3月23日。行方不明になっている当時小1の木村汐凪ちゃんが、卒業を迎えました。卒業式を取材させていただいた時のことをレポートします。

 

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震災が起こった当時、大熊町立熊町小学校1年生だった木村汐凪ちゃんが今年、卒業の年を迎えた。

汐凪ちゃんは津波で行方不明になっているが、学校と同級生たちは汐凪ちゃんと一緒に卒業したいと、3月23日、父の紀夫さんが出席し代わりに卒業証書を受け取った。

 

 

現在、帰還困難区域となり通えない同小は、町内もう一つの小学校と共同で会津若松市内の廃校になっていた校舎を借り校舎として使っている。震災当時50人いた汐凪ちゃんの同級生も3人だけになってしまった。

 

 

式では、証書を受け取った卒業生たちが壇上でそれぞれ将来の夢を語った。「さびしい」。将来の夢を語れない娘を思い、木村さんはそう感じた。

 

学校の先生が、現在の姿を想像して描いてくれた汐凪ちゃん
汐凪ちゃんの代わりに証書を受け取る木村さん

 

卒業生全員が順々に短い掛け声で学校生活の思い出を振り返る「別れの言葉」の中。汐凪ちゃんと仲の良かった同級生が「汐凪ちゃんと一緒に!(卒業します)」と大きな声で話したとき、木村さんの目から涙が溢れました。式の後に木村さんは、その子がその部分をやりたいと志願したと聞いて、「一番嬉しかった」という。木村さんはその子に、自作の汐凪ちゃんのアルバムをプレゼントした。

 

将来の夢を語る同級生

 

「心の中の汐凪は1年生のままで、卒業といっても現実感ないよね・・」、卒業式の前にはそう言っていた木村さんは、式が終わると、「友達が汐凪を忘れないでいてくれたことがなにより嬉しかった」と話した。

 

入学式の時撮った汐凪ちゃんの写真を、上着のポケットに忍ばせて出席した

 

そして卒業生の名前が呼ばれるのを聞いて、入学式で名前を呼ばれた時に大きな声で「はい!」と返事をした汐凪ちゃんを思い出したという。

 

 

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