【終了まであと2日】弁護団からのメッセージ｜木村 壮

全国の多くの方々に、統一教会被害者の救済を目的とした当弁護団に多大なご支援、ご寄附をいただき、心から感謝いたします。また、たくさんの応援メッセージをいただき、とても勇気づけられています。ありがとうございます。

昨年7月の安倍元首相銃撃事件をきっかけにして、統一教会による霊感商法や献金被害が30年以上に亘って続いてきたこと、そして、この問題が20年以上に亘って解決されないままでいた中で、信者の子供たち、いわゆる宗教2世が極めて厳しい生活を強いられてきたことが顕在化しました。

私は、これまで妻や子供が信者になってしまったという方々の相談を受けてきました。多くの方は自身の預貯金まで統一教会に献金させられ、深刻な経済的被害を受けていました。しかし、そのような家庭環境の下で育った宗教2世と呼ばれる子供たちのからの相談を受けたことはありませんでした。

実際には、多くの2世は、経済的な困窮のために進学をすることができなかったり、進路を自由に選択させてもらえなかったり、信者以外をサタンとして遠ざけさせられることで友人を作ることができず社会における居場所を築けなかったりして、社会生活を送る上での基礎をつくることができず苦しんで来ました。また、合同結婚式に参加し見ず知らずの異性と婚姻させられ、苦しんだ2世も多くいます。それにもかかわらず、このような2世の声はこれまで見過ごされていました。

今こそこのような2世を含む信者の家族の被害も救済されなければなりません。そのためにも、このような家族がいつでも相談できる体制を維持することが私たちの重要な責務だと考えています。そのためにも、これからも多くの皆様に統一教会の問題に関心を寄せていただき、ご支援いただきますようお願い申し上げます。

木村 壮