【終了報告】プロジェクトのご支援誠にありがとうございます。
【ご支援いただきありがとうございました】
ご支援いただきました皆様へ
皆様からいただきましたご支援で、プロトタイプキットが完成し、3月末に第1フェーズを終了することができました。心より御礼申し上げます。今後第2フェーズ完了に向けて、研究開発に邁進いたします。
【事業の進捗状況について】
現在、3月末にキットのプロトタイプが完成し、国立感染症研究所から分与していただいた新型コロナウイルスの実験株を用いてキットの評価を2回行いました。
現状では、感染者の唾液中に存在する平均的な新型コロナウイルス量よりも少ない量で検出できることが確認できています。プロジェクト開始時は鼻腔拭い液を検査対象としておりましたが、鼻腔よりも唾液の方がウイルス量が多く、採取しやすいことから、唾液中のウイルス検出に向けて研究を進めております。
今後、第3フェーズに向けて、患者からの臨床検体を用いたキットの評価を進めるとともに大量製造に向けた体制の構築を行います。第2フェーズの終了は8月末頃を予定しております。
世の中には多くの「キット」と呼ばれる製品が存在するようになりましたが、我々が取り組む製品はPCR検査のように遺伝子増幅を行わない「核酸クロマト法」であり、ウイルスの遺伝子を捕獲して可視化する独自特許技術を活かしたものです。
ウイルスの遺伝子情報によって設計ができる為、今後、予測される第二波、第三波などでウイルスの変異が起きた際にも、早い段階で対応する事が見込めます。また、検出するための機器が不要である為、多くの方々に検査を受けていただく事を目指しています。
将来的には、医療機関に限らず様々な場面で使っていただき、発症初期の症例を判定し、感染拡大の抑え込みに貢献することが出来ればと考えています。
【研究関連の進捗状況】
1. 厚生労働省、国立感染症研究所に取り組みのご紹介と検体分与のお願いに伺いました。
各省庁・研究機関との取り組みについては、厚生労働省へ出向き、弊社の取組についてご説明をして参りました。適切な機関と連携するようご助言をいただきました。
また、3月18日、国立感染症研究所を訪問し、検体入手に関してご相談し、日本が一丸となって取り組むべき課題として、検体を分与していただけることになりました。
2. プロトタイプキットが完成しました。
2020年3月末に新型コロナウイルス診断キットの試作キットが完成しました。
試作キットでは、ウイルス遺伝子上の別の部位を捉える2パターンのキットを第1段階として作成しました。
3. 大阪大学微生物病研究所での共同研究の取り組みを開始しました。
2020年4月10日、大阪大学微生物病研究所へ出向き、実験ウイルス株での評価についてご相談して参りました。国立感染症研究所から分与されたウイルスの準備状況についてお話を伺いました。大阪大学微生物病研究所が感染症研究所から分与された新型コロナウイルスの増幅を行い、弊社の試作キットの評価を行っていただくことになりました。
4. 製品化に向けた企業様との連携を模索しています。
大阪大学微生物病研究所での実験用ウイルスを使った評価を行う計画を立案しました。また、実際の患者様の臨床検体を用いた評価フェーズへ進むため、連携する医療機関との面談を実施しました。医療の現場で弊社キットをできるだけ早く、多く評価いただく事で次のステップへと進めます。
さらに、製品化のフェーズへと進んだ際の薬事承認、製造・販売についても、いくつかの企業と協議しました。
5. 大阪大学のBSL3施設でのキットの評価を開始しました。
2020年4月24日、大阪大学微生物病研究所のBSL3施設に行ってまいりました。新型コロナウイルスの実験用検体による評価を行いました。その結果、弊社キットによって、新型コロナウイルス感染患者の唾液中に含まれる平均的なウイルス量を検出することが確認できました。
6. 大阪府庁に提案に行ってまいりました。
2020年5月15日(金)、大阪府感染症対策の担当部署(健康医療部保健医療室)に弊社開発中のキットをご説明して参りました。 大阪モデルが全国から注目を浴び、感染の封じ込めの最前線の方々のお話を聞くことができました。我々の技術が少しでも皆様の役に立つことができるよう、開発を急ぎます。
7. 製品化に向けた業許可について申請を行っています。
厚生労働省より研究用として販売し、臨床実績を蓄積することも可能との見解をお示しいただきましたので、まずは研究用として販売していきたいと考えております。そのために、製造に係る認可の続きを進めております。
写真右手は国立感染症研究所からの病原体等分与承認書、左手はキットの製造設計に係る厚生労働省の業者コード登録書です。このような手続きは多くございますができるだけ早いスタートを切れるよう粛々と取り組んで参ります。
【メディア露出関連の状況】
弊社の取り組みをテレビ・新聞等様々なメディアでご紹介いただきました。メディアの皆様にご注目いただいたことで、広く弊社の取組内容について、周知することができました。
1. テレビでのご紹介
日時 |
放送局 |
番組名 |
2020年2月7日 |
テレビ東京系 |
ワールドビジネスサテライト |
2020年2月14日 |
関西テレビ |
報道ランナー |
2020年2月14日 |
テレビ大阪 |
やさしいニュース |
2020年2月28日 |
テレビ東京系 |
ワールドビジネスサテライト |
2020年3月5日 |
毎日放送 |
NEWSミント |
2020年3月6日 |
読売テレビ |
ミヤネ屋 |
2020年3月7日 |
読売テレビ |
ウェークアップ!プラス |
2020年3月10日 |
テレビ東京系 |
ガイアの夜明け |
2020年4月9日 |
朝日放送 |
キャスト |
2020年5月10日 |
TBS系 |
情熱大陸 |
2. 新聞・雑誌でのご紹介
日付 |
媒体 |
タイトル |
2020年3月3日 |
朝日新聞デジタル |
新型コロナ、簡易検査開発へ寄付募る6時間→15分 |
2020年3月3日 |
産経新聞 |
新型肺炎、拡大防止へ一手 感染の簡単診断、開発急ぐ |
2020年3月7日 |
日経新聞関西版 |
新型コロナウイルスを迅速化 |
2020年4月6日 |
AERA |
ベンチャーが開発中15分判定の検査キット |
【収支のご報告】
皆様からいただいた温かいご支援は、総額2,500万円にものぼりました。
これまでに第1フェーズを完了し、現在第2フェーズの途中になります。
第1フェーズ:プロトタイプ試作費用(300万円)
遺伝子捕獲用試薬の作製 |
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試薬合成費用 |
30万円×4種類 |
1,200,000円 |
試薬精製費用 |
10万円×4種類 |
400,000円 |
関連消耗品費用 |
1式 |
100,000円 |
抗体試薬の作製 |
||
抗体購入 |
100,000円×5種類 |
500,000円 |
プロトタイプの作製 |
||
部材購入 |
1式 |
230,000円 |
Readyfor 手数料 |
1式 |
570,000円 |
合計 |
3,000,000円 |
第2フェーズ:キット評価(2,200万円)
ウイルス調整費用 |
1式 |
3,000,000円 |
研究開発人件費 |
4月~5月 |
2,200,000円 |
抗体等製造費用 |
1式 |
5,000,000円 |
Readyfor手数料およびリターンに係る費用 |
1式 |
4,630,000円 |
今後の開発資金 |
7,170,000円 |
|
合計 | 22,000,000円 |
【リターンの発送状況】
各コースのリターンについては、今月から順次発送・対応させていただきます。
- アルコール型判定キット付コース:6/30までに発送させていただきます。
- 結果報告メール:この終了報告にてご報告とさせていただきます。
- HPにお名前掲載(希望者のみ):6/30までに対応させていただきます。
【今後のプロジェクト進捗状況について】
本プロジェクトの進捗については今後もこのサイトで情報を発信してまいります。また、弊社ではこの他にも様々なニュースをSNSで発信しております。プロジェクトにご賛同くださいました皆さまとのご縁をこれからも大切にするため、また、弊社の素顔をご覧いただく機会になればと思っておりますので、ぜひ、弊社のFacebook、Twitterのフォローをお願いいたします。
【支援者様へ感謝を込めて】
また、本プロジェクトをご支援いただきましたみなさまへの感謝の気持ちを込めて、弊社謹製の日本酒と酒粕をご案内させていただきます。
意外な取り組みと思われるかもしれませんが、弊社では起業当初より研究事業の開発資金を支える酵母事業を展開しており、今年度も新酒が出来上がって参りました。
ふるさと納税の「さとふる」あるいは、6月末日までの期間限定ではございますが、ECサイトでは廉価でご提供させていただきます。ぜひご利用いただけましたら幸甚に存じます。