校2年生のとき、同居人の女性の彼氏が別の地域で暮らすことになり、そこについて行きたいと、そのままアパートを引き払ってしまったのです。
そのとき私は日本財団からの助成で「滞在型親子支援」を始めていたので、ひゅうくんに「そんなら、うちにおいで」と言うのは簡単でした。
でも、彼がお母さんと過ごす最後のチャンスを奪ってはいけないと思って、彼ともお母さんとも今後について何度も話をしました。
ひゅうくんとは支援する・されるの関係ではなく、時にケンカしながらの10年でした。
彼がお母さんと暮らすためにこの地域を離れるのは、正直、私のほうが寂しい気持ちもありました。
だけど、自分の人生の大事な決定を誰かに委ねてほしくない。
お母さんと暮らしてみて、アカンかったらまたここでつながり直せばいいやん。
そんな気持ちで、送り出しました。

私もひゅうくんから色々なことを教えてもらって、やってきました。
そしていま周りを見渡せば、「川辺さん、僕がおるよー」「こんなことが問題やで」と身をもって教えてくれるこどもや親子がいます。
ひゅうくんがきっかけで始めた取り組みだけれど、必要としているのはひゅうくんだけではない。
私がいまパッと思い浮かべるこどもや親はいっぱいいるんです。
2nd GOALに向けて集まったお金は、こどもや親子が生活できる「滞在型親子支援(にしなり★つながりの家サテライト)」の取り組みに使わせていただきます(詳細はこちらをご覧ください!)。
もし住むところが急に無くなっても、地域の中で安心して生活できる場所。
大きくなった後も、いつでも帰ってこられる地域の実家。
「にしなり★つながりの家」と「滞在型親子支援(にしなり★つながりの家サテライト)」を通して、みんながホッとできる居場所をつくりたいと思っています。
引き続きご支援・拡散へのご協力を、どうぞよろしくお願いします。
リターン
5,000円

サンクスメール&にしなり☆こども食堂グッズセット
●感謝のメールをお送りします。
●にしなり☆こども食堂のグッズ(漫画冊子・サポーターシール・クリアファイル)をセットでお送りします。
※リターングッズ不要の方はオプション質問で送付希望しない旨選択ください
- 申込数
- 316
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
10,000円

にしなり☆こども食堂グッズセット+オンライン報告イベント参加権(1万円コース)
●感謝のメールをお送りします。
●にしなり☆こども食堂のグッズ(漫画冊子・サポーターシール・クリアファイル)をセットでお送りします。
●オンラインでの報告イベント参加権
2022年10月8日(土)13:00~15:00に開催します。イベントのリンクなどの参加方法は追ってご連絡します。
※リターングッズ不要の方はオプション質問で送付希望しない旨選択ください
- 申込数
- 273
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
5,000円

サンクスメール&にしなり☆こども食堂グッズセット
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●にしなり☆こども食堂のグッズ(漫画冊子・サポーターシール・クリアファイル)をセットでお送りします。
※リターングッズ不要の方はオプション質問で送付希望しない旨選択ください
- 申込数
- 316
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
10,000円

にしなり☆こども食堂グッズセット+オンライン報告イベント参加権(1万円コース)
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●にしなり☆こども食堂のグッズ(漫画冊子・サポーターシール・クリアファイル)をセットでお送りします。
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2022年10月8日(土)13:00~15:00に開催します。イベントのリンクなどの参加方法は追ってご連絡します。
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- 申込数
- 273
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