セラピストによる児童・家族に寄り添う児童発達支援事業所の開設

 

 

初めまして。株式会社Synapse Fukuokaです。

 

株式会社Synapse Fukuokaは2022年に設立、同年福岡県筑紫野市にて機能訓練特化型デイサービスRECRU.を立ち上げました。現在理学療法士、作業療法士の国家資格を有するスタッフをはじめ、経験豊富な看護、介護・福祉スタッフが8名在籍しており、地域社会に根付いた元気な街づくりに貢献するために日々活動しております。

 

また当社では大人から子供まで、心身に障害を有する方に対して「できる能力（潜在能力）」を最大限に引き出すための介入を追求することを目的として全国のセラピストを対象とした研修会の企画運営も行なっております。

 

今回、事業拡大として社会的ニーズが高く今後も利用者数が増えることが予想される児童発達支援事業所を同施設内に開設します。

 

 

 

 

 

近年、日本全国の出生率は低下しているものの児童発達支援の利用児童数は増加（厚生労働省、2021）しています。さらに女性の就業率も増加している（厚生労働省、2021）ことから、今後も児童発達支援事業所の利用児童数は増加することが予想され社会的ニーズの高さが窺われます。

 

そのような背景の中、児童発達支援の請求事業所数は増加傾向にあり、各事業所がそれぞれの理念のもと発達支援に取り組んでいます。しかし、現行する児童発達支援事業所においては、支援内容が安全な預かりに偏っており、発達支援が適切に行われていない等の指摘があることも事実で早急な解決が望まれます。

 

その背景には指定基準やガイドラインではこうした支援内容に応じた類型化はしておらず、質の高い発達支援が適切に評価されていない現状があるものと考えられます。もちろんレスパイトケア（ご家族の育児・介護負担の軽減）の意味としての事業所の存在も必要です。しかしながら、本来の事業所の在り方は児童の心身の状態やご家族の心の内を適切に捉え、いかに不安を和らげ、円滑な社会参加を促すためのサポートをするために活動するべきだと思います。

 

 

 

また当社の所在する市には数件の児童発達支援事業所が存在しますが、国家資格である理学療法士や作業療法士などの発達支援の専門スタッフを有さない事業所もあり、その体制は様々です。

 

私たちは、発達支援を必要とする児童やそのご家族のニーズに適切にお応えするためには、リハビリ専門職の資格を持つ理学療法士や作業療法士を軸とした他職種（保育士や看護師等）で構成されたチームが児童、ご家族、地域と多角的に関わることが、本当の意味での必要なサポートを行うために重要であると考えます。

 

また当社は地域の幼稚園との関わり（近隣の幼稚園の先生との地域交流があります）があり、その園からも、園や家庭の中で育児や幼児教育に不安がある場合など、「幼稚園と連携を図り、発達支援を必要とする子ども達のために密に情報共有のできる事業所を開設してほしい。」とのご要望も聞かれております。

 

そこで、私たちは地域社会において介護保険領域の高齢者への支援のみならず、発達支援を必要とする児童やそのご家族に対して安全で幸せな未来のために貢献したいと思い、個別性を重視した支援を行う児童発達支援事業所を開設することにしました。

 

 

 

 

2023年春に福岡県筑紫野市に児童発達支援事業所『Kids station Laughter』を開設予定です。

 

（事業開始時期の詳細に関しては人員確保等の状況次第で多少前後する可能性が想定されます。また、必要人員が確保できなかった場合は必要人員が揃うまで運動療育センターとして自費での発達支援サポートを展開していく予定です）

 

 

当事業所では、児童及びご家族個々のニーズに応じた最適なサービスを提供するため、リハビリ専門職の国家資格を持つスタッフをはじめとする経験豊富なスタッフが個別に心身の状態を評価、プログラム立案を行い、その心身の健やかな成長と発達を援助し、地域社会への参加・包容を円滑にすることを目的とした個別介入を行います。

 

 

 

発達支援を必要とするお子様やそのご家族のために児童発達支援事業所がもっと気軽に利用でき、不安に駆られることなく社会で安心して過ごせるためには、地域社会において児童発達支援事業所が今後も量的にも質的にも発展し、そのことが発達支援を必要とする人々に周知されることが必要であると私どもは考えます。

 

そのためには、より多くの皆様に児童発達支援事業所のことを知っていただきたい・関心を持っていただきたい、そして私たちの今回の事業に関してより多くの皆様と情報共有させていただきたいと考え、クラウドファンディングを利用させていただきました。

 

 

 

 

2023年4月のオープンを目指し、行政への書類申請や設備整備を進めています。児童発達支援事業所の規模としては定員10名とし、午前・午後の2回転で運営していく計画です。対象は未就学児（0歳〜6歳）です。

 

小児領域、発達領域での豊富な臨床経験のある機能訓練スタッフ（理学療法士・作業療法士）、保育士、看護師を配置し、個々に応じた質の高いサポートを提供し、成長と発達を支援していきます。

 

また、発達支援を必要とするお子様たちの遊びの場・学びの場・憩いの場・集いの場となり、またご家族にとっても安心して大切なお子様を任せられ、地域社会に必要とされる事業所を目指して行きたいと考えております。