プロジェクトを応援してくださった皆様へ(終了報告)
【感謝のご挨拶】
この度は「制度の狭間にいる引きこもりがちな人の一歩前進を応援したい」との思いで、本プロジェクトに挑戦しました。不慣れなことばかりでしたが、多くの皆様にご賛同していただき、誠にありがとうございました。
お陰様で、制度利用はできなくても活動には参加できるようになった人や、電話やLINEで繋がっている人も、引き続き支援できるような環境が整ってきました。
ご支援いただいた皆様お一人お一人に心より感謝申し上げます。
【結果報告】
「地域活動支援センターのびのび」では、生産活動により、少しでも工賃を得ることでモチベーションを高めることを目指しています。社会交流活動では、少しずつ家族以外の人(利用者やスタッフなど)とコミュニケーションをとれるようにし、ボランティア活動を通し、人の役に立つことで自信を付けます。そして、自分のタイミングで巣立っていけるまで、寄り添っていきたいと思っています。
現在の、地域活動支援センターの利用登録者は8人です。
弊法人では「制度の狭間にいる引きこもりがちな人」とは、「18歳未満や障害者手帳などを持たないために、障害者総合支援法による地域生活支援事業(地域活動支援センター)が利用できない人」と考えています。
今年度の支援ケース (全員、不登校経験があります)
A(20代)‥障がいなし。センターでの活動に参加。
B(20代)‥精神疾患。地域活動支援センター利用に移行。
C(30代)‥障がいなし。センターでの活動に参加予定。
D(20代)‥精神疾患。支援停滞期。LINEでフォロー中。
E(40代)‥障がいなし。電話での相談継続中。
F(20代)‥障がいなし。家族がボランティアスタッフとして参加。
すぐに、センターに来れる人ばかりではありません。家族支援から始まり、電話などで話ができるようになるまで時間がかかる場合もあります。
そんな彼らの、小さな一歩前進を支える居場所が必要です。
【収支報告】
このプロジェクトの資金の使途は、事業継続のための家賃と人件費3カ月分としておりました。
ご支援総額 777,000円
(支出)
家賃(R5年11月~R6年1月分) 210,000円
人件費(R5年11月分) 113,813円
人件費((5年12月分) 100,472円
人件費(R6年 1月分) 104,726円
READYFOR手数料 220,000円
(計) 749,014円
なお、この期間の地域活動支援センターの事業収入が増えてきたことから、ご支援金のお陰でできた余剰金の一部で、昼食提供用の冷凍庫の購入と、イベントの企画調査を行いました。
残額については、引き続き、引きこもりがちな人のための支援に使用させていただきます。
【リターンについて】
ご支援していただいた皆様へ、制度の狭間にいる引きこもりがちな人が描いたイラスト入りのお礼のメール送信および送付(手渡し含む)と、ご希望者様のお名前を公式ホームページにてご紹介させていただきました。
【今後について情報発信を行いましょう】
障害者総合支援法による地域生活支援事業(地域活動支援センター)では、自己負担なしで昼食を提供できるようになり、利用者や利用日数が増えつつあります。
引きこもりがちで、食事も不規則になりがちな人たちにとって、食事提供ができるようになったことは大変有意義なことです。
それに対し、「制度の狭間にいる引きこもりがちな人」は来年度から直接支援は有料になります(減免方法あり)。昼食提供も有料です。彼らの支援が滞ることのないように、安心して過ごせる居場所を維持するために、他の制度利用の可能性を模索しています。
また来年度、17歳以下の引きこもりがちな人の支援を検討するためのイベントを企画しましたが、実際の参加には結びついていません。しかし調査によると、市内だけでも中学3年生で不登校傾向の生徒は約10人。支援が届いていない不登校の児童生徒は20人以上いることが分かりました。中学校を卒業した後の追跡が難しいことから、進学や就職が継続しなかった場合、「制度の狭間にいる引きこもり」になることが危惧されます。
長期引きこもりになると、二次的に精神疾患(鬱など)になることもあります。
そんな人たちを減らすためにも、「地域活動支援センターのびのび」は、いつでも来れる安心拠点でありたいと思います。
今後とも応援してくださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。