
プロジェクト本文
はじめに
ページをご覧いただきありがとうございます。
一般社団法人女川未来会議出島プロジェクト代表理事の高野と申します。
この法人は昨年12月1日、女川町出島(いずしま)の島民の方々と共に立ち上げたばかりですが、島を盛り上げようとこれまで13回に渡って「出島ストーンサークル探検ツアー」を行ってきたグループが母体となったものです。
2024年12月の本土との架橋実現に向けて、さらに活動を充実させようと法人化いたしました。目的は以下の通りです。
1.震災後の極端な人口減少で荒れてしまった耕作放棄地や人工林の整備、有効活用
2.漁業体験や林業体験などの生業体験を通じた島の良さの発信
3.空き家を活用したゲストハウスや民泊施設の整備による観光客受け入れ体制づくり
4.観光協会や遊漁船組合と連携した観光コンテンツ提供による島の賑わいづくり
女川町の出島は良港に恵まれ、漁業の島として栄えていましたが、2011年の東日本大震災以後、小中学校の廃校もあり、人口が極端に減少(2010年465人→2020年69人:2020年国勢調査)しました。
現在の島民のほとんどは高齢であり、人の手が入らない島の里山は荒れ放題で、特にかつては畑が広がっていた島の東側には、津波の傷跡が残った状態のままになっています。
2024年12月、島民の長年の悲願である本土との架橋が実現しますが、「橋が架かれば島にゴミを捨てる人が来るのではないか」等の不安も抱いています。実際、現在の荒れた状況で橋が架かれば、不法投棄が増えるであろうことは容易に想像できます。
そこで、一般社団法人としては架橋が実現するまでに島を歩いて一周できるトレイルコースを整備し、同時に島の美しさを味わえるように環境も整えよう!ということを最優先することにしました。
ただ、現在のところ、トレイルコース開拓については有志のボランティアで活動を続けている状態ですので、必要な資材や機材購入資金を調達するとともに、一緒に活動してくれる仲間を増やしたいと考えクラウドファンディングを開始することになりました。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
自己紹介
昭和33年生まれの64歳です。福島県の教員として35年間勤め、退職後、住所は福島県の郡山市に置きながら女川町出島の民宿を手伝ってきました。
出島(いずしま)は女川町の沖合に位置する面積2.63㎢、海岸線が14kmの離島です。良港に恵まれ、古くから漁業が盛んで、島には貝塚や配石遺構など縄文時代の遺跡が数多く残っています。
出島の名前の由来は「日出る島」から来ているのではないかという説があるほど、女川町では文化的、経済的に大きな役割を果たしてきました。
本土との最短距離は約300mと近く、島民は60年近く前から本土との間に橋を架けることを要望してきました。
島外から嫁いできた女性は「すぐに橋が架かるといわれて嫁に来てもう60年も待ってんだよー」と話します。
|女川町の出島に関わるようになったきっかけ
教員時代の上司が出島出身で、2017年の夏に墓参りに付き合って出島を訪れた際に「民宿いずしま」を見つけたからです。
高台にあったおかげで東日本大震災の津波の被害を受けなかった島唯一(※)の民宿でしたが、経営者が高齢のためとの理由でその年の6月に廃業していました。
(※平成27年度女川町統計書:P40「寺間」=出島です)
金華山を望む絶景ポイントに立地しており、もともと海が見える景色に憧れを持っていた私には、とても衝撃的な風景でした。
ちょうどその民宿を見つけたのと同じ時期、現在の民宿オーナー佐藤淳もこの民宿に関わりを持つようになりました。もともと飲食店に勤務していた彼の「島に唯一残されたこの民宿を再開したい」との思いに賛同し、その支援を行うことになりました。
|観光面での出島
民宿を再開したのは2018年3月でしたが、その時期には島の復興工事はほぼ完了し、工事関係の宿泊者はほとんどいなくなっていました。釣りや離島好きのお客様がぽつりぽつりとやって来るものの、経営が成り立つような状態ではありませんでした。
2019年3月に教員を退職した私は「営業担当」を名乗り、さまざまなところに顔を出して誘客に努めましたが、その際に思い知ったのは、「出島」の知名度の低さでした。女川町の方でさえ「いずしま」と読めない人もいます。
出島はもともと漁業の島で、民宿は数件あったものの、その全ては釣り客を対象とした漁師民宿でした。釣り以外の観光でおいでになったお客様に「この島には何があるんですか?」と聞かれても、眺めの良い場所を何ヶ所かご案内できるだけで、これといった観光ポイントは紹介できないということも何度かありました。
2019年の9月、女川町で開催された「女川未来会議」というトークセッションに参加した際に「出島に人が来るようにしたい」と話題提供したところ、「出島には縄文時代の配石遺構(通称「出島ストーンサークル」)があるから、そこを観光の目玉にしたらどうか」という意見をいただき、早速その会議の中で「出島ストーンサークル探検ツアー」というイベントを実施することになりました。
その実施グループが「女川未来会議出島プロジェクト」です。「出島ストーンサークル探検ツアー」は2022年11月までに13回行っています。
|出島トレイルルートの開拓
そして、同時進行で進めてきたのが「出島トレイルルート」(仮称)の開拓です。
島民の居住地域は島の西部にあり、東部はかつては農耕に使っていたそうですが、現在は人が踏み入ることが難しいほどの荒れた耕作放棄地となってしまっています。ただ、私を島に導いた教員時代の上司も、高齢の島民の方も「眺めのいい場所がいっぱいあるんだよねえ」と話します。
また、震災後に環境省によって整備された「みちのく潮風トレイル」のルートから宮城県の有人島のうち女川町の出島と江島だけが外れている、ということに不満を持っていましたので、この配石遺構を起点にトレイルルートを作り、みちのく潮風トレイルのマップに掲載してもらいたい、との思いがあったからです。
ルート開拓に賛同していただいた女川ネイチャーガイド協会員、島の有志、民宿いずしまのお客様などのご協力をいただきながら、2022年4月には何とか10kmのルート候補が開通し、地図を作成して町役場や観光協会に報告しました。
マスメディアでも紹介され、トレイルを目的に来島する方も増えてきましたが、残念ながら、歩いた方々からは「ワイルドすぎる」との評価が多く聞かれる状況です。何せ、私が張った登坂用ロープが20数本もあるルートですので…
|「女川未来会議出島プロジェクト」を一般社団法人化
2022年9月から女川町で地域おこし協力隊の募集が始まりましたので、その受け入れ先になると同時に、本格的に開拓・整備に着手しようと考え、昨年末に「女川未来会議出島プロジェクト」を一般社団法人化しました。
いずれ何らかの補助事業を受注できればと考えていますが、今のところ活動はすべて自己資金とボランティアに頼りながら進めているところです。
プロジェクトを立ち上げたきっかけ
2024年12月の本土との架橋完成に向け、町当局と島民の間で話し合いが始まりましたが、話題の中心は駐車場とトイレ、防犯対策に偏りがちです。
当社としては架橋実現までに何とかトレイルルートの整備を完了し、島を訪れた人がいずしまの美しさを満喫できる環境を準備しなければ不法投棄が増えるのではないかと懸念し、このプロジェクトを企画しました。
ルートを切り開くにあたっては、私が個人的に購入、あるいは島民の方が購入したチェーンソーや刈り払い機を使ったり、有志の方が自宅にある道具を持参したりしてこれまで活動してきましたが、今後、階段づくりや荒れた人工林の整備、特に島東部の津波で流れ着いた漁具等の処理が必要になってきますので、とても自己資金だけでは賄いきれそうもありません。
プロジェクトの内容
架橋実現までに、現在の「出島トレイルルート」のワイルドな部分に階段を作ったり、景観を遮っている籔や木を切り倒したり、道に迷いそうなところには木材チップを撒いたり、さらには、東日本大震災の津波で東側の海岸に漂着した漁具の撤去を行います。
人の手が入らなくなった荒れた山林にはゴミも散乱し、残念ながら軽自動車や冷蔵庫などの不法投棄もありますので、それらを片付ける作業も必要です。島を訪れた人がゴミを捨てることに罪悪感を感じることができるような環境づくりを行います。
トレイルルート整備にかかる総額はウッドチッパーなどの高額な備品を入れると、人件費を抜いても150万円以上になると考えていますが、集まった支援金100万円については、以下の用途で使わせていただく予定です。
- チェーンソー、刈り払い機等、作業用機材購入 約50万円
- チャップス、ヘルメット、ゴーグル等装備品購入 約20万円
- ルート整備用資材購入 約10万円
- 除草剤、ガソリン、オイル等消耗品購入 約10万円
- イベント講師、漁船チャーター等の謝金 約10万円
今後の予定としては、真夏の作業が難しいことを考えると、できるだけ早い段階で必要なものを揃えて整備作業に入り、2024年6月ごろには概ね完了させたいと思っています。
また、このプロジェクト関連のイベントについては、毎月開催している「出島ストーンサークル探検ツアー」でこれらの機材や消耗品を使わせていただくとともに、そのうちの1、2回、プロの林業家や環境活動家による「森づくり講座」を同時開催する予定です。
※天災等やむを得ない事情によりイベントが開催できなかった場合、延期とし、日程・場所等変更してできる範囲の中で実施することと致します。(そのため頂いたご支援は返金せずに、延期開催の際に使用させていただきます。)
プロジェクトの展望・ビジョン
トレイルルート整備完了と同時進行で、女川町の山も含めたルートマップ作成やみちのく潮風トレイルマップへの掲載を働きかけることで周知を図り、架橋後の出島に目的を持って訪れる観光客が増えることを期待しています。
登山やトレッキングを楽しもうとする環境意識の高い方々が相対的に増えることになれば、出島の良さは人が訪れることによってさらに磨きがかけられると思っています。
また、一般社団法人女川未来会議出島プロジェクトとしては、架橋後の観光客の増加に対応して、空き家をリノベーションしたゲストハウスや、空き家民泊施設を整備し、現在の民宿いずしまと合わせて、多様な宿泊ニーズに応えられるような施設を運営したいと考えています。
漁業体験や林業体験、農業体験といった島の生業や環境の良さを実感できるような体験活動を実施し、宿泊ニーズを高めるとともに、島に移住して起業したいという方も増えるのではないかと期待しています。
今回のプロジェクトを通じて美しく活気のある島になることが、将来のビジョンです。
ご支援をよろしくお願いいたします。
- プロジェクト実行責任者:
- 高野 信(一般社団法人女川未来会議出島プロジェクト)
- プロジェクト実施完了日:
- 2024年6月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
集めた資金はトレイルルート開拓に必要な備品や消耗品の購入や開拓イベント実施費用等に使わせていただきます。詳細は下記の通りです。 【トレイルルート開拓に必要な備品及び消耗品】 ・チェーンソー、刈り払い機等、作業用機材購入 約50万円 ・チャップス、ヘルメット、ゴーグル等装備品購入 約20万円 ・ルート整備用資材購入 約10万円 ・除草剤、ガソリン、オイル等消耗品購入 約10万円 ・除草剤(遺跡周辺にのみ使用) 【イベント費用] ・森づくり講師謝礼 約2万円 ・漁船チャーター費用(イベント参加者やゴミの運搬) 約8万円
リスク&チャレンジ
- リターンを実施する上でのリスクについて
- イベントはほぼ毎月実施している「出島ストーンサークル探検ツアー」の際にプロの林業従事者や環境活動家の方による「森づくり講座」を実施する予定です。島東部の津波で打ち上げられた漁具の回収もイベント化できれば良いとは考えていますが、今のところ未定です。
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 必要金額と目標金額との差額については自己資金で補填します。
プロフィール
大学卒業後、一般企業を経た後、福島県の教員として35年間勤め、2019年3月に退職。その後、住所は福島県郡山市に置きながら女川町出島の「民宿いずしま」でボランティア営業を担当。2022年12月1日、島民の方と共に「一般社団法人女川未来会議出島プロジェクト」を立ち上げた。
リターン
3,000円+システム利用料

感謝のメール
感謝のメールをお送りします。
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年6月
5,000円+システム利用料

感謝のメールと活動報告
感謝のメールを送付するとともに、トレイルルート完成までの活動を定期的に報告します。
- 支援者
- 9人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
5,000円+システム利用料

感謝のメールとトレイルコースの無料ガイド
感謝のメールをお送りするとともに、出島においでになった際にトレイルルートのガイドをします。
※有効期限は設けていませんが、将来的に事業の運営が難しくなった場合でも、支援者様への返金はできかねますので、ご了承ください。
なお、お申し込みは一般社団法人女川未来会議出島プロジェクトに支援者様ご自身でお願いいたします。
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年7月
10,000円+システム利用料

民宿いずしま宿泊割引券の送付
海鮮満喫プランは1泊2食7,700円のところ5,500円に、開拓者プランは1泊3食7,150円のところ5,000円になります。(いずれも税込)
※割引券の有効期限は送付の日から6ヶ月内です。宿泊予約は支援者様がご自身でお願いいたします。
- 支援者
- 6人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年6月
30,000円+システム利用料

民宿いずしま1泊無料券の送付
海鮮満喫プラン(1泊2食)、開拓者プラン(1泊3食)の両方で使える無料宿泊券です。
※無料券の有効期限は送付の日から6ヶ月内です。宿泊予約は支援者様がご自身でお願いいたします。
- 支援者
- 6人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年6月
50,000円+システム利用料

民宿いずしま1泊+釣り船or漁船クルーズ無料券の送付
民宿いずしまの宿泊と釣り船、もしくは漁船クルーズ(お一人の場合は釣り船は乗合船、クルーズは小型船となります)の無料券を送付します。
※無料券の有効期限は送付の日から6ヶ月内です。宿泊予約は支援者様がご自身でお願いいたします。釣り船・クルーズの手配については一般社団法人女川未来会議出島プロジェクトが行います。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年6月
100,000円+システム利用料

出島トレイルルート案内ページへのお名前の掲載
一般社団法人女川未来会議出島プロジェクトWEBサイトの出島トレイルルート案内ページに、開拓協力者様としてお名前を掲載させていただきます。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
100,000円+システム利用料

民宿いずしま連泊+釣り船or漁船クルーズ無料券の送付
民宿いずしまの連泊と釣り船、もしくは漁船クルーズ(お一人の場合でも貸し切ることが可能です)の無料券を送付します。
※無料券の有効期限は送付の日から6ヶ月内です。宿泊予約は支援者様がご自身でお願いいたします。釣り船・クルーズの手配については一般社団法人女川未来会議出島プロジェクトが行います。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年6月
プロフィール
大学卒業後、一般企業を経た後、福島県の教員として35年間勤め、2019年3月に退職。その後、住所は福島県郡山市に置きながら女川町出島の「民宿いずしま」でボランティア営業を担当。2022年12月1日、島民の方と共に「一般社団法人女川未来会議出島プロジェクト」を立ち上げた。