今なお苦しみつづける被害者にご支援を｜全国統一教会被害対策弁護団

7月3日から始まったこのクラウドファンディングですが、開始から一ヶ月足らずで目標金額を達成できたことは、本当に驚きでした。支援頂いた皆様に改めて心より感謝致します。また、この問題への関心の大きさを改めて認識すると共に、これを風化させないよう、今後も尽力していきたいと思います。

統一教会との集団交渉は本年2月にスタートし、約半年が経過しました。

この間、当弁護団は、統一教会と幾度もやりとりをしていますが、その中で、是非皆様に知って頂きたいのは、当弁護団が何度求めても、統一教会が献金に関する記録、資料を一切開示しない、ということです。
この点に関する統一教会の主張は、献金額を証明しないといけないのは弁護団である、だから統一教会の方から開示する必要はない、というものです。

しかし、これは明らかに不当な対応であると考えます。

そもそも、宗教法人が、献金した方から献金を返すように求められた場合、その前提となる献金に関する客観的な資料については、少なくとも真っ当な宗教法人であれば、その開示に応じるべきではないでしょうか（違法かどうかを争うことは別にして）。
しかも、統一教会は、その献金の勧誘の仕方について違法であるとの裁判所の判断を繰り返し受けている団体です。

一方で、被害者の方々は、長期間に亘り、幾度にも亘り献金を強いられてきたものが多く、その詳細を記憶に留めることは（特に古い被害であればあるほど）困難です。また、献金はいずれも現金で支払われ、なおかつ領収証などの交付がされないことから、被害者の側には献金額に関する直接的な資料がそもそも無いことが普通のことなのです。

こうした不当な対応を平然と行ってくる統一教会との闘いは、簡単に解決できるものではありません。この闘いを続け、被害救済を図るには、皆様の継続的なご支援が不可欠です。どうぞ今後ともよろしくお願い致します。
 

川井康雄