皆様、応援ありがとうございます。あと8日、現在1,446万円。最後まで頑張りますので、引き続きお力を貸してください。今回は、「第27回日本一の芋煮会フェスティバル」時に実行委員長を務め、また、「3代目鍋太郎」製作に技術的に携わるメンバーの一人である、長瀬真一さんからのメッセージです。

 

今できる最新の技術で「安全性の確立」を目指す

 

生まれも育ちも山形。栃木の大学を卒業後、現在63年間続いている実家の「株式会社ナガセ」の仕事を平成8年より始めました。工場で製作作業、現場の施工管理などを経て、現在は会社の3代目代表を務めて3年目となります。

 

「株式会社ナガセ」は、今回、「3代目鍋太郎」の製作に協力する「山形建築非鉄鋳物企業連合企業体*1」に参画する会社の一つです。

 

「株式会社ナガセ」は、3代目鍋太郎の製作が実際に開始すれば、「アルミ鋳物」を、自分たちのところで、組み上げ・溶接・仕上げを行う予定です。今できる最新の技術で「安心性の確立」を目指すため準備をしています。「日本一の芋煮会フェスティバル」でも新しいことへの挑戦の中でも、とにかく「安心安全」が根底にあって、代々それを徹底して守ってきたと思います。

 

(長瀬真一さん。「2代目鍋太郎」移送の際のトラックの前で)

 

四半世紀に渡り、芋煮約80万食の煮炊きに耐え続けた「2代目鍋太郎」製作の偉業

 

実は、25年以上前の「2代目鍋太郎」製作時にも、溶接技術で「株式会社ナガセ」の職人が関わっています。当時、大鍋製作の溶接工はこの職人ただ一人。他の作業を合わせても、5、6名の職人があの大鍋を完成させたと聞いています。前例のない大きなチャレンジに挑む中で、相当な技術と知恵と努力があったはずです。

 

鋳物を吹いて溶接して組み上げたあの大鍋が、25年間の長期に渡って煮炊きに耐えることができたのは、当時の職人の本当に素晴らしい技術力があったからこそ。同じような物は世界中探しても他にはないのではないかと思います。

 

(「株式会社ナガセ」に飾ってある、平成8年時の「日本一の芋煮会」の空中写真)

 

1年間以上に渡り、仲間や諸先輩たちと共に、技術を磨いて「3代目鍋太郎」製作に備えてきた

 

しかし、この製作当時唯一の溶接工だった方が、一昨年に亡くなってしまいました。「3代目鍋太郎」の製作には、資料が残っておらず、存在していたとしても未だに見つかっていません。今回も、ゼロからのスタート。

 

実は、アルミ合金の鋳物の溶接というのが難しい。溶接時に下手をすると気泡が混ざってしまい、それが欠陥につながります。温度調整も難しく、冷えすぎてもダメ、温めすぎても付かなくなってしまいます。

 

(山形市長に試験現場を見学に来ていただきました)

 

山形県工業技術センターの協力を仰ぎ、山形県内外の技術者の方や諸先輩方に指導していただきながら、実際の溶接や試験に立会いを繰り返して、実物と同じ材料の鋳造材を使用し、破壊試験の「引張試験」等や、非破壊検査「放射性探傷検査・浸透探傷検査」等を通じて、1年間以上をかけて試行錯誤を続けてきました。

 

工場長と3人の職人が本業の仕事をしながら、合間を縫って「3代目鍋太郎」製作のための溶接技術の勉強を繰り返しました。そして、3代目鍋太郎の「安全性の確保」を目指してまいりました。

 

こういった技術的な努力は、私たちの会社だけではなく、もちろん他の業種の技術職人の方々も試験を繰り返し、大仕事に向けて腕を磨いています。プライドを持った職人たちの技術、経験、努力が結集し、「3代目鍋太郎」の製作が無事なされることとなるでしょう。

 

 

「3代目鍋太郎」製作を通じて、未来に繋がる子供たちの誇れる思い出に

 

「3代目鍋太郎製作プロジェクト」は山形の関わる全ての方ばかりではなく、日本国内、延いては世界に誇れる一事業。「プルタブを集めて『3代目鍋太郎』製作に役立てよう」という企画も、「この夢のあるチャレンジに子供たちも一緒に参加してほしい」という想いで発案しました。

 

(山形市立大曽根小学校の子供たちと一緒に)

 

これを機会に、「3代目鍋太郎」を一緒に作ったということが、子供たちの思い出に残り、将来山形を離れたとしても、「日本一の芋煮会のフェスティバル」で「3代目鍋太郎」が活躍していることを、TVや新聞で目にすることができれば、子供たちの誇れる思い出になると思いました。

 

来年4月、私は商工会青年部としては引退の年齢を迎え、第30回の「3代目鍋太郎」デビューの時には、中心メンバーにはいません。しかし、技術者として、今できる最新の技術で安全性の確立を目指し、「日本一の芋煮会フェスティバル」を守っていく。この信念は決して曲げず、全力で今後も臨んでいこうと思います。

 

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*1 「山形建築非鉄鋳物企業連合企業体」: 山形県内の地場産業の育成・発展を目指し、県内市町村に指導を賜りながら装飾金物等をかなめとした共同受注を目的とした企業体。特に非鉄鋳物パネルや装飾等の分野では、全国に通ずる超一流のデザイナーが存在し、日々研鑽を続けている。

http://www.y-yeg.jp/imoni/oonabe_project/specification.php より引用)

 

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