
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 602人
- 募集終了日
- 2021年11月25日
「施設で育ったから無理」と諦めなくても良い事を行動で示したい

前編に続き、後編では、今年の春に施設を退所して大学生となった山内さんに、施設での退所に向けた支援の様子や、施設退所後の苦労について聞きました。
Q.施設をでた時期はいつで、自立のためにどのような準備をしましたか?
高校を卒業した月なので、今年の3月に施設を出ました。
私の施設では、施設を出た後のある程度の生活費や、家を借りるための初期費用を貯めるために高校1年生からバイトを始める子が多いです。
私は大学進学のためのお金も貯めていたので大変でした。
私の施設では高校3年生の10月くらいにリービングケアが行われます。
(※リービングケアとは、施設を退所する前の準備期間に行う支援のことです。退所後の生活のための準備や、一人で生活するための練習などを行います。)
リービングケアでは、一人暮らしの練習を結構しっかりとします。
施設の中にマンションの一室のような部屋があり、そこで一人暮らしの練習をしました。
リービングケアを受けながら、バイトや学校に行くのは大変でした。
Q.具体的にどんなことが大変でしたか?
料理を全部自分でしなくてはいけないことが一人暮らしのなかで大変だと感じました。
私の施設では、栄養士さんが考えた献立を調理師さんが作ってくれて、ワゴンで給食みたいな形で上がってくる形だったので、人が料理をしている光景をあまり見たことがありませんでした。
学校の調理実習などの数少ない経験を思い出しながら一人で料理をしなければいけなかったので大変でした。

Q.一人暮らしの体験をしてみた際の心境はどのようなものでしたか?
準備をすることで少し心構えができたりはしたのですが、不安の方が強かったと感じています。
施設では集団生活だったので、部屋に一人で寝ることも初めての体験でした。
誰もいないのに誰かがいるように話しかけて、「そういえば誰もいないんだ」と気づいて悲しくなった経験もありました。
急に一人になるんだなという感覚の方が強くて、不安だなと感じていました。
Q.施設を出た後に嬉しかったことや不安だったこと、周りの人とのギャップを感じたことなどあれば教えてください。
施設では決まった日課やルールの中で生活をしていました。
施設を出たことで今まであったルールが無くなり、自分は何をしたらいいか不安になりました。
一方で自由に好きな事ができるようになりました。
施設には門限があり、行動範囲も狭まれていましたが、施設を出たことで、行きたい所に行けて会いたい人に会える環境になりました。
また、私は現在大学に通っていますが、大学に通っている子はバイト代を遊びのために使っている子も多いです。
私はバイトやインターンで稼いだお金を生活費に回しているので金銭感覚の違いにギャップを感じることはありました。
Q.ゆなさんは大学に進学したとのことですが、他の施設退所者はどのような苦労をすることが多いのでしょうか?
他の施設の子ともつながる機会が増えて、色々な話を聞きますが、大学に進学する子はまだまだ少なくて、就職する子がほとんどになっています。
※児童養護施設退所者の大学等への進学率は33.1%(令和3年5月厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課「社会的養育の推進に向けて」)
就職して大変なことを聞くと、なかなか相談する大人がいないという話を聞きます。
1年目でまだまだわからないこともたくさんあり、仕事で失敗して上司に怒られることも多い。
一般の子であれば親などに相談できますが、(施設出身の子は)電話などでもなかなか相談ができません。
(施設を出て)自立することで相談できる大人が急にいなくなることが一番しんどいという声を聞きます。
Q.支援団体や出身施設に相談するのは難しいのでしょうか?
施設の職員の方からは「アフターケア団体があるから頼ってね」と教えてもらいましたが信頼関係が少ない場合が多く、施設退所前の数か月で関係性を築くのは難しい事が多いです。
また、施設職員の労働環境が大変な姿を見てきたので「連絡をしてもいいのかな」と気をつかってしまいます。
Q.アフターケア団体に相談する事が難しいとのことでしたが、どのような取り組みがあったらもっと気軽に利用できるようになると思いますか?
私はリービングケアを施設内だけでやらなくてもいいと思っています。
団体の方がたまに施設に来てリービングケアを行ったり、幼少期から団体の方と一緒に関わる時間を通して少しずつ距離を詰めていくことが必要だと思います。
信頼関係を幼少期から築くことができたら退所後もアフターケア団体を頼りやすいように感じます。
Q.ゆなさんのお話を伺う中でやりたいことを一生懸命行っているのが印象的でしたが頑張り続けられる活力を教えて頂きたいです。
施設では不自由な事が沢山ありましたが、1つだけ譲れない事が大学進学でした。
私の大学進学を知った施設の子どもたちは、大学について興味を持ってくれることが増えました。
中には「私も大学進学したい」と言ってくれる子もいて、自分が行動したことで施設の子の選択肢を増やせると実感しました。
また、やりたいことをどうしたらできるか考えるきっかけを与える事もできました。
「施設で育ったから無理」と諦めなくても良い事を行動で示していきたいと思い、現在も挑戦し続けています。
Q.最後に一言お願い致します。
発言をする機会が増えた中で自分の発言が(施設の)全てだと思われることが多いです。
施設や地域によって置かれている環境が様々であるため、私の発言が全てでは無い事を知っていただきたいです。
人によって考えや性格が違うのは施設内でも同じだという事を知っていただけたら嬉しいです。
【今後のイベント情報】
ラストスパートすごい勢いで支援が伸びています。
本当にありがとうございます!
残り4日、最後まで全力で頑張ってまいります。
社会的養護を巣立った子ども・若者に未来を届けるために、応援よろしくお願いします!
■2020年11月24日(水)20時~
○若者おうえん基金SNS
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ギフト
3,000円
【税制優遇あり】若者おうえん基金:拡大応援3千円コース
■御礼のお手紙
■活動報告書(2022年3月に送付)
■寄付領収証(2022年1月に送付)
■「若者おうえん基金活動報告会」へのオンライン招待(2022年6月頃に開催予定)
*今回のご寄付は税制優遇の対象となります。詳しくはプロジェクト概要の末尾をご確認ください。
*招待イベントは開催1ヶ月前までに詳細をご連絡いたします。
- 申込数
- 287
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年3月
10,000円
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■御礼のお手紙
■活動報告書(2022年3月に送付)
■寄付領収証(2022年1月に送付)
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