桂川流域の文化をアートの力で未来へつなぐ｜嵐山障壁画プロジェクト

『嵐山障壁画プロジェクト』クラウドファンディングによって、障壁画の施工費をどうしてもご支援頂きたいとお願いしているにあたり、リターン内容の文化体験面を除く、障壁画にかかる経費や補足をお伝えしないとと思っていました。

まず現場は月守講事務局がおかれる
「嵐山熊彦」さんの2階客間入口前です。

襖自体は動かさない仕様で、
現在は旧作の杉戸がはまっています。

ここに「嵐山や月守講をイメージした庭絵の障壁画」を新設したい方針です。

支持体となる新襖は経師屋さんにお願いして手配が済んでいます。襖四面で運送料も含めると凡そ50万円です。障壁画として襖周囲の室礼加工も含め150万円ほど見込みます。

さらに私の画料は春の院展縦長サイズ4枚分の市場価値をベースに試算すると客観的に約1000万円になります。施工者にとって中々高額なので、今回は
話題性も含めて複数年度に分けて制作予定にしています。

さて高額と言えば、日本画材もそうです。
特に日本画家にとって「金」は画材で消耗品です。

金箔や金泥は元来高額画材でしたが、
世界情勢不安の度に高騰する価値は20年で10倍、
現在は金箔100枚で50,000円が相場。

重ね貼りや砂子(ふりかけの様に撒く技法)と
およそ襖半分〜3分の2の面積で消費します。

もし今回の障壁画も最大級に自信の芸術のために
金箔を使いたいとなれば、それだけで100万円になります。現在は私でも気軽には求めれなくなりましたし、ましてや今の学生さんなどどうなのでしょうか？

(私の学生時代は高級な群青色など他の岩絵具も含めるとさらに上乗せになる中で、まだ背伸びしながらも失敗分含めて箔を求めて本物の扱いに慣れた気がしています。これら高額画材に代用品も有りますが、不思議なことにこれでは何とも締まらないので、本物の使用を避ける訳にはいかないのと、使用画材が高騰したとて、市場も全盛期より落ち込む中で、絵の値段は簡単にあげれません。)

つまり、普通にあった日本文化たる襖絵や障壁画は
もう成り手も育だち難い分野と言えると思います。

ならば日本画家にとって、嵐山熊彦さんのように民間で然るべき襖絵を施せる場所、ビジネスを下さるクライアントのご理解が既に貴重なのです。

なので院展において「庭絵」で3回入選を重ね
(「庭絵」で院友になれました)一定のご評価を頂けたと思っていますので、ここにも一つの意義ある大きな「庭絵」を作りたいと意気込んでいます🎨

ついては、今回の目標額550万円には

＊障壁画の初年度経費
＊一般社団法人桂川月守講の立ち上げ期の経費、
＊せっかくならば嵐山の充実体験をしてもらえるべくご協力頂く月守衆の各リターン還元分も含まれています(地域還元)

となりまして、

特に嵐山熊彦さんに施工する分、嵐山熊彦さんを楽しんで頂くリターンも充実していますのでどうぞご利用下さい。

他にも月守講理事役員関係のリターンがメインですが、将来はご協力頂く様々な月守衆でリターンを揃えたいと思っています。

最後に桂川月守講寄合の文化的要素の素晴らしさは、
前回をご参加頂いた方から良いご感想を伺えると、
私のアート力を自負する訳ではありませんが、
アートディレクターをさせて頂く以上嬉しい限りでした。

次の月守講寄合企画も構築中ですが🌙

クラウドファンディングにおいて、
皆さまのご支援のもと活躍させてください。

是非ともご協力をよろしくお願い申し上げます。

https://readyfor.jp/projects/tukimorikou

　　　　　　　　　　月守講　理事　戸倉英雄