
- 支援総額
- 2,400,000円
- 目標金額
- 2,050,000円
- 支援者数
- 102人
- 残り日数
- 終了しました
このプロジェクトは
2013年6月8日(土)23:00 に成立しました。
プロジェクト概要
日本の子供たちに航海を通じて、感動をして欲しい。
「"海"で"人"が"丸"く繋がる」海人丸二号を建造します。
はじめまして。オーシャンアスリートの荒木汰久治と申します。僕は年に一度ハワイで開催される世界一過酷な海峡横断レース“モロカイチャレンジ”に向けて日々鍛錬を重ねながら、沖縄本島東岸の海の前に住み地元名桜大学の非常勤で海洋スポーツを教えたり、海の遊び道具(空気型のスタンドアップパドルボード”アイサップ”)をデザイン販売し生計を立てているオーシャンアスリートです。今回のプロジェクトでは、海の教育プログラムを発展させる目的で、サバニ船”海人丸二号”の建造を行います。
皆さんのご支援で『海人丸二号』を無事完成させることが出来ます。
この船に乗って、皆さんの想いと共に大海原を航海します。
どうか皆さまのお力をお貸しいただけないでしょうか。
(’04-'05年、2000km先の愛知万博を目指し夜間航海が空け北上する海人丸。夜は北極星を頼りに、昼間は暗記した島影を頼りに56日間の大航海でした。)
昔ながらの良さを取り入れた海人丸
海人丸とは沖縄に古くから伝わる伝統帆掛け船“サバニ”を二隻つなぎ合わせて、水や食料、乗組員を運べるよう改造した航海カヌーです。当時老朽化して使われていなかった35才のサバニの表面には防水・防腐の目的でサメの肝臓油を染み込ませ、釘やボルトを一本も使わず全て綿の紐で縛って組み上げました。
伝統的な手法を取り入れ仲間の知恵を結集させた海人丸一号はこれまで多くの人たちの夢を乗せて航海してきました。現在も大学生や子供たちを乗せて元気に活躍中です。
(僕が暮らす沖縄県東海岸は、綺麗な海と森に囲まれた場所です)
海には感動、そして古人が持っていた人間力を取り戻すために必要なものがたくさんあります。
僕らは、2005年、当時愛知で開催されていた万博に向け「人間と地球の共生」をスローガンのもと大航海に挑戦しました。沖縄から愛知まで2,000km、56日間、コンパスを持たずに北極星を頼りに。そして勿論エンジンはなく、人力と風の力のみで海を渡ったのです。風が無ければ漕いで進み、水や食糧をクルーが分け合いながらの旅でした。一瞬の気の緩みで夜の海に落水、また航路をはずし漂流するリスクも背負いました。常に恐怖や不安と隣り合わせだからこそ、生きて島に辿りつくこうと本気以上の気持ちになりました。
そして普段あまり使わない野性の感覚がどんどん甦ってきました。月の満ち欠けと潮の満ち引きを感じると人はどんどん野性の感覚に戻っていきます。”野性の強さ”とは決して海だけでなく、人が普段の生活で生きていく上で必要な人間力だと思います。
(屋久島-種子島、沖縄から2000キロ先の愛知万博を目指した海人丸一号)
みなさんは、『誰と、どんな船で、どの島を目指しますか?』
海人丸と並行し、僕は長年ハワイの古代船・ホクレア号にボランティア参加しています。ハワイも私たち日本と同じ島国です。人類の祖先が古代ポリネシアの島々に拡散したスターナビゲーションの航海術を甦らせ、現代の人が本当にやってしまうなんて壮大なスケールに感動した僕は、当時プロアスリートとしてハワイの国際大会にずっと参戦しており空き時間を使ってボランティアで補修作業やクルートレーニングを受け始めたのです。そして9年後の2007年、ついに日本まで1万3千キロ、計6か月の壮大な航海プロジェクトが現実になったのです。海には祖先が渡った見えない道があります。度重なる嵐を乗り越え水平線から日本を見付けたときの感動は計り知れないほど大きかったです。
(ホクレア号が日本に向けてハワイから出航)
(沖縄糸満に到着の様子)
「昔の人が通ってきた海の道を僕も同じように歩いているのだな。」
「日本の子供たちに自由に海を渡らせて、この感動を少しでも感じてほしい!」
と僕は海人丸二号の建造を決意し、より多くの人や食料を積み込む目的で一号を巨大化した二号建造の夢に向かって動き出しました。
そして、2008年、2009年と二年間、沖縄~九州間を人力航海し寄港地で子供たちの乗船体験やワークショップを定期的に開催しなが宮崎日南の山奥から理想の飫肥杉を探し出しました。そして賛同者の井上さんから寄付を受け伐採。その後、僕が暮らす沖縄の地元行政区から借りた土地に保管場所を確保し、約3年間自然乾燥させ現在に至ります。まさに海を渡るたびに人と人、島と島、海と山が繋がることを痛感します。
(九州まで海を渡り山へ登った'09海人丸クルーと飫肥杉の提供者、井上長生さん)
現状の計画
サバニ伝統大工の技巧継承と、次世代クルー育成の両方の目的を担う海人丸二号建造プロジェクト
井上さんからの寄付していただいた飫肥杉を使うため材料費はかかりません。そして僕らクルーのボランティア作業も全て自己負担ですが、サバニ本体二隻、伝統大工のの大城さんに払う人工代が必要です。サバニが出来上がった後は、連結部材の木工作業や、紐で結ぶ組み立ては僕らクルーのボランティア作業で海人丸二号を完成させる計画です。

(海人丸一号は大学生や地域の子供、次世代クルー育成に大活躍です)
建造後の計画
今回集めている資金はサバニに積分の大城さんへお支払する人工代ですが、建造することだけがゴールではありません。建造造後、進水式の後に、双胴型カヌーへと改造作業が始まります。そして一年後には沢山の人と食料を乗せる海人丸二号が誕生します。その後宮崎の井上さんへ感謝する航海、そして島々を渡る海洋教育プログラムを展開し、たくさんの子供達に海遊びを通して強く、逞しく、人間力を培ってもらいたいと思います。まさに「作り、使い続ける事、そして海を渡り続ける事。」がとても大切だと思いますし、支援していただける皆さんと、これからもずっと繋がって、夢や楽しみをどんどん共有していけたら嬉しいです。
海人丸二号にかける想い
国土の多くの海岸線がコンクリートに埋められ、天然の砂浜の数も激減する日本。四方を海に囲まれたここ沖縄でさえ海離れが進み殆どの子供たちが海離れしています。祖先が渡ってきた海の道や水平線の彼方の島、雲の裏側の星を体感し、想像する機会はほとんどありません。
僕らは海人丸プロジェクトが始めた2004年からこれまで9年間、沖縄―九州間の島々を人力で渡りながら仲間と強く、深く繋がってきました。
(神奈川県教育委員会に招集されて、葉山の海で乗船体験をしている様子)
”海”で”人”が”丸”く繋がる海人丸に乗って広大な海へ漕ぎ出せば、風、潮の流れを感じます。自然の驚異に恐怖や不安を感じることも当然です。でも海人丸に触れ木船の気(パワー)を感じたり、実際に海に浮んだ海人丸に乗って水平線の向こう側の島を想像できたら、泳げない人でも潜れない人でも、どんな方でも希望と勇気が湧いて明るい未来を信じる事ができるはずです。今年12月のサバニ進水式では多くの支援者の皆さんと感動を分かち合いたいです。
自分の力で立ち上がり、風を読み、そして前に漕いで進む。魚が取れたらクルーで分け合い、力を合わせて嵐を乗り越える。そんな野性の力=人間力あふれる日本人の子供たちがどんどん大海原へ飛び出してほしいです。皆さんも海を渡った祖先を感じながら海人丸二号に夢を乗せ、僕らと一緒に大海原へ漕ぎ出しましょう。
KEEP PADDLING. 荒木汰久治
☆建造スケジュール
2013年
6月 飫肥杉を大城清さんの建造場へ移動
7-8月 炭入れ
12月 サバニ完成、進水式
2014年
1-3月 連結部着工 ※クルーがボランティア作業
4月 海人丸二号完成
7月 井上さんへ感謝する航海&教育プログラム開始
引換券について
①2,500円
クルーが撮影した海人丸航海の動画をサンクスメールと共に送らせていただきます。


・交通費や宿泊費は支援者様自身の負担となります。
・那覇空港からの送迎を希望される方はガソリン代(2,000円)だけ別途頂きます。

(海人丸に乗って大海原へ漕ぎ出そう!)
(空気型スタンドアップボード”iSUP”で海遊び!)
※荒木汰久治がデザインしたスタンドアップパドルボードHP
